今の時代、テープレコーダー使う人って多くはないよね。

 

それでもテープを知らない若い世代が人と違うガジェットで音楽を楽しむことがファッションの一部になっているらしくて、テープは静かなブームなのだとか。

(静かなブーム = あまり流行ってない、だと自分は考えるw)

 

テープ式の WALKMAN とかラジカセとかを中古で手に入れて使うのだそうだ。

 

 

 

そういえば、ラジカセってゴムベルトが劣化してダメになっちゃう故障が一番多い気がするんだけど、ゴムベルトってメーカーや、某秋葉原のお店とかで買えるから、買って自分で交換すれば大抵は機能を取り戻しちゃう。機械自体がデジタル機器と違って人の手でなんとかなっちゃう作りだからね。

 

 

 

そして今回は SONY WA-R9000 の修理というか、調整依頼が知っている人からあったんだけど、「その調整するのに必要な測定器が自宅にないから」って一回断ったら、適当でいいからって言うので、じゃぁその条件で受けることに。

 

 

 

聞くところによると、ゴムベルト交換は自分でやったらしく、そのとき、半固定抵抗があったので、回しちゃったらしい。録音レベル、再生レベルの調整ができると思ったらしい。

 

 

自分、この機体の調整は初めて。再生スピードが手前のスライドボリュームで自在に変えられる機種で、クリックのある中間に合わせると標準のスピードになるらしい。

 

 

その標準スピードを決定しているのがオレンジの半固定抵抗 RV602 と RV603 で、「PB」(Playback speed) が再生時、その隣にある 「REC」(Rec speed) が録音時のテープスピードらしい。録音時はスライドボリュームでスピードは変えられず、半固定抵抗で決まったスピードになる。ここをいじっちゃったらしい。症状を確認すると、録音した音のピッチが異常に高い。

 

 

この機種はサービスマニュアルも持ってないし、まともな測定器もないから、どうしたものか、と考えて、まともなテープレコーダーでサイン波録音してそれでまず再生時のモーター印加電圧を測定してそれに合わせればいいかな ? と。

 

即実行。

 

 

 

再生スピードは概ね合っていたので、モーターへの印加電圧を測定してみる。幸いなことにテープスピードを変えられる機種なので、この方法で行けそうか ? モーター印加電圧が変化するか ? は簡単に測定できた。

 

 

 

しかし、サイン波っていってもトーンジェネレータなんてもう持ってないし... あ、シンセがあった。これで 440Hz のサイン波録音して、チューナーで測定すればいい。

 

 

で、なんとか調整完了。録音時と再生時でテープスピード分かれてるからやっかいだった。「適当でいいから」っていう条件だったけど、そこそこいい感じ。CD から曲を録音して CD と同時再生しても1曲くらいならスピード、ピッチの違い、音のズレはほぼ感じられないくらいには追い込んだ。

 

 

 

今回の調整は、1時間もかかったよ。

 

 

そう、この半固定はいじっちゃダメなとこ。

 

 

暇だったのと、「適当でいいから」ってことで依頼を受けたけど、基本無料。

まぁ、今度なんかおごってもらおう。

 

 

 

そうそう、この機種、内部の作りは「安っすく作ってあるなぁ」って感じだけど、PLL シンセサイザチューナーとか、フルロジカルコントロールとか、IC リピートとかわりと現代っぽい機能を積んでる。デザインはあまり好きじゃないけど、機能的には悪くないかな ?

 


 

 

実は静かなブームなのは自分もそうで、個人的にはラジカセブームかな ? 欲しい機種があったりするけど、もちろん新品ではもう手に入らない。

 

オークションではいまだに人気がある機種で、状態の良いものは定価くらいでも取引されている。

 

 

そうそう、eBay でめっちゃ状態のいい機体見つけたんだけど、日本円でほぼ定価。アイルランドから発送らしい。欲しいけど送料、関税とか考えると、ちょっと高いんだよねぇ。