連休中、またまたMETのライブビューイングに行ってきました。演目はヴェルディの「ドン・カルロ」 。
このオペラ、実はこの間まで全然知らなかったのですが、夫が好きで観たいというので、お正月のうちにドミンゴ主演のDVD(これもMET)で予習してから臨みました。
一度だけDVDで観た印象では、とにかく長い! 主要キャスト5人はそれぞれ見せ所(聞かせどころ)があって、歌手を揃えるのが大変そう、という感じでした。でも、やっぱりヴェルディの音楽はいいなぁ、とも。
さて、今回見た新演出ですが、セットはシンプルに、話はわかりやすくなっていた感じでした。あと、幕間の切り替えがスムーズなのが良かったですね。
以下、主要キャストほかの感想。
タイトルロールのアラーニャが出ずっぱりで、タフだなぁ、と。
ここのところ、映像だけですが、昨年のカルメンに始まり、家にあるDVDの『愛の妙薬』と、個人的にアラーニャづいているのですが、彼、なんとも憎めない、かわいらしく情けない男の役が合ってますね。地がそうだとは思いませんが(でもインタビュー見ると軽そうなんだよね)、私の中ではすっかりそういうイメージです。声も軽くて、いつまでも若々して良いです。年を聞くと、自分と近くてびっくりしますが。もっと若いかと思いました。
あと、ロドリーゴ役のキーンリーサイドにフィリポ国王役のフルラネットと、低声の男声陣はとても素晴らしかったです。映像ということでアップが多かったのですが、細かいところまで演技しているのに、歌も素晴らしくて。特に、死に際のロドリーゴ。あんな体勢でよく歌えるなぁ、とびっくり。
ちょっと残念だったのは、女声陣。声はともかく、ルックスがちょっと残念で。ただ、エリザベッタの立ち居振る舞いは、王妃らしい気品があってとてもよかったと思います。でも、歌の方はどうなんでしょ。パワーもテクニックも必要なオペラのようなので、人を選ぶのだろうとは思いますが。
ルックスに関しては、ズボン役のお小姓が一番美人さんだったと思います(^^ゞ。
エボリ公女の役は、メゾとしては興味津々。スミルノヴァ、体格立派過ぎだし、自分の「美貌」を呪う歌を歌うくらいの絶世の美女を演じるにはどうなの?、とは思いますが、声はすごいですね。エボリのアリアって、メゾなのに五線の上のCes(ド♭)フェルマータとかあるんですよね…。音域メチャメチャ広いんですが、ラクラク歌ってましたね。
何しろ、アリア一曲と言えど歌いとおすのがどれだけ大変か、身をもって感じている今となっては、あれだけの舞台を最初から最後まで破綻なく務めるだけでも、どなたも「すごい」の一言です。(最高レベルを求められるMETのキャストとしてどうなのか、みたいな部分は置いといて)
ただ、やっぱり4時間超は長い。休憩二回入るとは言え、一日がかりですからねぇ。ライブビューイングは、休憩中もキャストのインタビューとか入るので、実質的な休憩時間ってすごく短いし。できれば予告は無しでお願いしたいくらいです。(と言いながら、予告で流れた「国王のスピーチ」を観たくなってしまったのですが)
お次は「ワルキューレ」の予定。これがまた、「ドン・カルロ」以上に長いんですよね。楽しみなような、げんなりのような。