中高年にとってがん予防は特に大切なテーマです。

 

最近の研究によれば、性格とがんの関連が浮かび上がってきました。

特に「タイプC」と呼ばれる性格は、がんになりやすい性格の一つとされています。

 

今回は、がんになりやすいと言われる「タイプC」についてお話しますね。

 

  がんになりやすい性格

 

がんになりやすい性格には、「タイプC」というストレスをためやすい性格があるそうです。

ストレスががんの発生リスクを高めることは広く知られていますよね。

 

 

アメリカの心理学者リディア・テモショックが、彼女自身とサイエンスライターのヘンリー・ドレイアとの共著で『がん性格 タイプC症候群』を出版し、この性格を説明しているのです。

 

この本によると、メラノーマ(悪性黒色腫)患者の約4分の3には、以下の性格的特徴が見られるとされています。

 

  怒りを表に出さない

以下は、「タイプC」の性格の人に共通している傾向です。

 

① 過去および現在で怒りを感じないことが多い。

② 他のネガティブな感情、つまり不安、恐れ、悲しみも経験したり表現したりしない。

③ 仕事、人間関係、家族関係において、忍耐強く、控えめで、協力的で譲歩的。

 

 

④ 権威に従順。

⑤ 他人の要求を満たそうと気を遣いすぎ、自身の要求をあまり満たそうとしない。

⑥ 自己犠牲的な傾向がある。

 

テモショックは、タイプA性格(闘争的、仕事熱心、怒りっぽい性格)やタイプB性格(感情を率直に表現でき、リラックスした性格)と対照的に、このがんのリスクを高める性格を「タイプC性格」と定義しました。

 

  ストレスをためやすい「タイプC」

タイプC性格の人々は、ストレスをためやすい特性を持っているそうです。

 

 

その主な理由は、他人の要求を優先し、自身の感情を抑圧してしまうことにあります。

感情を解放せずに抑え込むことが、ストレスを引き起こし、がんのリスクを高める可能性があるというのです。

 

このような性格の特徴に気付いたら、自分の感情を大切にし、抑圧された感情に気付き、解放することが重要です。

 

感情に素直に向き合い、自身の心の健康を守るために、カウンセリングなどの支援を受けることも有益ですよ。