「月末月初の赤黒」
といって通じるのは恐らく
営業らしい営業組織に
属した経験のある人間だけだと思う
ちなみにこれは
決して褒められたことではない
"ブランケットオーダー"
"ストックオーダー"
やら
極めてグレーに近い
リーガルなものもあるが
実態としてのその多くは
パクリの言い訳でよく使われる
オマージュとかリスペクトとか
インスパイアとかモチーフとかと
あんまり変わらない
要は
"パクった"んである
要は
"無いのに有る"
としてしまってるんである
無いのに有ることにしてるから
どう言い訳をしたところでやっぱ
"架空の取引"なのである
そしてその目的は
"水増し"なのである
営業目標
受注目標
売上目標
なんでもいいけど
株主様にご満足いただくために
机上の空論と気合いに基づいて策定された
荒唐無稽な理想数値
それと現実の狭間
普通にしてたら到底埋められない狭間
そこをなんとか埋めようとして
営業部門に居る人間は
自らに麻薬を打つ
サザエさんのスポンサーで有名な
大手老舗家電メーカーがやらかしたことも
結局はこれだと思う
しかし私も
大学を卒業してからひたすら
営業に携わってきた人間であり
月初には
これからのひと月を考えて憂鬱になり
月中には
思うような進捗でないことに焦り苛立ち
月末には
神風が吹くことを祈りつつ
謝罪の言葉を用意し始め
明日からの新たな一か月にまた
鬱々とし始めるという
レベルの低いこと
延々と繰り返してきた
よって
正義を振りかざす気も無いし
「この、悪党どもが」
とニュースをみて憤慨することもない
むしろ
そこまでに至ってしまった彼ら
そして彼らの
夢も希望もない今後を思うと
"致命傷を負った戦友"
不謹慎だが
そんな風に思わないこともない
が一方
「どこかで気付けよ」
「そして勇気を持ってやめろよ」
とも思う
月末に架空で百万上乗せして
なんとか怒られない程度の数値
残したとしてもそれは
翌月が借金から始まることであり
長いスパンでみれば
結局なんの得もしていない
近い未来に起死回生
逆転サヨナラ満塁ホームラン
打てることが確定してるならまだ良いが
そんなことはほとんどあり得ず
結局は毎月末に麻薬を打ち続け
いつか麻痺して
自分のこともわからなくなり
隠しきれないところまで到達して大爆発
"御用"となるのがオチである
そのとき
彼らにそれだけの圧を掛けた人間たちは
なにかをしてくれるのだろうか
後生の面倒をみてくれるのだろうか
容易に想像が付くはずである
そんな結末を天秤の片方にのせれば
もう片方にのせられようとしている
根拠のない目標という"圧"に
物申すぐらい
大したことではないと思うんだが
「大きい組織に居ると…」
「そういうわけにもいかないんスよねぇ」
というのももちろんわかるし
高い目標がないと
人間というものはすぐに怠けて
権利ばかりを主張するようになるし
ある程度こういう圧が
効果を発揮しているのも
事実だと思う
また個人的には
こういう世界をくぐってきた奴には
架空という劇薬に
手を出してしまうぐらい
"数字に取り憑かれている"
ということであり
それは裏を返すとそれほど
"数字に執着している"
ということであり
いくら言っても聞かせても
"数字に興味を持ってくれない"者と比して
ずっと可能性があると思っている
要は会社が
妥当性のある
努力を必要としながらも
努力したものには到達可能と思しき
現実的な数値目標を与えれば
そしてそれを以てヨシとするように
株主様を説得すれば良い話である
関わる人間すべての
ほんのわずかな怠慢やエゴが
全体をおかしくしているのは
借金を繰り返し
問題を先送りにしている
この国のお上の体質
それにも起因してるところも
あるのかもしれない
オケ
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