こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。



高知県に初上陸!


101戦目、23都道府県目のトレイルランニングレース。


2023年10月1日(日)に高知県で行われた『第一回KONAN TRAILーお塩と羽尾とやすらぎトレイル』に初参加をしてきました。


昨年までは『土佐塩の道トレイルランニングレース』として第11回大会まで開催されていたのがリニューアル。


レースレポートをお届けします。

●主催はどこ?参加人数は?

高知県の香南市観光協会の行政主体の大会。


●参加人数は?

募集定員は200人と少なく、満員。参加者総数203人に対し、ボランティアの数が132人!


参加ランナーと同じぐらいにボランティアの数がいてどこからこれだけの数が集まったのか、そのサポートに有難く感じました。この大会が応援されている証拠と思いました。


参加ランナーは高知県からが80%以上でほとんどが四国から、関西からは僕を含めて2人のみ(大阪が2人でほかは0!)。


関西の人が高知に行こうという人は少ないのだとわかりました。岡山県や広島県からもたったの3人しかいませんでした。

●大阪空港から高知龍馬空港まではたったの45分!

小さい!普段国際線にしか乗らない僕は、国内線飛行機の小ささにびっくりしました(ディスっているわけではありません。)

 

3年以上ぶりに飛行機に乗った感想は、

 

「怖っ!!」

「飛行機ってこんなに揺れたっけ?」

 

歳を重ねると飛行機に乗るのが怖くなると言いますが、僕もか?と思っていたら、国際線と違い国内線は機体が小さい分揺れるのは普通らしかった。

普段は六甲から下界を見下ろし「あそこに見えるのが大阪空港(伊丹空港)です」と紹介しますが、逆に空港から六甲を眺めるのは不思議な感じ。


寝る間もなく、たったの40分で高知龍馬空港に到着。大阪から草津や姫路、徳島に行くよりも近く、交通費も東京や福岡に行くよりもはるかに安い…飛行機を使うとかなり近く感じる高知県。

●「高知県」と聞いて何を思い浮かべますか?

知っていました?高知と言えばミレービスケット。

僕が愛用するケンショーのソースも高知。

空港からホテルまで無料送迎してもらい、チェックイン。

外では山の上に洋風の古城が見えます。ホテルの人によれば、昔遊園地だったのが廃墟となり20年以上らしい。奇怪な風景…この景色を見るだけで訪れる価値があるかもしれません。


明日大会でなければあそこまで走って実物を近くで見たかった!

高知県のグルメといえば「土佐カツオのタタキ」!今大会にエントリーを決めたのはこれを食べに来たといっても過言ではありません。


旬が3~5月のカツオを「初鰹」もしくは「上り鰹」、9月~11月のカツオを「戻り鰹」や「下り鰹」と呼ぶそうです。肉厚でボリューミー。かつおにはビタミンB1や鉄分が豊富に含まれており、ビタミンB1は疲労回復に役立ちます。


来年もかつおの旬の季節に開催してほしい。

●大会当日

100マイルレース並みの必携品チェック!


受付の前に必携品確認が一つ一つあり、雨具(上下レインウェア)が必携でした。「最高気温は28℃」「里山・低山」「ロードが50%以上」トレイルランニングというよりは登山マラソン大会で、上下レインウェアを必携とするレースははじめてでした。通常は必携でも上だけがほとんどです。


第一回大会で安全を喫したかったのかもしれませんが、レインジャケット1.5万円、パンツ1.5万円としても約3万円、はじめての人でそれだけの費用はかけられる人は少ないし、上は持っていても下を持っている人は少ない。必然的に登山・トレイルランニングの経験者を対象としていると感じました。

 

競技規則なのでもちろん順守しますし、主催者側の理由があってのこととは思いますが、上下レインウェアの必携を見直してもよいのではないかと思いました。

参加賞はオリジナルのテーピングにてぬぐい、ANDO(アンドゥ)の飲めるようかん、そして黒潮温泉の入浴割引券。大会Tシャツはなし。


高知県なので知り合いのランナーは一人もいないと思っていたら、遠くから男性が駆けつけてき

 

「安藤さん!」

「10年ぐらい前に安藤さんの講習会に参加をしそこで基礎を教わり、いまもこうしてトレイルランニングを続けています。ありがとうございます。」


大会関係者のひとりで救護の方が僕のツアー参加者でした。この方はフェニックスRUNのTシャツも持っていてトレイルランナーズ大阪の魂が高知にも。続けていてくれて嬉しい!

7年前に徳島県の日和佐で行ったトレイルランニング講習会に参加をしてくれたたIさん。その後もトレイルランニングを続け2018年にSTY(現KAI)、昨年ウルトラトレイルマウントフジ100マイルに挑戦するも悪天候のためレースは中止、今年念願の初完走を果たしたそうでした。寝ないのは平気らしく、45時間一睡もせず進み続けたらしい。


みんなよく参加者名簿を見ていますねえ。僕は誰が出るかなんてまったく関心がないため普段見ません。

●レース結果

大会の制限時間は8時間30分でしたが、予約したフライトスケジュールから4時間30分ではフィニッシュする必要がありました。

 

ミスコースしたりねん挫をしたり、後半のロードで歩いたりは許されないため慎重なペースで走りました。


結果は…


4時間29分30秒
出走者数203人、総合13位(全体の6.4%)

公式ホームページ 約33.7km/1,320m
GPSデータ 34.10km/1,286m

 いったい、この龍馬像どこから運んで来たんだ?


後半10kmは時計も見ずに走りましたが、予測タイムジャスト!


レースの途中で「(このペースだと4時間10分ぐらいになるかもしれない)」と思いましたが、そこは不思議なもので、時間が余っていても予定の時間に自然と調整をしてゴールをするもの。


僕の座右の銘、

人は目指した頂きに到達する。』


逆に言えば、人は目指した頂きにしか到達しない。


ランナーの器(意欲の強さ)以上に速くは走れない。


フィニッシュタイムは意欲の強さによって変わる。


普段どれだけ熱心に練習をしていても、マラソンでもその人の器(意欲の強さ)によってそこが限界。

高知県にははじめて来ましたが沖縄に近い、湿気が身にまとわりつくような気候で大阪よりも暑かった。


スタートは21℃の曇り空でしたが湿度が90%以上あってそれ以上に感じたため、ゆっくりと走りました。山頂へと向かうにつれて涼しくなることがわかっていたので、それまでは体力の消耗が激しくなるので我慢、舗装道の坂も歩き倒しました。

スタートすると4人のランナーが飛び出します。あの4人には勝てないでしょう。僕はゆっくりでも9番手ぐらいに落ち着きます。都道府県や大会によって参加ランナーのレベルが違います。


走っていると「あのランニングコーチですか?」X(元Twitter)で繋がっている男性から声をかけられました。Xは匿名なので誰かわかりませんでした。

コース上で『考える村』という哲学的なネーミングの場所を通り(高知県民でさえその存在をほとんど知らない場所!)、ロードばかりでこのままだと撮れ高が足りなそうだったため、その場にいたボランティアに写真を撮ってもらいました。



「どう撮りますか?」
僕「考える人ってどんなポーズでしたっけ?」
僕「こんなポーズ、どうでしょう?」

 


写真に見えるビニール袋はゴミではなくボランティアの私物で、「片付けましょうか?」と言われましたが、時間も過ぎていくので丁重にお断りをしたため袋が写っています(笑)ロダンの『考える人』像をイメージしてポーズしたつもりでしたが、あとで見たらサッカーのビスマルクでした。

落差20mの大釜の滝。コース上では川の中をじゃぶじゃぶと進む楽しい区間もありました。今年最後の川ドボン!水に全身浸かってクールダウン。


シューズに靴下を脱いで泳いでいるトップ選手の男性もおり「我慢できませんよね!」、僕も「そうですよね〜」と激しく同意。あとを続くように入水するランナーが多くいました。


ここで結構な人数のランナーに抜かれましたが、「必ず滝で涼む!」とこれを楽しみに走ってきたので気にはしませんでした。

エイドも満喫しました。参加人数200人にして充実していてマスクメロンにお山のそうめん、たくあんまでありました。

表に書かれた薬味の数がすごい!すべてのエイドには水だけでなく、麦茶、スポーツドリンクDAKARA、ランナーが大好きコカ・コーラがありました。個人的には麦茶があったのが嬉しかった。


途中予報にない恵の雨が降ってくれて少し元気に!


走っているとスタート前に声をかけてくれた救護担当の方が後ろからやってきました。


「救護でこんなところにいていいんですか?(僕の前には20人のランナーもいませんよ)」と言いました(笑)


この方はマラソンサブ3なので速く、僕の後ろをぴたりと追走してきます。まさか自分が最後尾ランナーが感じるようなスイーパーのプレッシャーを受けるとは思いもしませんでした(笑)


かつてのツアー参加者とこうして一緒に走ることができ、思いもしない嬉しい機会でした。

臨済宗妙心派 真牧山『長谷寺(ちょうこくじ)』。山奥の奥、すごく辺ぴな場所にあります。。奈良県に『長谷寺(はせでら)』があるのでついそう読んでしまいます。ここでランナーは階段を上がり参拝をし、Uターンをしてゴールの海へと向かいます。

石鎚山や天狗高原まで望める高知県内でも有数の絶景スポットで、今大会唯一の絶景スポットでしたが…ちょっと案内がわかりにくかったのが惜しかった。あとは下り続きのため、絶景スルーしてしまったランナーも多かったかもしれない。


コース後半の下りは大会のために切り開いたと思える道で、シングルトラックの傾いた斜面や凹凸のある大きな石がごろごろ。舗装道路中心で走りやすいコースと聞いていたので、想定外でした。


最後の最後でトレイル率が高くあった楽しめました。舗装道路の多いコースで少しでもトレイルの比率を高めようという主催者側の努力が伝わってきました。

下山後は約6.5kmのロードが続きますが、そこでの僕の順位は20位。20位でも上位10%には入っているので十分満足の成績でしたが、最終エイドで思いもしなかった氷水のかぶりサービスがあって歓喜、その後7人抜いて13位にジャンプアップしフィニッシュしました。

完走後は豚汁がふるまわれ、さらにランナーひとりひとりにお弁当まで用意されていてびっくり!!僕はタクシーも来ていてゆっくりできず、泣く泣く弁当はあきらめました(涙)

「おひとり1本!」キンキンに冷えたドリンクを自由に選べ、山北みかんを使ったキューブアイスまでありました。

参加賞に山北みかん一袋をいただきました。


これまで数多くのトレイルの大会に参加をしましたが、完走後は大サービスでした。

●お楽しみ抽選会が豪華!

完走後はお楽しみ抽選会があって、僕はタクシーが到着しておりはじめはスルーしようかと思いましたが立ち寄ってみました。


抽選と聞いていたのですが、ほとんどの選手に何かしらの景品が用意されており、それも豪華!僕は「山北みかんバター」「ヤマナカ水産の釜揚げかちりセット」が当たりました。


エントリー費用は9,000円なのに大阪までクール宅急便で後日郵送してくれるって…大丈夫なのか心配になりました。お得すぎました。

大学の合格発表表のようにゼッケン番号ごとに「当選品」が掲示されていましたが、これを作成するのも大変だったと思います。惜しむらくは抽選会の場所がわかりずらく、スタッフに聞いてもわからず、僕と同じく「抽選」と考えて帰宅したランナーも一定数いたと思うので告知不足が残念に思いました。

 

KONAN TRAIL お塩と羽尾とやすらぎトレイルのここがおすすめ

□大阪空港が近い方にはアクセスが便利!高知龍馬空港からレンタカーはまたはタクシー(約20分)ですぐ

□エイドが充実

□フィニッシュ後のお楽しみ抽選会が豪華

□海水浴場が会場なのでフィニッシュ後にシャワーを浴びることができる(有料100円)

 

ここは改善してほしい


□インターネット申し込みがランネット、スポーツエントリーでは募集がなく「JapanReg」というサイトからの申し込みのみ

□最高気温28℃、舗装道の割合が50%以上の里山・低山コースなのに防寒具(レインウエア上下)が必携

□フィニッシュ後の食事提供の場所、抽選会の場所案内がもう少しわかりやすいとよい

事前の大会案内ではわからなかった素晴らしいところがたくさんある大会で、参加してみないとわらかないことがあるなあと思いました。


トレイルランニングはやっぱり楽しい!

Never Stop Running.

 

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