『桐島部活やめるってよ』 朝井リョウ・著
タイトルからして、なんか、惹きつけられますよね!?(*´ェ`*)
誰かになんとはなしに言う、友人口調とか、
なんで、桐島やめちゃうんだろう、って想像を掻き立てられるところとか、
このタイトル、見た瞬間に頭から離れませんでした!!(;´Д`)ノ
…でも、青春小説ってあんまり私好みのジャンルじゃない。。と読んでいなかったのですが、やっぱり、どうにもこうにも、タイトルが気になって読んじゃいました。
…結果、、これは、桐島が主人公の話ではありません。(ノ゚ο゚)ノ
というか、桐島という名前はでてきても、桐島本人は登場しません(笑)
と、、なんとも、私の想像を超える物語でした!
すごいね、朝井クン。
こんな物語つくっちゃうのかぁ!
~~あらすじ~~
学校でも人気のあった、バレーボールキャプテンで、リベロの桐島が部活をやめる、という話は、学校中に衝撃を与える。
バレーボール部員はもちろん、他部活員、クラスメート、なんの関係もない目立たない生徒。
彼らの日常が少しずつ変わり始めていく。
菊池宏樹
勉強もスポーツもなんでもそつなくこなし、それなりのルックスと人望もあるから、いつも友達や彼女に囲まれている。
野球部に所属し、実力もあるがユーレイ部員。
練習試合が近づくと、キャプテンから連絡があるが、めんどくさい、ウザイと思ってしまう。
親友だと思っていた桐島が部活を辞めるという話、自分には何も聴かされていないことにかるいショックを覚える。
小泉風助
桐島がいなくなり、自分が次のリベロとなるが、それは風助が望んでそうなったわけではない。だが、リベロになることは嬉しい。しっくりしない感情とやるせない思い、桐島がなんで部活を辞めていったのは、わかっているのに、それをとめることができなかった。それなのに、自分は今、桐島のポジションをまかされようとしている。
沢島亜矢
ブラスバンド部部長。
彼女がいることはわかってる。でも、宏樹のことを密かに想っている。
放課後、部活が終わる桐島を待ち、バスケをしている宏樹の姿を見ながら練習していた。…が、桐島が部活をやめたことで、宏樹がもう放課後バスケをすることがなくなってしまうことに、寂しさを感じる。。
前田涼也
クラスの中では、地味な男子。映画が好きで、映画部に所属。
桐島がなんで部活をやめたのか知らない。自分にはそいう上の人たち(人気者たち)の情報がはいってこないポジション。
同じクラスのかすみ、という女の子(クラスの中では人気女子の部類に入る)に密かな想いをもち、実は中学生時代、かすみと映画の話で盛り上がり、一緒に映画を見に行ったりもした。が、今では話すきっかけすらない。。
宮部実果
ソフトボール部に所属。それなりに活躍しているが、家庭事情が複雑。父と姉が事故で亡くなり、母はそれから姉の姿を自分に重ね、過度な期待を背負わされている。。…でも、そんなことクラスの友達にも話せない。クラスでは、桐島の彼女や目立つ女子グループに属するが、ホントの本音の気持ちを誰にも言えずに溜めこんでいる。
…本編の中で、
「勉強できる奴も、出来ない奴も、これだけは間違わない。自分の
立ち位置を…」
的な、文章があったのですが、、
この、学校でのスクールカースト(人気者、目立つ者が上位で、地味で目立たない者が下位)という暗黙の了解、、が小説には随所にちりばめられています。
学生の頃って、そういうの多いですよね。
なんとなく、自分と近いな、と思う友人をつくる。
目立つ子は目立つ子と。
地味な子は地味な子と。
中間を行ったり来たりできるのは、お笑い要素があり面白系な子、、とか!?
とりあえず、誰かと群れてグループでいることで安心感や一体感をえる。
友人がカーストの上位だと自分も優位な立ち位置のような気分になる。
隅っこに一人でいる人、独自の世界観を持っている人間をバカにする傾向がある。
皆みんな、、その狭い世界で一生懸命生きている。
この本では、普通の高校の普通の高校生の話。
桐島という学校一の人気者でエースの、間違いなくカースト上位の者が、部活を辞めるという出来事をきっかけに、皆の日常が変わっていく様を静かに描いています。
読んでいて、高校生のリアルな生活、感情がまざまざと伝わってきて、もう一回、青春したくなりました。
あえて、きゅんきゅんしたり切なくなったり、何かに熱くなったりしてもたいものだなぁ、と。
…それにしても、、人はいつ、自分と他人が違う、と。
どっちが上でどっちが下か、味方か敵か…と嗅ぎわけるのだろう。
人間の本能的ものだから、これが悪いというわけではないのですが、、
学生時代はグループで過ごすだけでそこそこうまくできていても、、社会に出れば、カーストの上位も下位もごじゃまぜで、仕事し、コミュニケーションとっていかなきゃいけない。
もちろん、社会にも上位下位は、なんとはなしにあるけれど、、でも学生時代のようにグループでかたまってればいいや、話さなきゃいいや、ってわけにもいかないからね。
女子は大人になれば友人関係も変化してくるし、カーストじゃないけど、そーゆーのもあるし。
青春小説から、色々考えちゃったよ。。
私も…、、それでも、この世界で生きていかなければならない、んだよね。