ようやくマイ初日です。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(孤高の音楽家)井上芳雄
アントニー・ブレンターノ(ベートーヴェンの想い人“トニ”)花總まり
カスパール・ヴァン・ベートーヴェン(ベートーヴェンの弟)海宝直人 小野田龍之介
ベッティーナ・ブレンターノ(“トニ”の義理の妹)木下晴香
バプティスト・フィッツオーク(野心家の弁護士)渡辺大輔
ヨハンナ・ベートーヴェン(カスパールの妻)実咲凜音
フェルディナント・キンスキー公(ベートーヴェンのパトロンの一人)吉野圭吾
フランツ・ブレンターノ(銀行家であり“トニ”の夫)(Wキャスト)佐藤隆紀(LE VELVETS)坂元健児
家塚敦子
岡崎大樹
樺島麻美
荒木啓佑
田中秀哉
横沢健司
石原絵理
原 広実
中山 昇
鈴木凌平
松島 蘭
川島大典
俵 和也
彩橋みゆ
大月さゆ
樋口 綾
中西勝之
福永悠二
横山博子
後藤晋彦
村井成仁
池谷祐子
島田 彩
吉田萌美

ショルシュ
三木治人
マクセ
若杉葉奈

 

キャストはこちら

座席が2階のE列でしたが、声は確かな人ばかりで、歌は問題なし。2幕冒頭はおもむろにオケの人たちがかつらをかぶり始めるなーというのまで見られて面白かったです。

 

ストーリーは。正直退屈で。ベートーベンの人生はだいたい知ってるのとラブストーリーは基本嫌いなので、曲を聴きながら目を閉じることもあったとか、なかったとか‥弟海宝が出てきそうなところはしっかり見続けた感じ。

 

ただ、あのストーリーで、人妻のあーだこーだを、嫌悪感なく、演じられる花總さんという俳優の尊さ。私、不倫する人とかって、とりあえずの居場所を確保して、いいとこどり、と思う性質なので、しょうもない歌唱力とかしょうもない造形の人がうだうだ言ってたら、経済力もないくせに騒ぐなと、パワハラ夫とともに攻撃的な気持ちになります。が、花總さんだと、嫌悪感なし、なかなか、変わりの利かない人材だなあ、と思いました。

 

井上さんのお声も素晴らしかった。偏屈で癇癪もちなでも孤独な音楽家を立派に演じていました。歌も結構、声を強く張り上げる力強い音楽が多く、これも残念な声の人とかだと、細くて聞いてられないでしょう。シングルで勤め上げてるのに感心します。

 

海宝弟はびっくりするほど少ない出番で、でも井上兄との歌の殴り合いは聞きごたえあった。短いけど。2幕のほんの数分の兄を抱きしめるシーンなど、私はこういう弟が欲しいわ、というか、こういう弟だからこそ、言いたいことぶつけてこうなったんだろうな、と思いました。

 

坂元パワハラ夫、こちらも出番は少ないけど、いい声で、いやな圧を与える夫でした。

木下義理妹もほんのちょっとだけど、スタイルもきれいで、いいですよね、彼女も。

 

歌に不安がある人がいなくて、聞きごたえはありました。これくらい歌が上手い人を集めないと、成立しえないミュージカルだな、と思いました。