2007年に放送された朝ドラ「ちりとてちん」
今、BS3で総集編(前編・後編)として再放送してるんですよね。
この作品、リアルタイムで見たことがなかったんだけど、トモダチにDVD貸してもらってみてからハマりました。
今までちゃんと朝ドラってみたことなかったけど、この作品は見たらすごく面白いし、内容も濃いな~!!って感動したんですよね。
しかも、ヒロイン役の貫地谷しほりちゃん、オーディションで選ばれたというだけあって、すごく気迫せまる演技をみせてくれます。
なんか、最近の朝ドラってすでに他の作品で主演をこなしているような人気で安定感のある女優さんを使うことがおおくなってきたじゃないですか。。
それはそれで演技に安心感もあるし、役のイメージを壊さない程度の演技をみせてくれるのでいいとは思います
…が、、
でもね、やっぱり、何千何万人と朝ドラのヒロインをやりたいと思ってオーディション受けて受かってドラマに出る、という女優さんのほうが意気込みが違うように私は感じます。
「ちりとてちん」のときも、貫地谷しほりちゃんは、今まで何度も朝ドラヒロインのオーディションを受けて落ちていたんだって。
だからなのか、「ちりとてちん」への思い入れもすごく強いんですよね。
そして、、周囲を取り巻くキャストの方もひと癖もふた癖もある素晴らしい方々ばかり。
その中で、泣いて笑って怒って…色んな表情を見せてくれる貫地谷しほりちゃん、素晴らしいです。
ホントにこの子は色んな表情が出るな~!って感心します。
~あらすじ~
主人公の喜代美は、幼いころから何のとりえもなく、そして同姓同名でなんでもできる優等生の清海がうらやましく劣等感の塊で生きてきた。
何をするにも喜代美は清海の影。どんなに自分が頑張ってもから回ってばかり。
選ばれて褒められて、みんなのスターになるのは清海。
しかし、高校卒業し、家族の反対を押し切り単身大阪へ。
この街にずっといたら、一生自分は脇役の人生でおわるのではないか!?そう思っての決断だった。
そして、何の当てもなく大阪へきて、落語家「徒然亭草若」一門と出会う。
この徒然亭一門と出合ったことが喜代美の運命を大きく変え、落語家としての道を志すことに。
…10代の女の子が落語家になる!?というのは少々突飛なお話なのでは。。と思ってしまいますが、最初からじっくりこのお話をみていくと、喜代美の落語家への道はすでに幼いころの祖父との思い出からはじまり、その祖父が導いてくれた未来だったのでは、と思わせてくれます。
最近「梅ちゃん先生」「おひさま」「ゲゲゲの女房」といった、昭和の懐かしい時代の話は多くの人たちをやさしい気持ちにさせてくれますが、
この「ちりとてちん」は現代の話であっても、家族の温かさを知ることができます。
そして、塗り箸、落語といった伝承文化も登場しています。
日本の美しいものに触れるという意味でも、このドラマは本当に素晴らしいです。
そして、ところどころ落語にかけた話など、伏線もたっぷりあるなど、
後で(ああ、あれはそういう意味だったのか)と気付かされることも多く、何度も見直していくと、
(なるほど、なるほど)と感心します。