こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
3月12日(日)に愛知県名古屋市で行われた『名古屋ウィメンズマラソン』の感想報告。
この40代女性ランナーさん(仮名:馬子さん)は、毎回くすっと笑えるユニークな大会感想をくれるのでご紹介したい。
2021年5月に走り始めてすぐ直後から練習内容やランニングフォームのアドバイスをさせていただき、2022年に2度、半年に一回定期的に”調教”させてもらっています。
馬子さんはパーソナルカイゼンで伝えたことをその場で綺麗に箇条書きメモをし、
「前回は“これ”と“これ”が課題と言われたので、それだけをやってきました。できているかどうか見てください!」
「もしできていたら、次は“これ”と“これ”について教えてください!」
と次回はやって来ます。
ランニングを始める前までは10年以上乗馬をされていて、僕のことは自己紹介に馬と競い合った経験があることを見て、面白い人だなと興味が湧いたそうで(笑)、「自己流の変な癖が染みつく前に教わりたい」と問い合わせがありました。
「馬がどうやってコースを把握し走るんですか?」という質問が最も多いことにびっくりしますが、もちろん人間が騎乗します。故に人間の負傷によるリタイア(落馬の危険性)や馬の負傷によるリタイアがあり得ます。そこがチャンスです。
馬子さんは「毎日いくらでも走ってしまいます」方で、ランニングをはじめた当初からいきなりキロ6分10秒ペースで20kmを走るなどしていました。(ご本人は走れるだけ走っていて、練習内容が正しいのかどうか、どの程度休みを入れたらよいのかもわからずにいました)
「自分を馬に見立てて、その手綱をコントロールするように練習してみたら?」と伝えたところ、このれがピタッとはまり、大きな故障なくその後はランナーとして急成長します。
名古屋ウィメンズを走ってきました。
やったりましたー!目標は全部クリアです!!
西区も、そのあとの名城公園の上り坂もやっつけてやりました!
坂を登りきったあとは、立ち止まって振り返り、両拳を腰に当て胸を張り、
「去年の私とはちがうんだ!」
実際にはそう言っていませんが、前を向き走ったままそう心の中で叫びました。
最後の2kmもほぼフォームは崩れず通過できました!
「去年と全然ちがって余裕そうだったよ!」
「背が高く見えたよ!」
友達のコメントとともに送られてきた動画に映った私は、めちゃ笑っていて、たくさん手を振っていて、通り過ぎたあとの後ろ姿も楽しそうでした。
フィニッシュも10mくらい前からずっと両手を挙げて、頭上にあるSEIKOの電光掲示板のタイムを見ながらゴールを駆け抜けました。
大会写真もおそらく完璧でしょう!
しかも、すごいおまけつきです!!
なんと3時間30分を切れましたーー!!!
ネットタイムで3時間27分23秒。
2022年の初マラソンの名古屋が3時間50分59秒だったので、大幅更新です。
最初の1kmと2kmだけペースを確認をし、
あとは一切見ない!
コース上の時計も見ない!
スタートしたらドームに帰って来ればいいだけ!
1kmごとの速すぎ遅すぎのペース確認も大切だけれども、
「本番は気持ちがいい、楽しいを優先しよう!」
気持ちよく放馬(私)する。
「行ってらっしゃーい!」
この作戦が功を制しました。
乗馬場で放馬された馬を眺めていると、
「楽しそうだな~そりゃあ、馬は走りたいように走ってるんだもん。」
と思っていましたから、私もそうしました。
昨年の水分補給の失敗や栄養補給の失敗を生かすことができました。
しんどかったのは36km〜41kmのあいだだけで、あとは気持ちがよくて楽しかったです。
「やってきた練習は正しかった!」
と言えることができてとても嬉しいです。
仕事で年度始めの多忙が落ち着いて、
ゴールデンウイークごろまで放牧です。
また散歩からゆっくりと始めます。
理想のランニングフォームにはまだまだ伸びしろがあるので、自主的に研究して実験します。行き詰まったらまた安藤さんの教えを乞います。
安藤さんのおかげで今年も楽しいマラソンになりました。
馬子さんの望みは、
「名古屋ウィメンズマラソンで自分が納得のできる走りがしたい。」
「大会写真で見ても沿道で応援する友人たちから見ても、美しいフォームで走りたい。」
この二点でした。
いつ、どこで、何をどうしたいのか、どうありたいのかが話の内容に含まれており、こういう人は達成できる志向のある人です。
カッコよく走りたい、美しく走りたい。
走りの美意識。
男性よりも女性の方がこうした意識を強く持つ人が経験上多いですが、「フォームなんて関係がない」と言い放つ人はこうした女性の美意識に理解がないと僕は思います。
一流選手の動きが美しいのはなぜか。大迫傑選手やキプチョゲ選手が不細工な走りをしていますでしょうか。
名古屋ウィメンズは女性の祭典、女性が輝く場所であります。
少なくとも僕は人気マラソン大会の沿道では何千人という人たちからその姿を見られるのですから、できる限り恥ずかしくない、カッコいいフォームで走りたいと思いますし、そのためにランニングフォーム修正を追求したいと考えます。(今でも考えています)
僕はそう考えていますので、同じ思いの人がコーチ指導の依頼を下さっているのだも思っています。
「名古屋ウィメンズを美しいランニングフォームで駆け抜けたい」という目標を達成した馬子さん。果たして次はどこに向かっていかれるのでしょうか。
Never Stop Running.
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プロにランニングフォームを見てほしい