こんにちは、PPBEです!
今回から2026年3月7日に行われるPPBE 1st Concertで演奏する曲をゆっくりと紹介していきます。
記念すべき1曲目は、Paul Dukas作曲の【「ラ・ペリ」のファンファーレ】です。
この曲は2027年3月7日(日)に京都府立府民ホール ALTIにて行われる、PPBE第1回演奏会の最初に演奏させていただく曲です。とにかく黄金の響きがする、どこまでもカッコいいファンファーレです。個人的には、古今東西のファンファーレで一番カッコいいと思っています。編成はTrp×3, Hrn×4, Trb×3, Tub×1の金管11重奏となっています。
「ラ・ペリ」のファンファーレはフランスの作曲家であるPaul Dukas(ポール・デュカまたはデュカス)により作曲された、金管楽器のためのファンファーレです。1911年に作曲された舞踏詩「ラ・ペリ」の前奏曲として、1912年に後から付け加えて作曲されました。舞踏詩「ラ・ペリ」の物語は以下のようなものです。
——王、イスカンダルはその運勢が弱まっているとの託宣を受け、不老不死の花を求めてさまよっていた。3年間の放浪の末に、ついには地の果てへとやってきたイスカンダルは、妖精ペリがリュート(竪琴)を抱きつつ不老不死の花を持っている光景を目にした。やがて、ペリが眠るとイスカンダルはペリの手から不老不死の花を奪い取った。一時はイスカンダルは不死の花を手に入れたことへの喜びに包まれたが、しばらくするとその花はイスカンダルの欲望を次々と映し始める。これは、その花はイスカンダルのものではなく、ペリのものであるということを示しているのだ。ペリは舞を踊りながらイスカンダルに近づき、そのまま花を取り返して楽土へと消えていった。残された王、イスカンダルは静けさのうちに立ち尽くし、自らが往生へと向かうことを悟るのであった。——
↑イスカンダル王
↑妖精ペリ
本曲はこうした物語が紡がれる舞踏詩の前に演奏されるファンファーレであり、舞踏詩「ラ・ペリ」と直接的なつながりは持っていませんが、その勇壮さや完成度の高さにより独立して演奏されることも多くみられます。
↑演奏動画
さて、本曲の作曲者であるデュカ(ス)は音楽評論家としても活動しており、様々な音楽誌で厳しい批評を行いました。この厳しい批評は自らの作品にも向けられており、晩年には自作の多くを破棄しています。その結果、現在に残るデュカ(ス)の作品は20曲程度とされており、本曲も厳しい自己批判を耐え抜いた完成度の高い曲となっています。
↑ポール・デュカ(ス)
PPBEのコンセプトとして、金管楽器の魅力を余すことなく伝える、ということを掲げています。本曲は、金管アンサンブルの曲としてはやや古い部類に入りますが、その響きは現在の曲と比べても負けないどころか、圧倒してしまうほどの力を持っています。演奏会にご来場いただいたお客様に、ものの2分少々の時間で金管楽器の世界に入り込んでいただきたい、という願いから選曲いたしました。
今回の演奏会の最初の曲としてデュカ(ス)が金管楽器に残してくれた大切な一曲として、丁寧に心を込めて演奏したいと思います。
金管楽器の醍醐味といえるでしょう、勇壮なファンファーレ!そして、金管楽器の隠れた魅力である、美しい弱音。この二つが完璧に対比され、黄金に輝く魅力を放っている本曲を、私たち金管奏者に残してくれてありがとう、デュカ(ス)。
演奏会詳細↓
poco a poco Brass Ensemble (PPBE) 第1回演奏会
📅2027年3月7日(日)
📍京都府立府民ホールアルティ
🕑13:00開場、13:30開演予定
演奏曲目↓
<第1部>
1. 「ラ・ペリ」のファンファーレ / Paul Dukas
2. Concerto a 4 / G.P.Telemann, 編曲:Alen Lumsden
3. Suite Impromptu / André Lafosse
4. French Suite / Alfred Reed
5. 金管六重奏曲 / Oskar Böhme
<第2部>
6. Day Signal - Signals from Heaven I - / 武満徹
7. Suite for Five Trumpets / Ronald Lo Presti
8. Consortium / John Cheetham
9. 組曲「ネオン+」 / 山根明季子
10. 三匹の猫, もう一匹の猫 / Chris Hazell

