こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。


練習会で男性サブスリーランナーが誕生しました!

 

常楽寺寛さん(59歳)が、2月26日に行われた姫路城マラソンで念願の3時間切りを達成。3週間前に参加をした別府大分毎日マラソンの3時間8分10秒の記録を8分39秒更新しました。


日曜日に練習生からこのニュースを早くに受け取ったときには、「おお!!!」と興奮しました。

 

ストーリーとしては常楽寺さんには来年60歳でサブスリーを達成してもらいたかったのですが、早くに達成されてしまいました(笑)

 

常楽寺さんは48歳のときに運動不足をきっかけに走りはじめ、もともとは小中高とサッカー部で基礎体力やフットワークには自信がありましたが短距離的なスプリントの走りで、長距離は50代中ごろから伸び始め、還暦目前の59歳で人生最高の走りを見せました。

 

安藤さんの練習会にはじめて参加せていただいたころには「まったく自分には縁がない領域」そう思っていたマラソンサブスリーを達成できました。走り方、フォーム改善できたおかげで、本当にありがとうございます。

サブスリーのペーサーは3人いて、一人ははるか前を走り、もう一人は余裕もったペース、そして私がついていったペーサーは「一人でも多くの人が達成できるように」ぎりぎりセーフを狙った絶妙なペース配分でした。
 
そのペーサーの方が、ゴール手前3kmから「頑張ってサブスリーしましょう!」と7、8人にハッパをかけ鼓舞してくださいました。みんなも「ハイ!」とか「おー!」とかその声に呼応しながら走り、最高の雰囲気でした。

残り1kmでは「ここからは4分20秒ペースでもサブスリーです。頑張って!」「本当にぎりぎりのラインだから余裕があれば前に出て!」と言われたのですが、そんな余裕はまったくありませんでした。

「3:00」と数字の書かれた風船が風に揺れ、私の顔に当たるぐらいにくらいついて、「今日決めな、いつきめるねん!」と自らを追い込みました。私は必死の状態の中、「グロスタイムでもサブスリーいけますよ!」とペーサーに言われ、「グロスタイムってどっちでした?」と聞いてしまいました。

あとで思い返すと自分の質問に笑ってしまいですが、もう10年以上も走っていているのにグロスとネットタイムの違いもとっさにわからない異様な高揚感の中走っていました。

泣きながらゴールしたあと、その方に思いっきり感謝をこめ握手をしました。

 

過去10年でおそらく1万人以上のランナーにお会いしていると思いますが、「常楽寺(じょうらくじ)」という名前は一人しかいません。10年以上継続参加をし、その人生の6分の1の年数を練習会でお会いしてきたことになります。

 

神戸新聞WEB版のトップ画像に映っていました。顔がぼやけているので助かったのですが、恥ずかしながら泣きながらゴールするところです。

 

「あなたのおかげで目標達成」ペースセッターに感謝の声 山特陸上部OB畠中さん「地元に恩返しできたかな」 | 姫路 | 神戸新聞NEXT 
 

僕はよくこういう話をします。

  

人は頂きのない山には登れない。


目的地がなければどこにも到達できない。
 

人は目指した頂きに到達できる能力がある。

 

しかし、いきなりエベレストをイメージしても自分が想像もできない世界にたどり着くことはできない。

 

わかりやすくマラソンに置き換えると、特に決まった目標も持たない人はどこに到達することもない(正確には毎回てんでばらばらな走りになる)。

 

達成できるまでの期間には個人差はあると注意を添えたうえで、明確な目標を持った人は誰しもそれを達成できる能力を持っている。

 

ランニングを始めて間もない人がいきなり「サブフォー!」とか、サブフォーを達成したばかりの人が「次はサブ3.5!」と宣言しても自分が想像もできないペースのタイムにすぐにはたどり着くことはできない。(たとえ達成できても無理が生じ、あとあとに響くだけです)


思い描いていない目的地には到達しない。

 

ランニングはすぐに結果を求める人には向いていないスポーツですが、一つひとつ積み上げていくことが好きな人には向いています。


常楽寺さんのほかに60歳を過ぎてマラソンサブフォーや人生のベストタイムを更新した人が練習会には多くいますが、その姿を見ていると言い訳ができない、自分もできそうな気がしてくる、年齢は数字にしか過ぎないと思えてくるから不思議です。

 

常楽寺さん、おめでとう!


常楽寺さんは新しく入ったランナーの育成にも尽力をし練習会の運営にも大きく貢献され、感謝の気持ちでいっぱいです。


「還暦でもサブ3」を達成する可能性は高く、注目したい。
Never Stop Running.

 

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