『マリアビートル』 伊坂幸太郎・著
日曜午後から読み始めてさきほど読了した本です。
私の大好きな伊坂幸太郎氏の作品。
伊坂作品にはいつも「善と悪」とか正義とか勇気とか…そういった要素が絡んできて読みながらすごく考えさせられます。
そしていつもその本の軸となるテーマがあり、今回の『マリアビートル』なら「なぜ人を殺してはいけないの」というのがその軸。
で、前回読んだ『SOSの猿』なら「暴力はいつだって悪いのかな」だし…他作品でも著者なりの軸があって、すごく考えさせられます。
さて、あらすじですが…
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東北新幹線に乗り合わせた奇妙な人間たち。
一人は、息子の仇討を企てる元殺し屋「木村」。次に優等生の仮面の下に悪魔の心をもつ中学生「王子」。物騒なトランクを運ぶ「檸檬」と「蜜柑」の二人組の殺し屋。さらには、そのトランクを持ち出すことを命じられた気弱な殺し屋「七尾」。
殺し屋同士の戦いや心理戦、さらには無垢を装う中学生「王子」が加わり、殺し屋たちをかく乱させていく。
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登場人物の中で、誰が主人公かといえば、やはり、気弱な殺し屋「七尾」でしょう。
といっても物語で全体的なキーを握る存在ではなく、それでいてとてつもなく運の悪い男なので、七尾の登場はコミカルでくすっと笑えます。
殺し屋がたくさん登場し、殺し屋同士の戦いが大部分を占めるのですが、哲学的な様子を含み、さらに中学生「王子」の天使のような容姿の裏側に隠された悪にぞっとします。
…東北新幹線、、個人的には10月の連休に「仙台」に行ったので、その新幹線内を思い出しながら読みました。
乗車した新幹線内でこんな物騒な事件が起こっていたらドキドキしてしまうなぁ~!!と想いながら読みました。
ところで、私が伊坂氏の作品が好きな理由の一つが物語の大半が「仙台」を舞台にしてるから、です。
伊坂氏自身も仙台に在住しているようで、かなり仙台が好きなんでしょうね。
私も仙台が好きです。学生時代に出向き、好きになりました。
当時付き合っていた人が東北の人ということもあり、東北にはいまでも特別な想いがあります。
あの駅で降りて、あのロータリーをこういってああいくと…と、あの頃の風景がふうっと思い浮かびます。
だから、伊坂作品を読むと東北がとても懐かしい。ぐぅっと心に暖かいものがこみあげてくる気がします。
10月の仙台旅行でも、仙台市内を久しぶりにみて、青葉城をみて、仙台市内を一望して、東北大をぐるりと回るととてもなつかしくなりました。。
仙台は温かい街でやさしい。
東北の田舎にありて都会でもあり、都心に負けないくらい色んなものが充実してて、それでいて山も川も自然もいっぱいで…。
だんなの転勤が仙台とかになるなら、間違いなくついていくでしょう(笑)。
ノエルが将来進学するなら、仙台の学校に入れたいです(笑)。
…そしてもう一度、東北のあの人にあえるなら(会えたら)、スタバでお茶しながら伊坂作品の感想を言い合いたいものです。
きっと彼も伊坂作品のファンであろうと思うから(笑)。
伊坂作品を読むときは、どこかでつながっているような気がするのです。