今、図書館から借りた「モダンタイムズ」を読んでいるのですが、出だしが最高!

「実家に忘れてきました。何を?勇気を」


くすっと笑えて伊坂ワールドの幕が上がります。この物語の行く末が気になってきますよね。

時間があるとき、コツコツ読むことにします。


…さて、、

『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎・著


時はさかのぼりまして、年末年始に数日間ゆったりと時間をとりながら読みふけってました。


読み終わった後の感想としては…

(…で、どこからがはじまりだったの?)でした。


ラッシュライフは幾人かの登場人物たちの物語が交錯し、後半になり物語全体が分かってくるという群像劇のたぐいでして、小説冒頭のシーンが結末のシーンに絡んでくる、といった見せ方をしています。


あらすじを書いたところでよくわかってもらえないとおもうので、登場する人物を羅列してみようとおもいます。


志奈子…新進の画家。恩人の佐々岡を裏切り戸田と絵画の契約を結ぶ。


戸田…金で全てを思い通りにしようとする男。「金で買えないものはない」が口癖。佐々岡の開いた画廊を金でつぶそうと新人画家を根こそぎ買い取った。


黒澤…プロの泥棒。常に冷静沈着で頭がキレる。泥棒なりに仕事にポリシーをもっている。巧みな話術とピッキングが得意。


河原崎…高橋を「神」として尊敬する青年。父を自殺で亡くし、その過去をひきずっている。

塚原…河原崎に、高橋は「神ではない」とそそのかし、高橋を殺す手伝いをさせる。


豊田…リストラされた中年男性。再就職を熱望するがうまくいかない。家族も失い金もない。が、物語の最後に大金を手にする。


犬…駅前で老犬として放置されていた。豊田になつく。


京子…若い男性と不倫するカウンセラー

佐々岡…画廊で働く男性、京子の夫。黒澤の学生時代の友人。志奈子の絵を気に入っている。

青山…サッカー選手。気弱で押しに弱い。京子の不倫相手。


これらの人物たちがもみくちゃになりながら、時系列を無視しつつ物語が進行していきます。

「ラッシュ」の意味も色々あって…

lash…名詞)むち打つこと。動詞)激しく動かす、濫費する


lush…形容詞)豊富な、景気のいい、せっかちな。名詞)酒、のんだくれ


rash…形容詞)無分別な、軽率な、せっかちな。名詞)発疹、吹き出物


rush…動詞)突進する、殺到する、むこうみずに行動する、名詞)突撃、大多忙、忙殺、ご機嫌とり


伊坂氏は、よく英語を多様するんですけど、捻られて練り上げられて使っているので、うーん…そうきたかと読んでいて面白い。



ラッシュライフ…「豊潤な人生。」