こんにちは。

ランニングコーチの安藤大です。

 

 

今日は、

 

「始めるのに遅すぎることなんかない」

 

という実話を紹介したいと思います。

 

 

時を遡ること2010年にある交流会で、Oさんという50代男性の方と知り合い仲良くなりました。  



Oさんは僕にこう打ち明けました。

 

 

「仕事も順調、持家もあって、

結婚もして子どもも2人おり、

恵まれているとは思います。」

 


「しかし…

このままでいいのだろうか?

このまま安定した定年を迎えていいのか?



自問自答する毎日です。

 

自分の人生を生きた!

やりきった!

と思える証。

 

何か新しいことに挑戦したいんです。

スポーツにも関心があります。」

 

 

当時の僕は挑戦する男としてSNSで活動していて、その一貫で初マラソンやウルトラマラソン、トレイルランニングにもチャレンジをしていたので、

 


「マラソンなんて、どうですか?」

 


僕がマラソンについて熱く語ると、

 

 

「前々から興味はありましたが、運動経験は一切ありません。

完走するための秘訣ってあるんですか?」

 

 

僕はこう答えました。

 

 

「エントリーすることです。エントリーすれば締め切り期日が決まります。マラソンは日付が入っているから完走できるんです。」

 

 

こういう話をしても行動に移す人はなかなか少ないのですが、Oさんはすぐに申込みをしました。

 

 

あまりマラソンという過酷な競技にほかの人を誘うことはないのですが、なぜかこのときは誘い込んでしましました。

 

 

2011年1月の湘南国際マラソン。

 

僕たちは同じスタートラインに立っていました。

 

 

「まさかこうして一緒に走ることができるなんて夢のようですね!」

とスタート前にOさんと話しました。

 

 

Oさんの初マラソンのタイムは4時間30分。

 

運動未経験からの初マラソンにしては十分な結果に思えます。

 

 

さぞかし達成感に溢れ、初マラソンの感想はどうだったのか聞いたら…

Oさんの感想は僕の想像とは異なるものでした。

 

 

「安藤さん、悔しい!4時間を切れませんでした。」

 



楽しかったでもなく苦しかったでもなく、

悔しい。



え、、

4時間を狙っていたんですか?

 


すべては悔しいから始まる。


その気持ちがランナーとしての始まりだ。

 

 

続けて、Oさんが話した言葉に僕は耳を疑った。

 

 

「4月のチャレンジ富士五湖100kmにもエントリーしちゃいました。安藤さんに完走できたのなら、私にもできると思って。」



安藤さんが完走できたのならって…



「初マラソンを完走する前に(マラソンの過酷さを知る前に)、100kmのウルトラマラソンに申し込んだということですか?」


「はい。」


 

大会の制限時間は、14時間。

 

Oさんは13時間55分、制限時間の5分前にフィニッシュをしました。



2010年には何の運動経験もなかったOさんが、翌年にはマラソンに続いて100kmのウルトラマラソンを走り抜いた。

 

 

このとき、Oさんは52歳。その後はかなり練習熱心なシリアスランナーになりました。

 

 

ランニングはシューズ一足さえあれば、いつでも、どこからでも、何歳からでも始められる。

 

始めるのに遅すぎることなんかない!

Never Stop Running.

 

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