pp4~chorus and etc.-キャッツ


今年はミュージカルづいていると以前に書きましたが、実際そう思います。今年4本目は、劇団四季の「キャッツ」。ある貸切公演に入れてもらうことができました。

「キャッツ」はロンドンのオリジナルキャスト版を何度かDVDで見ていますが、四季版は初めてです。面白いのは、今年今までに観たミュージカルは、興味のない人に話しても何の反応もないことがほとんどですが、「今度キャッツ観にいくの」と言うと、ほぼ例外なく「いいなぁキラキラ」と言われてしまうこと。それほどポピュラーな演目なんですよね。

さて、大きなネコの目が目印のキャッツシアター、劇場内に一歩入ると、もうそこはすでにキャッツ黒猫の世界。壁一面に貼り付けられた「ゴミ(?)」に、円形のステージ。天井も一面にデコレーションがされていて、ホール全体がそのままセットのよう。さすが専用劇場、と思わせます。客席は一番後ろでもステージからは結構近くていい感じ。今回私はA席だったのですが、最後尾に近いというだけで角度的にはかなり見やすい場所、しかも通路に近くてラッキーでした。

開演と共に回転するステージ。暗い場内のそこここに光る猫の目。そこからはあっという間にキャッツの世界。

キャッツは、今まで見たどのミュージカルよりも、ダンスがすごかったです。体にピッタリのタイツということで、引き締まった肢体の躍動感のすごいこと。キレのあるターンに、アクロバティックな動きをしながらも、指先まで伸びた手足。それに加えて、歌う。すごいです。圧倒されます。

どのネコさんもダンスはすごかったのですが、中でもマジック猫ミストフェリーズのグランフェッテとその後のグランジュテには度肝を抜かれましたキラキラ。すごーい。ここでこんなクラシックバレエの大技が見られるなんて。

もちろん歌もすばらしかったです。私は四季のことはほとんど知らないので、キャストの名前を聞いても全くピンと来ないのですが、どなたも安定した歌唱で安心して聞けました。このクウォリティが、四季のすごいところだなぁと思います。

オペラもそうなんだけど、有名な人が何人かいてそのギャラで入場料が跳ね上がる公演より、こうやってカンパニーとしてトータルにまとまっていてくれた方が、個人的には観ていて安心できます。

そして、何度も何度もすぐそばを通るネコさんたち。「ファンタスティックス」では、二階席で指をくわえて見ているしかなかった「キャストさんとの触れ合い」が存分に味わえました。

ストーリーも特にないので、ひたすら楽しいだけで終わるかと思われたこの演目ですが、最後の最後、グリザベラの「メモリー」に心を揺さぶられ、涙が止まらなくなってしまいました…。その後はまたただ楽しかったのに、なぜかずっと落涙してる私…。カーテンコールでネコさんと握手する前には拭ったけど。

久々の四季ミュージカルは大満足でしたキラキラ。やっぱり良いですね。今年はもう一本、「サウンド・オブ・ミュージック」に行く予定ですが、ますます楽しみになりました。