こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。


スポールはあるルールに則って運営され、そのルールに従い選手は競技を行います。

それはアマチュアからエリートまでどのスポーツも共通です。


マラソンの場合全ランナーに共通のルールの一つは、



「定められた制限時間以内に完走する」


です。



ゲームの世界でアイテムが使えるのに使わない“縛りプレイ”※を設ける人がいますが、マラソンの世界でも縛りプレイを設ける人がいます。



※縛りプレイとはゲームをプレイする際に、通常のルールに加えてプレイヤー側が独自に設けたルールを守りながらクリアを目指すこと。 例えば「最速タイムでクリアする」「魔法やアイテムを使わない」「防具を装備しない」「セーブをしない」などのルールがある。



たとえばマラソンの代表的なものに、


「歩かずに完走する」


ルール上のどこにも「歩かずに完走しなければならない」とはありませんが、歩かずに完走しようという人がほとんど多くいます。


個人の縛りプレイです。



「初マラソンでは歩いてしまったけれども次は歩かずに完走したい」なんてまさに2回目は縛りプレイで挑戦ですよね。


それをまるで“競技で定められたルール”かのように守ろうとする人がいることには、23年ランニングを続けていてもいまだに不思議に思うところです。
(その行為を否定しているわけではありません)


日本では一般的ではありませんが、「ラン・アンド・ウォーク」と言って歩きを取り入れながら目標タイムやフィニッシュを目指すのもマラソン戦略の一つとしてあります。(少し歩いたところで大きなタイムロスにはつながらないという考えです)



僕は“目標タイムの達成”が一番の目的であれば、歩こうが歩くまいが、大事なことは目標達成だと思っています。(そのための歩きを取り入れるのも立派な戦略です)


初マラソン完走を目指す初心者には、


「途中歩いてもいいですよ」
「立ち止まってもしっかりと水分や栄養を補給することが大事ですよ」

とアドバイスすることがありますが、



「えっ?マラソンって歩いてもいいんですか」

驚きのリアクションが返ってくることが多くあります。



「歩かずに完走する」という縛りプレイが広まってまるでルールのように広まった影響ではと思っています。

「初マラソンに挑戦する」というだけでも一般の人から見ればすごいし完走するだけでも素晴らしいのに、それを最初から「歩かずに完走する」と縛りプレイまで設けるのはなかなかもの好きです(褒め言葉)。



「歩かずに5時間以内で完走する」


これは“歩かずに”と“目標タイム制限”の二重の縛りプレイになっていますね。



「給水所の食べものを全部楽しみながらも自己記録を更新する」


これも二重の縛りプレイです。



トレイルのレースだともっとさまざまな縛りプレイが考えられます。必携装備品で決められたアイテムは携帯しなければなりませんが、


「レース中の水や食料は全部自分で持って走る」
「給水所で立ち止まらない」
「シューズではなくサンダルで走る」

「上り坂は歩かない」



「階段や上り坂を歩いてはいけない」というルールなんてどこにもないのに必死に走ろうとする人がいます。


トレッキングポールの使用が許可された大会で、「トレッキングポールは使用しない」という選択をする人がいます



どれも個人の縛りプレイです。



選手サポートが許された大会で「アイツはサポートを利用したから楽できたんだ!」というひがみはおかしく、その人は「サポートを利用しない」という縛りプレイを楽しんでいただけ。



そこに「エラい」とか「エラくない」とか、「スゴい」とか「スゴくない」とかはないと思います。



ランニングにはさまざまな縛りプレイが存在し、それによってさまざまな楽しみ方があるなと思いました。


ランニングって面白い!!

Never Stop Running.

 

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