我がアイダ設計の外壁はニチハのマトリカ14mmを釘打ちで施工されています。
外壁の窯業系サイディングを長持ちさせるためには塗膜(防水)がきちんと存在していることが非常に重要です。
縦に張り付けていくサイディングの場合は、1枚が縦45センチ、横3メートルで上下の間はあいじゃくりになっています。(左右はコーキング)
コーキングの劣化が云々と、よく言われていますが、それは左右のつなぎ目のお話です。これとは別に上下のあいじゃくり部分は相当よろしくないのではないかと思います。構造的に雨水が外壁より内部に入り込むことは限定的ですが、あいじゃくりなので接合部の板厚は薄く損傷しやすい上に、雨水が良く留まり(溜まり)、さらにはメンテナンス塗装がおざなりになる部分だからです。
時間が命の建売新築工事で、窯業系サイディングの上下の部分にに傷がつかないことはまずないと思います。よって最初から損傷している部分はあります。
さらに外壁の再塗装時に45センチ間隔で存在するあいじゃくりに対して、きめ細かに防水に配慮した施工ができる事業者(手間に似合った高額な工事費用)に、アイダ設計の建売を購入した者(アイダ設計の安さを理解し建物に寛容な人)が改修工事を注文するとは考えにくいです。
我が家の場合はアイダ設計から購入してすぐに釘周りの防水を行っていますが、5年目のシーリング打ち換え時に外壁がはがれた部分が2,3か所あります。そのうちの1つがこれがです。
少し手でほじってみるとホロホロと剥がれ落ちました。
窯業系サイディングのミルフィールが良く確認できる画像です。この状態で、損傷部分の周りの表面をコツコツと叩きます。すると乾いた音がする部分があります。その部分を軽くめくるとこうなります。
実際は表面をめくった後にスポンジのように脆弱になっている部分を削った画像ですが釘周りのサイディングはカッチリしていました。
原因はおおよそシーリング施工時のプライマー塗布不足の部分からの雨水の侵入といったところでしょうか。
こういった部分に対して一度車両の鈑金用のポリエステルパテを使って埋めたことがありますが、まったくだめですぐに剥がれ落ちました。なので、それからはエポキシパテで埋めていますが、きちんとくっついてくれています。


