『夢幻花』 東野圭吾・著
以前読んだので、感想を…と思いながら、今頃になってしまいました。。
スミマセン、、。
早速書きまーす。
東野作品の中でも、これは面白い…とうなづけるものでした。
一つの事柄が昭和、東京オリンピック頃から、2011年以降の現代へとつながっていきます。
そして、ある事件をきっかけに、謎が次々と浮かびあがり、そして一つ一つ静かにピースがうまっていく。
そして出会う真実…。うーん、、奥深い。
それでは、あらすじです。
~~あらすじ~~
小説冒頭…、東京オリンピックを二年後に控えた昭和37年ごろ、路上で日本刀を振り回す男に、近隣住民が巻き込まれ負傷、中には夫婦で死亡した人たちもいた。
さらにページが進むと、時代が変わり、(平成12年ごろ)になり、中学生の蒲生蒼汰という少年が登場。彼ら家族は毎年入谷の朝顔市に出向き鰻を食べるというのが恒例行事になっていた。その年、朝顔市で蒼汰は、孝美という美少女と出会い、連絡先を交換する。…その後何度かたわいのないメールのやりとりをしたりと孝美と交際をするが、両親の反対にあい、その後彼女とは連絡が取れなくなる。
そして、、現代(平成2011年以降~)に、一人暮らしの老人、秋山周治が自宅で何者かに殺害される。第一発見者は、孫の梨乃。
梨乃と蒼汰は、ひょんなことから出会い、一緒に事件を捜査することに。そこで浮かび上がって一つのキーワード。それは「黄色いアサガオ」。秋山周治が庭で育てていた鉢植えがなくなっていることに、梨乃が気づいたのだ。
そしてそこには、「黄色いアサガオ」が植えられていたようだ。
黄色いアサガオの意味するものとは…??
ハイ、という感じで、「黄色いアサガオ」を軸に物語が進んでいきます。
この物語には、登場人物がたくさんいるし、過去の事件と現代の事件が交差することがあるので、説明がとても長くなりそうです。
ってことで、さくさくっと、
ネタバレもいきましょうか。
~~ネタバレ~~
大学院生になった蒲生蒼汰は、東日本大震災での原発事故をきっかけに将来の進路に悩んでいた。彼の専攻する学問は「原子力エネルギー」。このまま原子力の世界に就職するには、世間の目が冷ややかだろう。違う道に進むか…しかし、今まで原子力に情熱を傾けてきたその気持ちを、このまま捨てたくもない。そのはざまで気持ちが揺れ動いていた。
そんな時、自宅を訪ねてきた梨乃に出会う。
梨乃は、蒼汰の兄に会いに来たのだという。実は、祖父秋山周治が殺害された後、祖父が大事に庭で育てていたという花たちをブログにアップした。その花のことで、蒼汰の兄、蒲生要介から「その花の写真はすぐに削除した方が良い」と言われる。
まず、現代において秋山周治が殺害されます。犯人は、孫のバンド仲間の男。実は、秋山周治に黄色いアサガオを渡し、育ててほしいと頼んだのです。…実は、黄色いアサガオのタネには中毒性があり、覚せい剤のような効果をもたらすのだとか。そこで、バイオの研究をずっとしてきた秋山周治に頼み、花を育ててタネを入手しようとしたのだ。
しかし、、秋山周治はその思惑に気づき、彼を詰問する。逆行した彼は、周治を殺害。
というのが、秋山周治の事件です。
さらに、その黄色いアサガオの中毒性について、蒼汰の家(代々警察関係)では、祖父、父、兄がずっと追っていた案件だった。
ということが分かり、黄色いアサガオの中毒性で、最初に事件が起きてしまったのが、小説冒頭にあった日本刀を振り回す男の事件だったのです。
ハイ…ここまで説明しても、この小説の本当の面白さ、すごさを語ることにはなっていません。
ただ、事件のあらすじ、犯人を伝えたまでです。
蒼汰、梨乃、二人の若者たちの将来の苦悩、行く末、そういったものが、この小説には詰まっています。
人生観といってもよいです。
それに、若者たちはどのように答えを出していくのか、どうぞ読んでみてほしいと思います。
「負の遺産」
この世には、それを背負って使命感を持って生きている人がいる。
なかなかできることではありません。。
