紙を折ってつくった小舟を
池や湖に浮かべ
それが動いていく様
みているのは楽しいものです
たとえその動きが
どんなにゆっくりとしたものでも
あちらへ向けて浮かべたはずが
ちょっとした風が吹いて
思わぬ方向に流れていったり
小さな波にあおられて後退しながらでも
そこには"動き"があり
その"動き"をみているのが
結構楽しかったりします
ただ
同じ浮かべるのでも
激流の大河であったり
荒れ狂う波の大海原であったりすると
紙の小舟はあっという間に
流れや波にのまれ
その姿を消してしまいます
消えないように毎度
折り方にも工夫を重ね
浮かべる場所も検討を重ね
手を離したあと注意深く見守っていても
小舟を浮かべると毎回たちまち
水のなかに消えてしまう
それではやはり
折り甲斐が無いというか
放ち甲斐が無いというか
虚しさとともにやがて飽きがきて
いつのまにか
その場をあとにしてしまっている
紙を折ってつくったものでなく
プラスチックや木製のしっかりしたもの
それも
浮かべる場所の流れや波の高さに合わせ
キチンと設計図を引いてつくったもの
そんな舟を最初から流せれば良いのですが
そこは自分の能力や
その他の力に関係してくることもあり
最初から理想的な船体を
というわけにはなかなかいきません
今の自分につくることのできる舟は
今の自分の諸々に
大きく依存するのは仕方なく
できることは
そのときに持つ最大限の知恵と力で舟をつくり
少しずついろんな方法や条件下で試し
少しでも長いあいだ
浮かんで流れていってくれること
そして諦めずに試し続けること
豪華客船とまではいかずとも
いつの日か何十人
いや
何百人ぐらいの笑顔
のせて運べる船になるように
