暴走

 

 

 

土日は結婚式の打ち合わせ。

プランナーさんの見事な導きで素晴らしいプランが出来上がっていく。

やっぱり結婚式って素敵ラブ

花嫁が主役です。と言われ胸が熱くなる飛び出すハート

 

 

ところが

なぜか打ち合わせに義父母が同行するようになった。

出し物をどうするか話していたら

義父母が地元の神楽を呼ぶと言い始めた。

普通は私たちの友人に頼んで・・・なんだけど。。。

実の息子である夫が何も言わないので私は何も言えない。

 

式場はホテルなので神楽で太鼓を使うことが問題になった。

太鼓の振動が宿泊の部屋に響いてほかのお客様に迷惑をかけるかもと。

それでも義父母は譲らない。

プランナーさんは上層部に相談して何とか許可をもらってくれた。

さらに日本舞踊を教えている義母の友人を呼んで舞ってもらうことになった。

しかも2曲。

もうこれで出し物の時間いっぱい。

はい。決定。

 

料理はどのコースにするか、引き出物は、テーブルの名前、その他もろもろ

義父母が決めていく。

・・・真顔

これはもう義父母の結婚式だ。

 

もういい。好きにしてくれ。

実の息子はただただ従っているだけの「無」の人。

子どもが親に意見するなんてこと義父母は想像すらしたことない。

だから私が意見したらびっくりするだろう。

こんな人を嫁にできないと思うだろう。

 

だから黙って耐える。

でも、うざい。

かなり、うざい。

私の親は

あなた達の結婚式だからあなた達で決めなさい。

と、全く関わってこないのに。

 

義父は前撮りにもついてきた。

しかも式場専属のカメラマンがいるのに

義父が地元の写真館に頼むと言い張って連れてきた。

片道1時間半かけてやってきた田舎のカメラマンは

よれよれのTシャツ。ボロボロのスニーカー。

式場のスタッフの顔が引きつった。

 

夫は

全く違う方向をぼんやり見ていた。

人の動きに興味がない。

声をかけられてやっと振り向く。

話を聞いてないからスタッフさんがもう一度説明する。

時間の無駄だ。

 

義父母よ!いい加減にしてくれ!

夫!しっかりしてくれ!

 

 

義父母は結婚式の打ち合わせでの様子を

私の親に逐一電話で報告していた。

 

私の親は

 

当日を楽しみにしたいから打ち合わせの内容を知りたくない。

でも電話を切るわけにはいかないし普通に応対しましたよ。

義父が「私のおかげでいい結婚式になりますよ」みたいなこと言うのがカチンときたけど張り切ってる証拠ね。

りん子、義両親が元気だということに感謝しなさい。

結婚式をこんなに楽しそうに準備しているなんて幸せなことよ。

 

と言ってくれた。

 

暴走する義父母。

無の夫。

うんざりしてきた私。

私を諭してくれる両親。

 

 

 

結婚式が終わっても義父母の暴走は止まらず

次第に私を支配しようとするようになってきた。