夜、宿でジュンが勉強していると外で医者を呼ぶ声がする。
ドジが症状を聞いて処方箋を書くと言うが、薬が買えないから鍼をしてほしいと頼む。
「症状は?」
「あばらの下が常に痛むらしく今日に限って死ぬほど痛いと悲鳴を」
「肝が悪いな」
「患者は怒りっぽいだろう」
「そうです よくご存じで」
「顔は青白いか」
「肝の病だ 処方箋を渡すから薬を買え」
「義父に鍼をしてやってください」
「鍼さえすれば何でも治ると思うのか?」
するとジュンが家に行くという。
すると、宿で勉強していた科挙の受験生がホジュンの名を聞いて追いかけてくる。
中風の患者を救ったうわさを耳にしていたのだった。
患者の家につくとお金がないからと断られるが、大事なのは命だと、身体をみてアドバイスする。
「足厥陰肝経という肝臓に至る経脈があります」
「まずは精神面ですが あまり怒ってはなりません」
「怒ると肝に負担がかかります」
「野イチゴや蒸した木瓜をたべるといいでしょう」
「ネギを使いましょう」
「根が付いた長ネギ20本を 茶碗60杯の水で煮ます」
「半分の量になるまで煮詰めた汁を一日3回飲むと」
「肝臓を守る役割をしてくれます」
「蒲公英と茴香を煎じて飲むのもいいでしょう」
「蒲公英とはタンポポのことで茴香はセリです」
「大茴香というのもありますよね」
「大茴香は明の生薬ですが茴香は朝鮮で採れます」
「しだれ柳の枝と葉を煎じて 朝晩2さじずつ飲めば黄疸が改善します」
翌朝旅立とうとすると、外には患者が押し寄せている。
科挙を受けに漢陽へ行かなければならない、今発たないと間に合わない、帰りに寄ると伝えるが患者たちは納得しない。
ジュンは折れて半日だけ治療をするという。
一緒に残ってくれたウ先生と共に診療を始める。
膿ができた子供には
刻んだニンニクとごま油を患部に塗るように
ニンニクが効かなければ柳の樹皮の煮汁で
発熱による体の震えを防ぐために忍冬を煎じて飲ませるように
膿がつぶれるとほかのところが化膿するので子供が動き回らないように注意するように
と伝え処方箋を渡す
咳と熱がひどくて全く眠れない患者には
車前子:オオバコの葉
胃腸の特効薬である黄柏:キハダ
回虫による腹痛と日射病に効く、南瓜:カボチャ
利尿作用のある、白朮:オケラの根
腫れものに効く、忍冬:スイカズラの葉
下痢に有効な、芋子(うし):里芋
と分かりやすく置き換えて伝えるジュン。
皮膚病で痛痒く眠れない患者には、
甘草の煎じ汁か酒にショウガを混ぜて塗るように
下痢には黄柏と苦参の粉を食後に飲むか、どんぐりを食間に
五味子は肺を守り咳を鎮めるので煎じて食後に飲むように、
半日過ぎても減るどころか増えてしまう患者たち。漢陽に間に合わなくなると焦るウ先生。
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肝の病、生薬
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ドジの医書の盗難騒動が起き、一段落すると今度は病人を診てほしいという村人が宿を訪れる。科挙があるからと皆が無視する中で、ジュンは往診に出かけていく。ジュンは「金より命が大事」と貧しい病人を診て薬を処方し感謝される。朝になり、科挙のために漢陽に発とうとしたところ、話を聞いた村人たちが診察を求めて押し寄せジュンを悩ませる。
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