半年近くHDDに放置してあった、BBCのドキュメンタリー「The Choir~Boys don't sing」をようやく見ました。

スポーツは盛んだけど、音楽には全然力の入ってないイギリスの公立男子校に、合唱を根付かせようと、8か月の期間限定で赴任してきたマーロン・ギャレット先生の奮闘物語。

「人前で歌うなんて恥ずかしい」「合唱なんて女のやること」「歌は嫌いだ」と言い張っていた生徒たちが、最後にはロイヤルアルバートホールのステージに立ち、4000人の観衆の前で歌ってしまうんだから凄い。

たとえやる気のある人ばかりだとしても、ド素人を指導するのは大変だと思うのですが、増して全くやる気も興味もない子供たちに、興味を持たせるところから始めなくてはならないわけで、その苦労は計り知れないものがあったと思います。

まぁとにかく「歌うことは楽しい」というのを知ってもらうために、あの手この手、全校集会で歌ったり、ラップグループに自ら入って行ったり、教職員の合唱団を立ちあげたり。

子供たちも、その情熱に動かされ、また自ら歌うことで、その楽しさに目覚めていくわけですが。

ギャレット先生のパワーはすごい。ロイヤル・アルバート・ホールでの演奏は、正直決して手放しで誉められるような出来ではないけれど、そこまでの経緯を見てしまったら、素晴らしかったとしか言いようがないです。そして、その経験は、きっとこの子達のこれから先の人生に一筋の光を与え続けてくれるんだろうな、って。

あぁ、自分を振り返ってみたら、やっぱり息子が立派にソロを務めたときぐらい、もっと大げさに誉めてやらなくちゃいかんなー、とも思いました…。

それにしても、教会が生活に根付いてるヨーロッパって、歌うことも根付いているのかと思っていたんですが、そうでもないのかな。少なくとも、教会の外で一般の人が合唱するって話は、確かにあまり聞きませんね。それとも、日本の合唱界と一緒で、昔はみんな歌ってたんだけど、若い人たちは興味が無いというだけなのか?