「ビッグモーターの不正」については、最近多くの報道がありましたね。
不正請求問題や強引な営業など、中古車販売大手の信用を失墜させる事件が次々と発覚しています。
ビッグモーターの不正について最近の報道をもとにまとめてみました。
①ビッグモーターは、事故車の修理に伴う保険金を水増し請求していました。
具体的には、ゴルフボールを入れた靴下で車体をたたいたり、ドライバーでひっかいたり、ヘッドライトのカバーを割ったりして、損傷範囲を広げていたということです。
また、チョークで傷に見せかけたりしていたという元店長の新証言がありました。
②ビッグモーターの工場では、過酷な営業ノルマが課されていました。
修理1件当たりの工賃とパーツの粗利益の合計額(アット)を上げるように求められており、目標未達の工場長は会議で厳しく問い詰められたり、降格処分にされたりしていました。
③ビッグモーターと損害保険ジャパンとの間には、癒着疑惑があります。
損害保険ジャパンは、事故に遭った契約者にビッグモーターを修理工場として紹介しており、社員を出向させて保険代理店の業務などを支援していました。
損害保険ジャパンの出向者は、ビッグモーターによる不正請求につながった工場の営業ノルマを黙認していたという指摘があります。
④ビッグモーターは、会社法が求める取締役会を開かず、議事録も残していなかったということです。
また、社内からの不正告発にも取り合わず、調査もしなかったということです。
⑤ビッグモーターは、強引な営業や減額トラブルなどで悪い評判が目立っています。
特に、買取査定後に買取額を減らされるというケースが多く報告されており、消費者庁にも苦情が寄せられています。
中古車購入時には注意が必要ですね。