東京ドームでも、AKBらしさ | たかみな推しのなんちゃって薬剤師

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「AKB48 in TOKYO DOME」…大空間でも貫いた「らしさ」


華やかに歌って踊る前田敦子さん(中央)らAKB48のメンバーたち(24日、東京ドームで)=中嶋基樹撮影
 おそらく東京ドーム公演が、これほど話題になったグループはないだろう。

 AKB48が2005年12月のデビュー時から掲げていた夢は東京ドームでコンサートを開くこと。以来、6年8か月。今や国民的な人気を得て一挙一動が注目される中、ようやく夢が実現した。3公演計14万4000席に約84万件の応募が殺到したのもうなずける。

 従来のアイドルとAKBとの違いは姉妹グループを含めて240人以上と大人数であることと、ファンとの距離の近さだ。彼女らは秋葉原の専用劇場での連日のライブ、握手会や総選挙などの行事、テレビやブログなどで時々の喜怒哀楽を隠さずさらす。メンバーの成長ドラマをファンと共有する形で人気を拡大した。

 今回は250人収容の小劇場から4万8000席の大空間へと環境は激変したが、「らしさ」は貫いた。

 24日の初日は回顧ムード。デビュー公演の最初の曲「PARTYが始まるよ」を初期メンバー6人が歌って始まった。ただ、トークは短めで、40曲を休みなく披露することに徹した。築き上げた歌や踊りに自信を持っているのだろう。

 場内には幅100メートルのメーン舞台のほかに、十字形の花道が結ぶ四つの円形舞台が組まれた。各メンバーは可能な限り観客の近くで歌おうと花道を走り回る。するとファンたちは大喜びで、「よっしゃ行くぞ」「超絶カワイイ」などお決まりの声援の熱量も上がる。

 震災復興を願う「風は吹いている」では心揺さぶる力強い歌声。「RIVER」で水を降らせる派手な演出に負けない強力なダンス。「7時12分の初恋」で卒業目前のエース前田敦子と島崎遥香ら次世代メンバーが歌うなど大所帯ならではの組み合わせの妙も見せた。

 また、大スクリーンに歌詞も流した。「一生懸命 夢を追いかけています」(「チームB推し」)、「大好きだ 僕は全力で走る」(「大声ダイヤモンド」)――。改めて見直すと前向きな言葉が満載されていることに気付く。日本が元気を失う中、AKBが支持を集めた理由がうかがえた。

 総じて歌と踊りの水準は高く「完成形」を示して終わるのかと思ったが、それは甘かった。アンコール途中でAKB公演の名物であるサプライズ発表が! 現行4チームを解体して再編成するという。チームは彼女らの活動単位。今回の優れたライブを支えた基盤を崩すというのだ。一つの形に固まることを許さずに変化を続けてきたグループらしいが、想定外の事態にメンバーは顔を見合わせた。

 すると以後の舞台の見え方が違ってくる。最終日は、前田の思い出の曲に加え、衝撃さめやらぬ各チームが「転がる石になれ」など代表曲を披露。息の合った歌と踊りを見せたが、間もなく見納めかと思うと一瞬一瞬が愛
いと
おしく感じられた。

 最後は前田の卒業セレモニー。「AKB48は私の青春の全てでした」と語って舞台を去った。すかさず総監督に就いた高橋みなみは「新AKBとしてスタートしなければ」と宣言。総勢246人を全ステージに展開させ「ヘビーローテーション」を熱唱。大空間をエネルギーで包んだ。

 夢はかなえたが、ゴールではなかった。グループの“顔”が抜けた後の態勢をどう築くのか。不安はあるものの、「第2章」を元気に歩み出す瞬間を目撃した。(文化部 祐成秀樹)

(2012年9月7日 読売新聞)
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参照
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news2/20120831-OYT8T00903.htm