決定的に何かがおかしい。
少し前からこのような疑問が頭を日夜を問わず離れない。輪郭すら見えず曖昧なように感じられるこの不安だが、こう思わずにはいれないのが僕の今であり、ここ3年ほどの僕の現実だ。僕は初めからこのような変な、不十分な人間に生まれてきてしまったのだろうか。
ある年のある日にち、僕は実家のある市内の病院に生まれた。長月のことであった。長年男の子を欲しがっていた父の立場から考えれば、それは祝福される誕生であったのかもしれない。そうであれば母も同じ思いなのだろう。だが、いま僕には分からない。この日が良い日と言えたのか。
放っておいても一人前に育つ生き物、それが子供。この認識には憤りを感じる。
僕は今を生きる自分がこのような自分であることを認めたくない。だからといって、自分から命を絶つほどの矜持も持ち合わせていない。
誰か教えてください。何故、僕はこんなになねばなかったのですか。僕は、どうして。僕には何もない。人々と上手くやっていく協調性も、苦難に耐え忍ぶ忍耐力も、人を信じる心もなければ貞操観念もありません。この事実は僕の責任なのでしょうか。責任の在所を求めたところで、僕の今が無罪になる訳では決してないのでしょうが、そうすることで自身の心を少しは楽にしたい気持ちがあります。
何も分かりません。
自分がどうしてこうなったのかも。
他人の繊細な気持ちも 。
自分が今どうすればいいのかも。
何処かにいる神は私に死ねといっているのかもしれない。
