『フィッシュストーリー』 伊坂幸太郎・著


…しばらく、育児ブログになっていたので、ここらへんで、読書のお話でも。。

『フッシュストーリー』は、ずいぶん前に読んだ本です。
4つの短編の物語があり、どの話もユーモラスで、読むと考えさせられる事柄が多いです。

で、、、この中にあるフレーズが、私すごく好きなんですが…
それが、、
『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』
というもの。

ふとしたときに…「僕の孤独が…」と頭の中に流れてきます。
それだけ、この本を読んだ時、インパクトが強かったんです。

なんか…それくらい、深い孤独ってどんなんなんだろ??って。


それから、この本を読んで学んだこと。

「正義の味方になるには…

強い肉体と、動じない心、それを身につける準備こそが必要だ」

…と、別に正義の味方になりたいわけではないのですが、、
でも、何事にも「準備」って必要だよな、って思ったわけです。

一日で勉強が出来るようになったり、料理が出来るようになったり、ダイエットに成功したり、ってできないですもんね。

そうなるための準備をたくさんしたからこそ、出来るようになるんですよね。

そう思ったら、人生において必要なことは『準備』なんだな、って思ってきて。

準備って、地味でコツコツ努力しなきゃいけないことで、面倒なことだけど、
でも絶対に必要なことだよな、って納得したというか。

基本的に私、地味でコツコツしたことをするのが嫌いじゃないです。
社会の中で、会社の中で、一つのコマとして陰日向で働くことって、表舞台ではないけど、
でも、絶対的に必要なコマなんだ、って思うし。

今、こうしている瞬間も、誰かが誰かのために働いてくれているから、世界が回っていくんだろうな、って思うと、全ての人たち一人一人の働きが本当に必要なことだな、って感じます。


フィッシュストーリーを読むと、そんな色んなことを考えてしまいます。
4つの短編、それぞれに味があり、なんど読み返しても最初に読んだ時のような新鮮味がありますね。