2008年のアメリカ作品で、ロリ・ペティさんと言う
女優さんが監督して作った自叙伝的自主映画になる。

例によって、THE POKER HOUSE が「早熟のアイオワ」に
なってしまうセンスの悪さはどうなんでしょうかね?
色っぽい?邦題をつければ売れるってものでもないと思
うのですがねぇ。




一口で言うと、ポーカーハウスとは名ばかりの売春宿で
育つ三姉妹が売春婦の母親から逃げるまでの物語。

この作品の主役は、長女のアグネス役のジェニファー・
ローレンスになるのかな? 彼女はハンガー・ゲームの
シリーズで有名だけど、たぶん、この作品が彼女の事実
上の映画デビュー作になるらしい。

次女役のソフィア・ベアリーや、三女役のクロエ・グレ
ース・モレッツは、居ても居なくても良い感じかなぁ…
なんというか長女アグネスの役柄で「妹たちのために~」
のような場面がほぼ無いんですよね。なので、妹たちの
エピソードが、どうしても間延びしちゃうんですよね。

ジェニファーをはじめ3姉妹の演技が光ってました。売
春婦の母役のセルマ・ブレアもすごくいい感じでした。
にもかかわらず、いまひとつエピソードのテンポが悪い
のは、脚本の問題のような気がします。

ロリ・ペティ監督さんが壮絶な人生を歩んだのは否定し
ないのですけども、どうも詰め込みすぎな感じで、監督
さんのオナニーになってしまってる作品に思えてしまい
ます。

見て晴れ晴れする映画でもなく、結末も中途半端です。
愛し合う二人が楽しめる映画でもありません。

初期の荒削りのジェニファー・ローレンス。まだ、幼い
クロエ・グレース・モレッツを見てみたいという人以外
にはお勧めしません。


☆★★★★