バラエティー番組「ラヴィット!」(TBS系)が危機との報道がありました。2度にわたって不倫が発覚したジャングルポケットの斉藤慎二(40)さんほか、番組出演者の数々の不祥事に見舞われ、「視聴率低下」「視聴者離れ」による番組修正も予想される事態に。

 

 

  視聴率に敏感なテレビ放送局

 

民放テレビ局は、この「視聴率」の増減に非常に敏感です。

 

その理由は、次の通りです。

民放テレビ局は、スポンサーと呼ばれる企業・団体などのコマーシャル(CM)を制作・放送することで、その広告料を収益の基本にしています。CM枠は、番組の人気や時間帯によって価格が変わります。

そこで、テレビ局は、誰もが見たいと思う、つまり視聴率が上がるような番組を作ることで最終的に広告の視聴者を増やし、それによってスポンサーから広告収入を得るわけです。それゆえ、テレビ放送局の経営指標は「視聴率」なのです。

 

 

  視聴率が低迷し、番組終了の危機にある番組

 

以下の番組が打ち切りや終了の危機にあると報じられていることがわかりました。

 

① 「マツコの知らない世界」(TBS系)

視聴率が5%台に低迷し、マツコ・デラックスの飽きられ感が強まっている。

② 「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)

視聴率が4%台に落ち込み、明石家さんまの引退話も出ている。

③ 「たけしのニッポンのミカタ!」(テレビ東京系)

視聴率が2%台に低下し、ビートたけしの不祥事や政治発言が問題視されている。

④ 「ひらめ筋GOLD」(日本テレビ系)

視聴率が5%台に低迷し、MCの中田敦彦の人気低下やコンセプトの陳腐化が指摘されている。

⑤ 「ワイドナショー」(フジテレビ系)

視聴率が6%台に低迷し、MCの松本人志の発言力やバランス感覚が失われている。

「アッコにおまかせ!」(TBS)

これは、2022年、番組存亡の危機を迎えていると報じられました9月11日の視聴率は5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)で、前4週の平均も5.8%。8月28日には番組史上最低の4.6%(個人視聴率は2.5%)を記録したとのことです。

視聴率が低迷している理由として、

番組の面白さがなくなっている

和田アキ子さんの番組での言動に批判が殺到している。

和田アキ子さんは、芸能界の大御所として、強い物言いや後輩タレントへの振る舞いが話題になることがあります。

 

 

番組終了の理由は、視聴率低迷や費用対効果、コロナ禍の影響(スタジオの密や海外ロケの難しさなど)、マンネリを避けるため、当初の目的を達成など、さまざまな要因によります。

しかし、やはり大きな要因は「視聴率低下」でしょう。

この「視聴率低下」を食い止めるため、テレビ局はどのような取り組みをしているのでしょうか。

 

 

  テレビ局の視聴率向上に向けた取り組み

 

テレビ局は、視聴者の声やフィードバックを積極的に取り入れ、番組の質や多様性を向上させる取り組みをしています。

テレビ局が視聴者からフィードバックを収集する方法として、以下のようなものがあります。

 

① 視聴率調査

テレビ局は、視聴率調査会社に依頼して、一定の期間や時間帯における視聴者の数や属性を測定する。

② テレビデータ

テレビ局は、デジタル放送の双方向性を利用して、視聴者の視聴状況や操作履歴などのデータを収集する。

テレビデータは、番組の評価や改善に役立つ情報です。

③ SNSやインターネット

テレビ局は、SNSやインターネット上での視聴者の反応や意見を分析する。

SNSやインターネットは、視聴者とのコミュニケーションや参加を促すツールです。

 

 

  視聴者である私たちが、テレビ番組の質を向上させる方法

 

上述したテレビ局の取り組みは、そのまま視聴者である私たちが、番組の質向上を働きかける手段になると思います。

 

① 視聴率調査に協力する

視聴率調査会社からの依頼に応じて、視聴状況や感想などを正確に報告することで、テレビ局に自分たちのニーズや要望を伝えることができます。

② テレビデータを活用する

デジタル放送の双方向性を利用して、視聴者アンケートや投票などに参加することで、テレビ局に自分たちの評価や意見を伝えることができます。

③ SNSやインターネットで発信する

SNSやインターネット上で、自分たちが見た番組について感想や批判などを発信することで、テレビ局や他の視聴者と交流や議論をすることができます。

 

これらの方法を実践することで、私たちはテレビ番組の質を向上させる一助となるかもしれません。

 

まとめ

視聴率が低迷し、番組終了の危機にある番組が多いということは、現在のテレビ局の問題を浮き彫りにしていると感じました。

視聴者のニーズや要望をよく理解し、それに合わせた質の高い番組を作ることが求められているように思います。

また、視聴者自身も積極的に意見を発信し、番組の質向上に貢献することが重要だと感じました。

テレビと視聴者が共に努力して、魅力的な番組を作り上げていければ良いと思います。