「女性の活躍」って何ですか? ――AKB48高橋みなみ vol.1 | たかみな推しのなんちゃって薬剤師

たかみな推しのなんちゃって薬剤師

AKBを卒業しても、ずっとたかみな推し!仕事が休める限り、みなみちゃんを追いかけます(笑)
Twitter @fumifumi_chan
Instagram fumi23_chan

 テレビ東京主催のイベント「テレビ東京ビジネスフォーラム2016」にて、「女性の活躍」に対して議論をするトークバトル「ゲキ論!女性活躍の真相」が開かれました。実際「活躍」とは何を指すのか、何が必要とされているのか、果たしてそれには女性の関わりだけでよいのか――。加藤勝信・1億総活躍担当大臣からAKB48メンバーの高橋みなみさんまで、多種多様なパネリストが集結して開催されたアツいディスカッションの様子をレポートします。

AKBたかみなも激白! トークバトルがスタート

{37F0598C-A534-4F64-8D14-5731EF41734B:01}

 安倍政権が成長戦略の一つとして打ち出した「女性の活躍」。少子高齢化が進み労働力人口の減少が懸念される中、経済成長に貢献することと紐付けされた「女性の社会進出」というワードは、今やニュースで見ない日はありません。

 政策の一環として厚生労働省は「女性活躍推進法」を制定、労働者301人以上の大企業は女性の活躍推進に向けた行動計画の策定が義務付けられ、2020年には女性の管理職を30%にまで引き上げるという目標がいったんは掲げられました(※編集部注:2015年12月3日、「あらゆる分野で30%」という目標値を断念し、「国家公務員・本省課長級は7%、都道府県職員・本庁課長級は15%」など、分野別数値に変更された)。

 一方で、国に「活躍」を求められることに抵抗を感じる女性も少なくなく、言葉で言うほど簡単に「活躍」できるかというと議論の余地が大きいところです。

「ゲキ論! 女性活躍の真相」登壇者
MC
ショーン・マクアードル・川上さん(経営コンサルタント)
森本智子さん(テレビ東京アナウンサー)
パネリスト
加藤勝信 1億総活躍担当大臣
吉田晴乃さん(BTジャパン社長)
小島慶子さん(タレント・エッセイスト)
高橋みなみさん(AKB48)
飯田展久(日経BP社・日経ビジネス編集長)

  このほか、様々な企業で働く女性、これから社会に出る女子大生も参加しました。

「女性の活躍」という言葉のそもそも論

 まず「女性の活躍」という言葉そのものに違和感がある、という話で、口火が切られました。

{051B2219-C0D1-4805-87EC-74C3479AA62F:01}

ショーン・マクアードル・川上さん(以下、ショーン) そもそも「女性活躍」をテーマに激論しているようではダメ、そんな言葉はなくなっていかなくてはいけないですよね。
{84369025-25BA-4B1B-AA08-3C0B879D1C42:01}

高橋みなみさん(以下、たかみな) 女性にスポットが当たるのはうれしいけど、男性に「女性活躍」と言われてもピンとこない。女性の皆さんは「何を今さら?」と思っているかもしれません。

吉田晴乃さん(以下、吉田) 逆に私は、「これはラッキーだ」と思っています。この時代に生まれた女性としてやらなきゃいけないことがあると思うから、これに乗っかっていきたいです。

注目していきたい新しい働き方

 「社会への貢献、活躍=会社員として働くことではない」という新しい働き方を提案する動きにも注目が集まっています。ここで、会場に集まった女性にバトンが回され、そのうちの一人、美容師とサロンモデルのマッチングサービスを運営している女性が、自身の働き方について話しました。

 その女性は、ほかの学生と同様、就職活動を行い、志望していたIT企業に内定。いったんは就職するつもりでいましたが、最終的に、大学在学中から手掛けていた事業を拡げて起業していくことに。起業してから1年、まだ利益を上げることは難しいものの、パソコンとネット環境さえあればいいこの仕事が楽しいと語ります。

 また、今後のキャリアアップや将来設計について問われ、「キャリアアップしたから結婚・出産できないとは思っていないし、マッチングサービスのビジネスで個人を輝かせたい。女性は結婚や出産がゴールになりがちですが、そうではないプラットフォームを作っていきたいです」と前向きな展望を語りました。

たかみな 実際原宿を歩いているとカットモデルを探している美容師さんがたくさんいますが、それをビジネスとして考える発想がすごいです。

吉田 若い人は消費者視点でアイデアをふんだんに出せるので、周囲がもっと支援しなくてはいけないし、楽に成功していけるようにしなくてはいけない。理不尽さで余計なエネルギーを使わなくていい世の中であってほしいですね。

大臣、「女性の活躍」って何ですか?

 続いて、そもそも「女性の活躍」とは何なのか、という質問が加藤勝信・1億総活躍担当大臣に投げかけられました。また、会社に属さない、という新しい働き方を模索する女性が増える一方、自分のやりたいことを実現できるのはまだ少数派であるのが日本の現状です。男性中心の日本の社会はいかに変わるべきなのか、という議論も交わされました。

小島慶子さん(以下、小島) 私が就職した頃は、働き続ける人になるかならないかを選べる時代でしたが、今は共働きでないと子供を大学まで行かせることも難しくなっていて、女性が働き続けるのは当たり前になっている。そして、それは女性の問題であると同時にそれは男性への問いでもある。政府は「活躍する女性像」と言いますが、その定義は一体何なのでしょうか?

加藤勝信・1億総活躍担当大臣(以下、大臣) 政策の意図は女性に活躍してもらう、とか活躍させるということではなくて、どうしたら活躍できる環境を作っていくか、ということがテーマです。活躍にも様々な形があって、会社で働くでもいいし、起業するでもいいし、ビジネス以外の形での活躍でもいい。多様性のある社会が経済の成長に繋がっていくと考え、そこをいかに実現していくかがポイントです。

ショーン 国がここまで定めないと女性活躍は進まないのか。

飯田展久(以下、飯田) 国がやることではないし、トップの意識改革が全てではないだろうか。

大臣 女性活躍推進法は、現政権になってから推進してきたことを加速するために通った法案で、「やりましょう」という合意化がなされていることに注目してほしい。女性管理職の比率を30%にするというのは厳しい目標ではありますが、一つひとつ計画的に進めていくことを大事にしています。

吉田 イギリスではこの40年あまりでダイバーシティ(多様性)というものが浸透していて、今や誰もそれを熱く語ったりはしません。日本がこれから同じように40年かける必要はなく、海外の良い事例にどんどん倣っていけばよいのではないでしょうか。この半世紀でテクノロジーが進化したのだから、テレカンや在宅勤務などをとり入れた働き方や、家電を活用した家事など、技術で改善できることはたくさんあるはずです。

飯田 「実力社会」であることが大事。「女性を管理職に」と強調すると、ひずみが起きてしまうので、男女問わず、管理職に引き上げるべき人を引き上げればよいのではないか。管理職になるべき女性の数が少ないという課題があるまま「女性管理職を増やす」というと、無駄に肩書きを増やすという手段に出る会社が出てくる可能性はとても高いです。

活躍したいのに、バックオフィスに追いやられ

 再び、会場の女性が、現状を激白。妊娠・出産を経て、職場復帰をした女性は数多くいるものの、「活躍している」とは言い切れない実情があります。時短勤務で復帰した後は、コンサルティングの最前線の現場からバックオフィスに配属を変えられ、やりがいを失って鬱になってしまった女性が経験を語りました。また、子供ができたらキャリアを諦めなければならないのかと不安を抱えている女性もいました。

小島 女性は妊娠出産に際しては、どうしても一度職場を離れなくてはいけません。そのときに、男性側から「自分には関係ない」という無理解な態度に悩んだり、同じ女性同士でも分断が生じ、孤独な想いをさせられたりしていました。どの女性の働き方・生き方が正しいかではなくて、「働かなくては生きていけない」と発想を切り替えないとスタートしません。女性が復帰する際にサポートする、企業側のアクションも必要です。

飯田 管理職に就くことよりも、女性がやりたい仕事・部門にいるかということを見るべきでしょう。たとえば営業職だった女性を間接部門に追いやってないでしょうか。さらに、定時で帰っても評価する会社の仕組みを作らなければなりません。

ショーン 早く帰ると周りから反感を買うという風土も関係あるのではないでしょうか。

大臣 昔は結婚・出産退職する女性が6割いました。就職を継続していかなくてはいけない国家公務員だって現在は採用人数の3分の1を女性にしているのに、就職から5年後にそれが減っては意味がありません。キャリアをどう維持するかということに注力しているし、夫婦での働き方の幅を広げられるようなフレックスタイムの仕組みを国会で作り、国家公務員に導入しました。

――「女性活躍」で大切なのは役職を増やすことではなく、組織の雰囲気や体制を変えることであるという意見が続くなか、AKB48の中でマネジメント役に就いていたたかみなさんは、実体験を元に語ります。

{80BDC2B4-34F9-4782-A60E-60B985D16B77:01}

たかみな AKB48でメンバーをまとめる総監督を務めていましたが、上の立場の男性に女性の意見はなかなか通らないと感じることがありました。立場が違うと意見を聞いてもらえないことは多かったように思います。それを切り開くために、現場の生の意見を伝えることに努めました。現場は違うんだということを伝えるために、密にコミュニケーションを取りました。


仕事と育児の両立を不安視する女子大生

 「女性の活躍」の話題となると切り離せないのが「仕事、キャリアアップ」と「出産・育児」との両立の議論です。「出産育児してもキャリアアップするのはできるの?」という不安を抱える女子大生に、ワーキングマザーからのこんな回答がありました。


 「500人規模の企業で、産休を取って時短勤務で復帰している正社員第1号なので、後輩女性からも背中を見られているし、上層部からも『頼むよ』と言われています。そのために、自分自身が不安に思っていることを自分に留めずに、積極的に発信していかなければと思っています」。

吉田 子育てと仕事での活躍は相反するものだとは思ってほしくないです。子育てというのは危機管理、財務管理、全てのマネジメント力を求められるものですから、仕事にも必ず生かすことができます。子育てをして復帰した女性の仕事は実際、素晴らしいものです。

小島 どんな仕事相手よりも、一番話が通じないのが子供です。だから男性には、ビジネス書を読むよりも子育てを経験してほしい。


参照

http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/011900048/021200001/