『勝手にふるえてろ』 綿矢りさ 著

 

最近忙しくて…また読書から遠のいてしまった。。

図書館で借りてきた本を2冊くらいよみまして、その1冊がこの『勝手にふるえてろ』でした。

 

半日もかからずに読めてしまって、すごく読みやすかった。

文体も面白いし、妙な言い回しにも納得!

 

~あらすじ~

主人公のヨシカは、中学二年生の時好きになったイチへの片思いが忘れられず、26歳になった今も、密かにイチヘの想いを募らせ、中学二年生のイチを思い出しては思い出に浸っている。

 

そんなヨシカに営業部の男性から「つきあってほしい」と告白が。

しかしヨシカはときめきを感じない。…しかし生まれて初めて自分に好意を示してくれた男性を目の前にして、、自分でもよくわからず何度かデートをすることに。

 

そして…なぜか猛烈に大人になったイチに会いたくなったヨシカは、中学の同窓会を立ち上げイチに会うことを決意。

 

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いつも本のあらすじを紹介させてもらっていうのもなんですが、、やはり本は最初から最後まで読んでみないと真の姿を見ることはできないですね。

 

この小説もあらすじをかいつまんで話すと上記のような記述になるのですが、

ヨシカのオタク気質で我がままで子供っぽい性格が絡んでくるので、一筋縄ではいかない話です。

 

それと私個人の感想としては、ヨシカやイチ、営業部の男性、どれをとっても共感することはできません。なにより、ヨシカの好きなイチに対して、同じような愛情を持って読むことができない。

 

小説って少なからず感情移入して読めると思うんですが、

この話の人物たちに関しては、あんまり共感できなかったなぁ~~。

 

…でも、、著者綿矢りさの魅力というのは、言葉を文章化する能力にたけているということかな、と思うんです。

あらゆる個所で、うんうん、そうだな、と納得する文体があり、それが魅力でした。

 

少し紹介しますと、、

 

「とどきますか、とどきませんか。光りかがやく手に入らないものばかり見つめているせいで、すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさんの屍になってライトさえ当たらず、私に踏まれてかかとの形にへこんでいるのです。

このよくばりな人間の性が人類を進化させてきたのなら、やはり人である以上、生きている間はつねに欲しがるべきなのかもしれない。

足りますか、足りません。でもいいんじゃないですか、とりあえず足元を見てください、あなたは満足しないかもしれないけれど、けっこう良いものが転がっていますよ。色あせてなんかいません、まだ十分使えます。ほかの誰かにとっては十分うらやましいんじゃないですか、そのふちが欠けたマグカップ。水玉柄がかわいい。求めすぎるな、他人にも自分にも。」

 

隣の芝生は青いって誰もが経験ありますよね。

 

…でも、よく見まわしてみると自分を取り囲んでいるものたちは全て自分で集めたもので自分が努力して得たものばかり。

簡単に屍にして、隣の芝生ばかり求めているなんて…ってことでしょうか。

 

私も最近ついつい求めすぎてばかりで自分欲深いな~って思っていたところだったので、この本を読んで少し足元に転がっているものたちに目を向けてみようって思いました。


 

…本当に、、次から次へと欲深くて困りますね。。

 

そんな欲深い自分のこころを静めるために、今、谷川俊太郎の「こころ」を読んでいます。

 

じっくり読んで、感想伝えますね(^^)