人間になるという事 | デュシャンの子供たち

人間になるという事

誰でも生まれてすぐの子供は、自分の体になじめず、上手く使えず、
思い通りにならず、泣き喚いているものですよね(笑)
友人が自分の子供が2歳ぐらいの時「少し自我が芽生えたから、
思い通りにおもちゃに手が届かなかったりすると猛烈に泣くのよ」
と面白そうに語っていたのでそうなんだろうと思います。

2歳よりはもう少し大きくなっていたと思います。
1から10まで、数の数え方を教えてもらっていて、1,2,3,4,5
までは、指を開いていって言えるのですが、5の次を10と言ってしまい
何度か言い直しをさせられて、少しずつ数が数えられるようになった頃です。

はっきりと、気づいた事があります。
「私には、おかあさんや、おねえちゃんの 考えていることが わからない」

それまで私は自分の頭の中で考えていることと同じように相手の心の中にも
自由にわかるのが当たり前だと思っていたのに、どうも考えていることを
言葉に出さない部分は全く知ることができないのだ、と突然わかったのです。
その時の衝撃は忘れられません。
私にとって、自分と他人、という、個を理解した瞬間でもありました。
このとき私は人間になったと気づいたとも言えます。