こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。


2022年3月13日(日)に開催された第一回大会「飛鳥ハーフマラソン2022」を走ってきました!

 

 

大会の様子・レースレポートをお届けします。

 

 

今年4回目のレースで、3回目のハーフマラソン。2年間大会参加を控えていたので、今年は攻めの姿勢で出ています。

 

 

2022年は2か月に1度のペース、6大会に参加が目標でしたのが早くも達成が見え、8大会に上方修正します。

 

【飛鳥ハーフマラソンの大会開催条件】

 

・奈良県に緊急事態宣言が発出されていない
・明日香村から開催自粛要請が出されていない
・安全に大会を開催できる条件が整っている


奈良県は僕のエントリー有力候補の都道府県です。奈良県の荒井知事が素晴らしい考えをお持ちで、スポーツイベントは予定どおり実施される可能性は高いと予想しているからです。

 

またもし無事開催された場合は第一回大会に参加できるチャンスは二度と訪れないので迷わずにエントリーしました。

 

 

飛鳥ハーフマラソンは、TwitterやFacebookなどのSNSでスタッフの方が大会開催に向けての準備の様子を熱心に投稿しており、それを見ているだけで楽しい気持ちになり、たとえ中止の判断になっても十分満足できていました(僕がそういう気持ちになったのも過程を見ていたからです)

 

いまは「モノを売る」時代ではなく「過程を売る」時代です。

 

マラソン大会も開催に至るまでの過程から見せる、大事だと思いました。

 

関西屈指の激坂ハーフマラソンの一つ、飛鳥ハーフマラソン!、

制限時間は4時間。「ハーフなのに4時間?」一般的にハーフの制限時間は長くとも3時間です。つまり、「コースがハード」と予想がつきます。

 

獲得標高は約21kmで約400メートル。

 

奈良マラソンは42.195kmで200メートル程度ですから、半分の距離で2倍の上り坂があることになります。

 

関西のハーフマラソン激坂ランキング一覧(私の調べた知る範囲でほかにもあるかもしれません)

1位 大台ケ原ハーフマラソン(奈良県)高低差約951m
2位 飛鳥ハーフマラソン(奈良県)高低差約418m
3位 河内長野ハーフマラソン(大阪府)高低差186m
4位 寝屋川ハーフマラソン(大阪府)高低差50m


1位、2位は奈良県!大台ヶ原ハーフは例外的なコースとして、それを除けば飛鳥ハーフは“関西で最も過酷なハーフマラソン”としても良いでしょう。

 

<訂正>

ご指摘をいただきほかにも「京都高雄マウンテンマラソン694m」「宇治川マラソン360m」など京都でも2大会があるようです。

 

番外編

若狭レインボーハーフ(福井県)高低差約1,020m(日本一)

 

若狭レインボーハーフは飛鳥ハーフのさらに2.5倍の上り坂。恐ろしや…

 

近鉄の飛鳥駅から約1.2km歩いて会場へと向かいました。

 

飛鳥駅までは阿部野橋(天王寺)から電車で乗り換えなしの一本でアクセスよし。

 

 

この日は自己記録は目指していませんので歩いて行きました(タクシーは短距離こそ利用すべきと考えています)自己記録やタイム短縮を目指すのであれば歩かずにタクシーを利用していたと思いますし、前日にトレイルランはしません。

 

この大会は車で行ったり榛原神宮前からの無料大会シャトルバスを利用されたりする人がほとんどで駅から歩いて行く人は少ないと思っていましたが…

 

同じように電車、徒歩の方が何百人といらっしゃいました。びっくり。

 

ついていくだけ。思いのほか近く13分ほどで着きました。

 

スタート・受付会場は明日香村近隣公園。


シャトルバスの風景、ここで降ろされます。

 

すごい行列!と思いましたが、ここから10分とかかりませんでした。検温やチェックシート提出は流れ作業でスムーズ、導線も素晴らしい。

 

今大会はマイボトルやマイカップの携帯が義務づけられています。給水所はありました。

 

参加賞は記念Tシャツに、大会で使用できるソフトフラスク。ソフトフラスクは消耗品ですのでいくらもらっても困りません。
 
大会が中止になった場合に毎回参加記念Tシャツをもらっても困りますが、ソフトフラスクは利用できるので嬉しい。
 
普通は大会案内は封書で届くことがほとんどですが、段ボール箱で来るのは珍しい。この箱もスタッフの方が手作業で封入し、3千人に向けて発送されています。すごい努力(すごい努力、とわかるのも作業風景をアップされているからです)

 

招待選手の川内優輝選手紹介ブース。

 

愛用のシューズや、貴重なボストンマラソン優勝メダルが展示されていましたよ。

 

いつもツアーにご参加いただいているHさんご夫婦と出会えました。

 

コース上では大阪城練習生の吉澤さんに上山さん、朝守さんご夫妻、今井さん、藤井さんに互いにエールを送り合いました。折り返しのあるコースはたくさん知り合いに会えるのでいいですね。

 

僕は「い」ブロック。「い、ろ、は、に…」ですから先頭です。大阪ハーフのときはCブロックに当てがわれましたが、今回は先頭です。

 

「い」ブロックは選手が少なく、がらがら。位置取りにひしめき合う様子もなく。このぐらいの小規模なレース雰囲気が好きです。スタート直前までブロックに座って足休めしてました。

 

トレイルの場合は試走することでタイム短縮できる余地がありますが、マラソンの場合は試走してもタイムにあまり大きな影響はありません。僕は基本どちらも試走はしません。

 

招待選手紹介。川内優輝選手とその奥さん、エリック・ワイナイナ選手。

 

「あまり記録が狙えるコースではありません」

 

「今日は気温が高いのでしっかりと水分補給をしてください」

 

元プロボクサーの内藤大助選手のスピーチ。

 

「皆さん、ゴール手前になって僕を必死で追い抜かないでくださいね」と笑いを取ります。

 

レースが9時ちょうどにスタート!序盤は下り坂でみんなガンガンと飛ばします。

 

「そんなハイペースで中盤以降の上り坂を走り切れるのだろうか」

と冷静に見てました。

 

この日はトレイルランのトレーニングでバックパックにスマホや500mlの水分ほか背負ってテストランしました。今日の自分への指示はシンプルに「やりすぎないこと」としました。3月はこのレースだけだったら全力で走りますが、来週にも控えています。

 

この日は体感気温22℃の真夏日。

 

僕は暑さにめっぽう弱く、サウナトレーニングしたり真夏に河川敷を走ったりしましたがダメなことがわかってます。

 

一般的にタイムの遅い人ほど暑さのペースダウンの影響は大きくなりますが、また僕のように身長183cmと上背があって体表面積の大きな人は暑さには不利になります。速く走りすぎると熱処理できずオーバーヒートになる可能性があるのでこの日で少しづつ暑さ慣らし。

 

コースは天武・持統天皇陵古墳、亀石、世界遺産飛鳥水落遺跡、世界遺産の石舞台古墳など数多くの史跡近くを通ります。
 
9km地点のコース中最大の上り坂まではのんびり走ると決めていたので、肩で息をしない、鼻で呼吸できるペースで上り坂も楽しく走りました。
 
おかげでコース上のラン仲間にエールを送ったりドローンに手を振ったりジャンプしたり、ランナー一人一人の顔を見たりする余裕がありました。風景もしっかりと目に焼き付けましたよ。

 

この坂、キツ過ぎる!獲得標高は420メートル。今日のテーマは「坂道をできるだけいいフォームで駆け上がること」。

 

10kmから続く2kmの下り坂は1km3分40秒ペースで爆走。トレイルランニングで鍛えた大腿四頭筋と走りのテクニックで、下りはいくらスピードをあげても膝にきません。楽しい。

 

「あすかルビーよりも赤いですね」と知り合いの女性ランナーさんに言われました。写真撮影ありがとうございます!

 

コース難易度は河内長野ハーフの2倍、キツかったです。

 

河内長野は約200m、飛鳥ハーフは約420m、
上り坂が2倍なので当たり前。

100kmウルトラマラソンみたいなコース。

 

フィニッシュ!
 
1時間41分22秒(年代別47位)
 

全体順位は2,726人が出走し、134位でした(上位5%以内)。完走率は98.1%。


2桁順位も狙えたかもしれません。


僕の前には女性人しかゴールしていませんでした。もっとたくさんいたと思うのですけれどね。下り坂で追い抜いたのかもしれません。


1位は22歳の全国女子高校駅伝の選手で、2位の選手も20代でタイムは時間3904秒で、2020年の紀州口熊野マラソンで時間21分27秒ハーフ女子優勝選手のようでした。


若さと経験、どうりで2人とも速いはずです。

 
今日はタイムやペースを気にすることなく走りましたが、前半9kmはのんびりと走っていたのに思いのほか速いゴールとなりました。
 
地元奈良の方でコース試走された方が「ハーフマラソンベストのプラス20分はかかるかもしれない」と話してましたが、坂道適正にもよりますが、プラス5分から10分ぐらいで完走できると思いました。
 
激坂はありますがその分下りもあるわけですから。
 
川内優輝選手はこの過酷なコースを1時間8分54秒で完走。さすがプロのランナーです。
 
元プロボクサーの内藤大助選手は1時間53分34秒で完走されていました。こちらもさすがはマラソンサブ4ランナーです。
 
 
ラップ
前半10km 47分40秒
後半10km 47分42秒
 
 
偶然にもイーブン。このコースは中盤から後半に向けての坂の方がキツいのでタイムだけで見れば同じですが、急坂の下りから後半にかけてペースアップしてます。
 
自分の調子や上り下りのペース、「この気温でどのくらい水を飲むか」などいろいろとチェックできました。

 

フィニッシュ後はランナーひとり一個、あすかルビーをいただき、甘くて美味しかった。これも用意するの大変だったろうと思います。

 

完走景品はリカバリーサンダル!(そう言えば聞こえがいい?笑)裏面はグリップのあるイイやつ。

 

ナップサックとサンダルはいくらもらっても困りません。玄関にベランダに…毎年サンダルをもらいに行こうかな(笑)

 

ほかにもいろいろともらいました。のど飴に“マスクをしていても曇らない”メガネ拭き、ボールペン。

 

帰り際に号外新聞!!仕事が早い!!!いつ印刷したんでしょう?

 

映ってた!こんなことなら上を向いていれば良かった。ランナーみんな手元時計を見ています。


運営はパーフェクト。

 

来年より人気レースになりそうな気がします。


マラソン大会を通じて、

「地域や地元名産品を盛り上げよう!」

という気運が随所で感じられました。

 

沿道ではたくさんの地元住民の方や子どもたちから声援をもらい、
 

「これぞマラソン!」

 

というとても楽しい大会でした。


マラソンは参加するランナーだけでなく、沿道の応援者も元気づき楽しめるスポーツ、失くしてはならないとあらためて思いました。

Never Stop Running.

 

【STEP1】無料メール講座で学ぶ

国内唯一のマラソンやトレイルランニング情報の無料メルマガです。2012年発刊以来、4,000人以上の愛読者がいます。トレイルを走るにあたっての服装や装備、ザックの選び方、海外レースの裏話まで。 はじめてのトレイルラン講座メルマガ(月1回程度)

【STEP2】大阪城公園での練習会やトレイルランイベントに参加する

関西を中心にほぼ毎週末にトレイルランツアーを開催!多くがお一人様です。安心してご参加ください。平日夜の19:30から大阪城や長居で『マラソン走りの教室「カイゼン」』練習会も開催。 「e-moshicom(イー・モシコム)」からエントリー
公式サイトからエントリー(エントリー手数料無料)

プロにランニングフォームを見てほしい

「記録が伸び悩んでいる」「いつもレース後半で失速する」「上半身と下半身が連動していない気がする」など 完全予約制、1対1の個別指導ランニングフォーム診断KAIZEN「カイゼン」