トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
かつてはエントリーしたイベントが無事開催されることは”当たり前”でした。
その”当たり前”が当たり前でなくなってきています。
イベントは行われてそのサービスの役務を提供したことになり、代金の支払者は対価を受けたことになります。
イベント中止だと役務は提供できていませんから、速やかに返金となります。手数料のみ差し引き、特に経費が発生していなければほとんど全額返金が通常です。
中止の判断が遅かったがために諸手数料が大きく発生し返金額も少なくなり(あるいは返金額がゼロになり)、そのとき残念なのは参加ランナーの方と考えていますので、僕もイベントを主催していますが判断は早めにしています。
主催者としてイベント中止は苦渋の判断です。
「まだ先のマラソン大会なのに中止と判断するのか」と揶揄されても、判断は早めにこしたことはないと考えています。
なぜマラソン大会が相次いで中止になっているのかと考えたら、「こうなったら大会を中止する」ということは明確に決まっているけれども、「こうなったら無事開催されます」ということが決まっていないから、と考えています。
不確かな社会情勢で誰にも決められないのかもしれませんが、それが決まらないことには今後も開催よりも中止の割合の方が高い状況が続く。
過去に感染者数もまだ落ち着いており、緊急事態措置やまん延防止等重点措置の適用もない状況で中止となった大会は数多くあります。
今年は1月から「武庫川ロードレース」「河内長野シティマラソン」「大阪ハーフマラソン」と3大会連続で出走できました。
ホームラン(大きな大会や本命レース)ばかり狙っていたら、出走せずに終わってしまいます。
われわれが一生に食事をする回数が決まっているように、一生にレースに参加できる回数も決まっています。2年、3年とレースに参加しなかったそのあいだは戻ってはきません。
ある大会にだけ参加をしたいのか、
それとも大会に参加したいのか。
僕は昨年、一昨年は様子を見てエントリーを控えていましたが、今年は出走数(打率)を上げるべく、練習のモチベーション継続のために視野を広く大会にエントリーすることに決めました。
・未来は予想できる
・過去のパターンから次の動きを予測する
・過去の傾向から無事開催される大会を導き出す
大会が開催になるか中止になるかは主催者判断でコントロールできないことで(新型コロナウィルスもコントロールできません)、ランナーがコントロールできるのはエントリー段階で無事開催されるであろう大会を予想することだけです。
コロナ禍で誰も予想できない。
たしかに、その方の意見にも一理あります。しかし、僕はまったく違う考えを持っています。コロナ禍が発生した直後ははじめてのことでよくわかりませんでしたが、2年も経てば過去の経験やデータがあり、大会が開催されるかどうかはある程度は予想できます。(「予測」ではなく、「予想」です)
もちろん、当たる予想もあれば外れる予想もあります。2月にエントリーしていた2大会は中止が発表されました。
1大会は、「JR京都駅ビル大階段駈け上がり大会」。コロナ禍直前の2020年は“屋外のイベントであることから”という理由で開催されたので、開催の可能性は高いと予想していましたが外れました。しかし、入金前なので損失はゼロです。
もう一大会は、「梅の里トレイルラン2022」。和歌山県で行われる大会のほとんどは中止になっており、この大会も2年連続中止になっているので期待値は50%以下でした。
開催中止にはなりましたが、過去のデータで中止の場合は規約にてほとんど返金されることがわかっていたのでエントリーをしました。
参加をしたい大会にエントリーする前に、「昨年、一昨年は無事開催されたのか」「主催者が中止や順延の判断を下したタイミングはいつだったか」「返金対応(いくら返金されるのか、現金返金かクォカード返金か)」まで調べます。
そこまで調べたうえでエントリーして、中止になった場合は残念ですが納得できます。
・マラソン大会へのエントリーはギャンブルなのか?
マラソン大会へのエントリーはギャンブルではありませんが(コロナ禍前は本来開催されるのが普通のことなので)、最近はそれに近いものを感じます。
なぜギャンブルだと思うのかと言うと、無事開催されるかどうかは直前まで不透明で、投資した金額が返って来ないことがあるからです。
あくまでも私の予想にすぎませんが、
・地方よりも都心のマラソン大会の方が開催される可能性はある
・2年連続で中止の判断になった大会は、3年目も可能性は高くある
・マラソン大会以上にトレイルランニング大会の方が開催の困難が続くかもしれない
・スタートもゴールも同じで一つの施設で完結する大会は開催される可能性は高い
・会場が学校や公民館の大会は施設閉鎖等により中止の可能性がほかより高いかも
この予想が変わるケースが一つだけあると思っていて、それは開催月が変わることです。過去2年を見て開催月が同じであれば、同じ繰り返しになる可能性は高いと見ています。
開催される可能性が低いからといってエントリーしないわけではありませんが、「毎年3月は〇〇大会と〇〇大会に参加をしていたので」と例年のパターンどおりに行動することはリスクが高いと感じます。
・当面のあいだは一年のうち11月と12月だけがマラソンシーズンとなるのではないか
暴論であくまでも予想に過ぎませんが、ほとんどのマラソン大会が11月か12月に変更されれば開催される割合は高まりそうな気がします。
愛知は、東京や大阪の動向を注視して行動する傾向がありますので、東京や大阪が開催の意向であれば名古屋ウィメンズマラソンは開催される可能性は非常に高いと僕は予想しています。
・マラソン大会以上にトレイルランニング大会の開催の方が困難は続くかもしれない
そう考える理由は二つあって、一つに「会場に学校や公民館などを利用するケースが多いこと」があります。施設が閉鎖され利用できなくなったら実施困難になります。
「参加人数も少人数で、山間部なのに開催されてしかるべき」という声には僕は真逆の考えで、「山間部だからこそ開催されにくい」です。
二つには、「日本特有の登山道の問題、住宅地を通行する問題」です。山間部は病院など医療施設が都心よりも充実していないことに加え、地域住民の方が「何百人と大勢で家の前を走らないでほしい」と反対の声があったら、コース変更などを与儀なくされますし実施が困難になります。
不透明な時代ですが、いろいろと自分なりに予想をしていきましょう。
【STEP1】無料メール講座で学ぶ
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