某所で起こったマカロニ・ウエスタンの話題から・・・
マカロニ・ウェスタンとは、基本的にイタリアで製作された西部劇の
ことをさす和製英語で、日本以外では使用されない。
欧米では、イタリア製西部劇のことはアメリカ製の西部劇と区別す
るためにスパゲッティ・ウエスタンと呼ばれていた。これを日本公開
時に、これでは語感が弱いと「マカロニ」と映画評論家が言い換え
たのが発祥と言われている。
本来の「マカロニ」の部分はイタリア西部劇の「イタリア製」と言う意
味を表しているが、一般的にその意味は希薄になっていて誤解さ
れることが多い。
誤解の主因になっているのは、初期のイタリア西部劇に駆け出し
時代のアメリカ俳優は起用されていた経緯があるためであること
が多い。
たとえば、クリント・イーストウッドは駆け出し時代に数作品イタリア
西部劇に出演している。このため、イーストウッドの出演作品はど
れでもマカロニと誤解されていることが多い。
↓ クリント・イーストウッドの西部劇出演作
イタリア 1964 荒野の用心棒
イタリア 1965 夕陽のガンマン
イタリア 1966 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(イタリア・アメリカ合作)
アメリカ 1968 奴らを高く吊せ!
アメリカ 1970 真昼の死闘
アメリカ 1973 荒野のストレンジャー
アメリカ 1976 アウトロー
上記以外の基準として、、、
初期の正統派アメリカ西部劇には正義感あふれる主役が登場する
勧善懲悪のストーリーが多かったが、イタリア西部劇での主役はア
ウトローである事が多い。このため、このスタイルのアウトローが主
役の西部劇の事を、本来の意味を越えてマカロニと称することもあ
るらしい。