こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
2024年7月21日(日)に群馬県は前市で行われた『赤城山トレイルランニングレース2024』に初参加をしてきました。
レースは2023年に7年ぶりに再開催され、今年はコースが一新されました。
レースレポート後編をお届けします。
赤城山トレイルランニングレースはスタート地点の標高が1,300mと高く、一番低いところでも900m、夏でも涼しいだろうと期待をしたから。2つつ目には、プロトレイルランナーの鏑木毅さんがはじめて山を走ったのがこの赤城山と知って一度は走りたいと考えたから。
ランニング人気も落ち着き、気温30℃を超える中ランナーは沢山集まらないだろう、定員割れと考えていましたが、各種目定員300名に対し、ミドル332名、ショート332名の過去最高人数が集まり、締め切り期日を待たずしてエントリー受付終了。それだけもの好きなランナーが僕を含め沢山いることにびっくりしました。
リザルト
5時間28分06秒
出走者数332人中28位、年代別8位(全体の上位8.4%)
【コースプロフィール】
【比較対象レース】
大阪府チャレンジ登山大会(ダイトレ)
約33.0km/約2,100m
夏の時期にダイトレを縦走ぐらいのキツさ!
昨年は25kmと50kmの2種目で、50kmの完走率は46%と低かったらしい。今年はショート約16km、ミドル約32kmの2種目でコースは一新され、過去のリザルトがなく参考にできません。
だいたいゴールタイムは5時間00分〜5時間10分、順位は30位以内と予測。夏のあいだVo2maxが5も低下をした状態で望んだにしては、およそ当日のペースや順位もその通りになり、会心の走りができました。
夏のレースでも全体の10%以内の上位でフィニッシュできるとわかったことは今後の自信となり、自分自身を褒めたい。
前橋駅前から有料シャトルバスが出ています。バスの出発は朝4時なので、朝3時起き。普段あまり起ない時間帯なので、寝過ごさないか心配で1時間ごとに目が覚めましたが、目覚めは割とすっきり。
受付。朝6時と早いのに学生ボランティアが頑張ってくれています。ありがとう!
参加賞は群馬県産ハチミツ。翌朝トーストにぬっていただきましたが濃厚でした!
来てよかった!!涼しく快適で、まわりは絶景。避暑地という感じ。じっと座っていると、
朝の気温は16℃、半袖一枚だと肌寒いぐらいの気候で、猛暑との気温差にからだがおかしくなりそうでした。12時の段階でも予報では24℃で山の上での服装の懸念をしていたぐらいでしたが、大会がスタートをするとぐんぐんと予報以上に気温は上昇。運動中の体感気温はおそらく30℃近かったですが、風もあって25℃以下のときも多かった。
NZの”トライアスロン界のレジェンド”キャメロン・ブラウンがゲストランナーとして招待されていました。地元のアイアンマンNZを12度制し、宮古島大会でも優勝。そんなアイアンマンでも日本の夏のトレイルランニングは「キツかった!」と話していましたから相当過酷だったでしょう。
コースは六甲の魚屋道やアゴニー坂に似て石がごろごろと多くあって、下りは滑落しそうな痩せ尾根の激下りもあって、ちゃんとテクニックが必要なトレイルしていて面白かった。
当日の予報が悪天候であれば一転して足元はどろどろ化し滑りやすくなるコースと思いました。シングルトラックで渋滞区間も多いので、稜線では低体温のリスクが高まって大会中止の可能性もあるかもしれない。なぜ4月や5月開催しないのか疑問に感じていましたが夏開催に納得をしました。
標高が高く途中冷たい風が吹いて気持ちのいい時間もたくさんあって、快調なペースで走っているところに、後ろから近づくランナーの気配がありました。先に行ってもらおうと振り返り、
そう声をかけようと思ったら…
なんと鏑木さんでした。5分後にスタートをした鏑木さんに2時間50分を過ぎて追いつかれました。
しかし、ついていけそうなペースだったので、行けるところまでついていくことに。完走目標から変更です。
感動。鏑木さんがプロとして独立した全盛期を知っているだけに、僕の歩くペースと鏑木さんの急坂を走るペースが変わらないことにちょっとショックを受け、下りもかつてのような”一瞬で消える”ようなステップはなく。鏑木さんも55歳。
そう気合いを入れた矢先、中盤から後半にかけてショートの部のランナーが合流する形で、ちょうど下りで渋滞にはまり、道幅の狭い道で追い越しもできず。ここで僕のレースは終了。すぐ目と鼻の前に鏑木さんがいるのに…
下りは数歩歩いては立ち止まるを繰り返し。スタートしてトレイルの入り口での渋滞は避けられないとは思いますが、レース終盤での渋滞発生…
どうしようもないので再び無理なく完走目標に切り替え、この予想だにしない渋滞により後半は、予定より20分以上タイム加算となりました。
ようやくトレイルが終了をし舗装路に出ると、今日レース中の多くを一緒に走った入賞女子ランナーが視界に見えました。
僕は手をつないで仲良くゴールすることはしません。スポーツマンシップにのっとり、全力を尽くし勝利をもぎとります。これは勝ち負けのあるゲームです。
虎視眈々と気づかれないよう、獲物を狙う肉食動物のようにその後ろを追いかけ、ゴール百メートル手前でスパート!
名前も告げていないのにいったいどのように僕にたどりついたのだろう…びっくり。こんな嬉しい驚きがあるのもトレイルランレースの楽しさですね。
完走賞はとうもろこし2本!どこ産なのか、なぜとうもろこしなのか、そのあたりの説明は一切なく惜しい。スーパーでこんな大きなとうもろこしは買えません。
フィニッシュ後はランナーにはかき氷が振舞われました。メロンにイチゴ、レモン、プレーンから選べて、シロップはかけ放題。火照ったからだの深部体温を下げるのに良く、かき氷食べて復活!
ゴールでは群馬県のフェニックスTを男性ランナーとお会いできました。今回僕が出場しませんかとお誘いをし、実に8年ぶりの再会!
コース整備も良くされ迷うことなく運営もしっかりとし、景観も良く、赤城山トレイルランニングは想像以上に良いレースで、夏の避暑地レースとしておすすめできます。
暑い日のレース完走は大変ですが、結局は自分のレースを最後まで走りぬくのは自分自身!