破産申立
弁護士を選任したら、いよいよ破産申立や。原則として債務者の住所・居所を管轄する地方裁判所・支部に、以下の書類を提出するんや。
? 自己破産申立書
? 陳述書
? いっぺん破産廃止=免責の上申書
? 住民票(または異国人登録済証明書)
? 戸籍謄本
? 債権者一覧表
? 財産目録この他に、サラリーマンやったら給料明細・源泉徴収。退職者、休職者は離職票、退職金支給額証明書。自営業やったら確定申告書控え。 さらに動産があれば預金通帳や生保証書もしくは解約払戻金証明書、不動産があるやったら土地建物登記簿謄本。また、診断書に支払い督促の写しやらなんやら債権に関する契約書、請求書、残額証明やらなんやら債務者の支払い不能を明らかにする書類はぜんぶ揃えなければならへん。
ずいぶん難儀なようやけど、住民票と戸籍謄本、給料明細やらなんやらの他、主な提出書類は、大抵の弁護士事務所に常備済み。枚数は多いが、弁護士の説明に従って記入していけばええ。
さて、前記書類の中で裁判官がいちばん注目するんは陳述書や。これは氏名、年齢、住所といった基本的なことから、申立費用の出所、詳細な経歴に続き、家族の状況(配偶者や親族の経済的援助を受けられるか否かまで)や、破産申立に至った事情を事細かに聞き込むもんや。
特に借金については、いつ、どこで、どないな事情で誰から、なんぼ借り入れたか。また、その使い道は何か。毎月なんぼ返済し、いつどないな事情で支払えなくなったなど、ごっつう細かいな項目が並ぶ。
やけど、債務理由や、「ギャンブルをしとったか?」「高額な飲食店で飲み食いしたか?」「過去3年の間に10万以上の買い物をしたか?」やらなんやら生活状況のチェック項目に、正直に報告する必要はあらへん。ここまでの事務費用は、収入印紙代600円と、予納郵券代(書類のやり取りに要する郵便切手代をあらかじめ納めるもん。各地裁によって差があり5千円から2万円)や。さらにいっぺん廃止(後述)の場合は、プラス1~2万ほどかかるわけや。