こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
2024年3月2日(日)に奈良県は吉野郡十津川村で行われた『小辺路TRAILJOURNEY in 十津川』に初参加をしてきました。
レースレポートの後編をお届けします。
まずはリザルトから…
出走者60人中、4位入賞(全体の6.6%)
公式ホームページ 約28.0km/1,039m
GPSデータ 提供なし
時計のデータ 約29.56km/1,057m
ロード率62.5%/トレイル率37.5%
僕が1位のように見えますが、1位ではありません!「右へ詰めてください」と言われてぎゅうぎゅうに寄ったら、僕が中央になりました。
僕は写真撮影では格闘技の「ナンバーワン」ポーズをするので余計に1番にみたく見えます(笑)二本指のピースは二番を意味するので、人生で一度もしたことがありません。
悔しい!3位以内メダルにはあと一歩及ばず。表彰状の文章は十津川村弁。
あわよくば優勝、最低でも3位を目標にスタートしましたが、前回大会の2位のタイムよりも20分も速くフィニッシュをしたのに4位。
例年であれば2位か悪くとも3位でした。1,000メートル山を登り、約30km近く走って3時間切ったんですよ?と思いましたが、勝負は時の運もあります。
2022年までは57.8kmのロングの部(伯母子コース)も行われていたのが、2024年は28kmの三浦コースとキッズコースのみの開催。
伯母子岳山頂付近の古道の崩落の影響かわかりませんが、アスファルトが大半の『三浦コース』よりも伯母子岳山頂から360度のパノラマの絶景が楽しめる『伯母子コース』に参加をしたかったので残念でしたが、大会そのものよりも十津川村の周辺観光に魅力を感じて参加を決めました。
三浦コースは、十津川温泉昴の郷をスタートし、世界遺産熊野古道の三浦峠を折り返す、往復のピストンコース。28kmのうち、舗装路が17.5km、舗装路率は6割以上。
険しい山岳コースが好きな人には物足りないと思いますが、トレイルランニング初心者の人や、熊野古道小辺路をちょっと走ってみたいという人にはおすすめです。
例年参加人数のごく少ない大会なので、人が集まるかどうか心配していましたが、
(前回)男子35人→50人(15人増加)
(前回)女子13人→16人(3人増加)
定員80人に対し66人と定員割れでしたが、前回大会の参加者数を上回る人が集まりました。三浦コースは、コロナ前でも60人程度だったので「同水準まで戻った」と言えます。これも最近のランナーの「体力低下や不安」からくるショートレース人気の表れかもしれないと思いました。
受付は前日に済ませ、屋外でブリーフィングを聞く。この日は冷たい風が吹き、体感気温は0℃。話を聞いているあいだ寒かったですが、ボランティアスタッフの方々はそれ以上に寒かっただろうと思います。会場では、
誰も知っている人はいないと思いましたが、参加者66人中7人が過去に僕のツアーに参加をしたことのある人で、スイーパーまで知り合いでした。
スタートの前に記念撮影。少人数レースのいいところはゲートの前で写真が撮り放題!
スタート時の気温は4℃と低かったため、軽めの動的ストレッチ。マラソン大会と違い、トレイルランニング大会ではウォームアップ後は時間をかけずにすぐスタートできるので、効果は実感しやすい。
ウォームアップをするのであればレーススタートに近い時間帯、30分以内に行いたい。早くに到着して入念なウォームアップを行うランナーがいますが、30分も経過をすれば筋温も冷えてしまいます。
初心者や完走目標の人は冬場を除きウォームアップは必要なく、ゆっくりとスタートしてそれをウォームアップ代わりとすることがおすすめです。
レーススタート!小さな大会であれ、どんな大会でも一人や二人ぐらいは飛び抜けて足の速い人がいるものである。先導車が引っ張ってくれる中、ランナーが一列になって走る。ダークホースの人が先頭、二番手にシガウマラのTシャツを着た人(今回の優勝者)、そのすぐ後ろに僕、そして四番手が続く。
レース中のは撮影していないため、写真はアリエッティさんから提供いただきました。
僕がマラソンレースで先導車に引っ張られて走ることはまずない、トレイルランニングの大会ではいまこうして走っている。同日には東京マラソンも行われていたので、それとリンクをし興奮していた。
はじめて名前を聞いたが、チームシガウマラは、フルマラソンが2時間30分近い人ばかりが集まるエリートトレイルランナーグループらしかった。
四番手の人は足は確かに速いが、靴紐を結び直すために急に立ち止まったり走りながらジャケットを脱いだり、ペースにもむらがあって、
僕の読みは外れ、荒削りを補い余る走力で、男性はその後2位でフィニッシュ。
シガウマラの人が前半のロード8kmをいいペースで引っ張ってくれたおかげで、登山口まで体力消耗を少なくできたことがいい結果につながりました。
僕は急坂や階段は走らないスタイルで、ここで3人とは離れ4番手に。4番手の僕と後続との差は大きく開いており、この日4位入賞は確信しました。
このまま4番で終わるのか3番、2番に順位アップできるのか、それが「Good(まあまあ)」と「Great」との違い。走ることで生きた証を残さなければならない。
今日では古い考えかもしれないが、
ピストンコースはUターンにより、後続や前方のランナーとの距離感がわかりやすいのが特徴。折り返しとなる三浦峠へと向かう手前で、1番、2番が折り返してきました。
3番手とは思いのほか差がなく5分程度、下りの走りを見るとドタバタとねん挫のしやすそうな走りをしており、「下りは得意ではないかもしれない」と思い、下りで猛追!
ザック・ミラーばりに久しぶりに高い心拍数を保ちながら、息を切らして目いっぱい下りを走りました。下っていると一緒に来たラン仲間3人とすれ違い、エールを送りました。
中間地点の峠に降りて、「前との差は何分ですか?」と尋ねると「5分です」という答えが返ってきました。
縮まっていない!
下山して8kmの舗装道を相手の選手より10秒速く走ったところで、1分20秒しか差は縮まらない。
トレイルで短縮するしかない!
しかし、その後も3番手との5分差は縮まることなくフィニッシュ。結局、最初の登りのタイムの遅れが最後まで響くかたちとなりました。
表彰状を受け取るのは久しぶりでマナーをすっかりと忘れておりました。
アリエッティも無事フィニッシュ!前半のロード区間はマラソンサブ4ペースで一時は女子2位に浮上する健闘。ラン仲間の男性2人も僕の予測タイムを30分を上回る快走を見せました。
小辺路トレイルジャーニーのここがおすすめ!
・申し訳ないぐらいの少人数のレースでコース渋滞もなく、ホスピタリティに溢れている
・ボランティアの多くが十津川村の人
・1,000円のチケットがもらえ、宿泊費割引や温泉入浴などに利用できる
・十津川村周辺には「谷瀬の吊り橋」「果無集落」をはじめ、見どころがいっぱい!
Never Stop Running.
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