『ステップ』 重松清・著



重松清さんの本に一番最初に出合ったのは、

フリマで古本を買ったときに、


「よかったら、この本も面白いよ。あげますよ」


とお店の人に言われて偶然に手にした「流星ワゴン」がはじまりだったような気がする。。



それから色んな作品を読破させていただいているけれど、

いつも重松さんの温かい文体と登場する人物に癒されています。


今回もお決まりの図書館でお借りした本から一冊。


『ステップ』を読みました。


あらすじとしては、妻に先立たれた夫が彼女の忘れ形見、一人娘を育てていくという話です。

母親の顔をろくに覚えていない一歳半くらいの娘を男で一つで育て上げていこうとする主人公。

しかし、義理両親は、今後のことも考えて孫を引き取ろうか、と切り出す。


営業の第一線で働いてきた主人公。

たしかにそうすれば、仕事は今までと同じようにバリバリすることもできるし、もし仮に新たな女性と結婚するにしても支障はないはず。。


でも、そんな簡単に前妻のことも娘のことも割り切れず、

会社に人事異動をしてもらい、娘の保育園の送り迎え、小学校の行事などつまづきながらとまどいながら進んでいく。


物語では、欠けてしまった大切な家族とのつながりをとても大切にしながら、でも思い出に浸っておぼれるだけでなく、新しい家族の在り方を模索していこうとする姿がとても前向きで明るく、すがすがしかったです。


最初は娘との関係、義理両親との関係、仕事のことなど色んなことでギクシャクしたりうまくいかなかったりで、やっぱり母親がいないと…と思うようなエピソードもいくつかありました。


でも、義父が物語の中で

「家族に設計図なんてない。もし理想の設計図通りにならなかったとしても、何度でも書きなおせばいいんだ、またそこから新しい設計図をつくっていけばいいんだ」

というような言葉があり、素直にうなづけました。


父親がいなかったり、母親がいなかったり、また一人っ子であったり、子供に恵まれなかったとしても…そのどれもが家族なんだな、と。


「普通」の「理想」の家族は、つくっていけばいい。何度でも。自分たちで。



…レオ様は、カフェがもしふいにいなくなってしまってノエルを育てなくてはならなくなったとしたら~…

なんか、そんなこともしんみり考えながら、でもそのときはやっぱり「あとのことはよろしくお願いしますね」と言いたい気もする。


そして…いい人できたら、いいよ。 と言っておきたい気もする。



重松清さんの作品は他にも家族を題材にした心温まるストーリーがとっても多いので、読むたびに家族について色々考えさせられます。



PS:

前記事で雪予報について書いたけど、カフェ地域は結局みぞれっぽいカンジで終わってしまった。

レオ様もさほど雪の影響もなく帰ってこれたのでよかった☆

…にしても、横浜のお土産なかった~~~(泣)。残念デシタ。。