こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。


新春2回目のレース!

2022年1月16日(日)に南大阪で行われた『第65回河内長野シティハーフマラソン』に参加をしてきました。


そのレポートを最速でお届けします。


ーこの大会を選んだ理由は?

65年と長く続き、一度惜しまれながら終了しながらも再復活した新コースであること、南大阪で屈指の“激坂のあるマラソン大会”であることから。つまり、“記録は出にくい”コース。


僕も坂道は得意ではありませんが好きで、どんなゲキサカなのかを楽しみです。今回もトレイルランのトレーニングが目的です。

 

いまロードレースにチャレンジをしているのは、コーチの僕が大会を走った経験があればパーソナルの受講者へのアドバイスに役立てられるからです。「あらゆる大会を走りコースを熟知しています」というコーチであれば僕なら依頼をしたいと思うからです。

 

スタート会場は、関西サイクルスポーツセンター。 JR河内長野駅から無料シャトルバスがでています。バス送迎込みで参加料は5,275円と安いのも魅力です。


車で現地集合の人がほとんどか、全席が埋まるほどのランナー数もおらず余裕で着席できました。

 

樹氷を見に行く客で金剛山ロープウェイ行きのバスは満席。このバスは本数が少ないため、毎回登山シーズンにはぎゅうぎゅうになることが多い。

 

「”ハロ〜サイクル ハロ〜青春 関西サイクル〜スポーツセンタ〜♪”小さい頃に見ていたCMを思い出しました。自転車をテーマにしたテーマパークって全国ほかにあるんでしょうか。


小学校低学年以来ぶりに訪れました。変わり種自転車をウリにしていますが、施設は80年代当時と変わらぬまま驚きました。


関西サイクルスポーツセンターとタイアップしているのであれば割引券などを同封し、参加ランナーがフィニッシュ後に家族と合流し楽しめるようにすればいいのにと思いました。

 

受付は並ぶことなく1分で終了。小規模の大会の良さ。募集定員1,000人に対して714人がエントリー、大幅に定員割れです。(ハーフ、5km、ファンランの全カテゴリーを含みます)ハーフには601人がエントリー。

 

マラソン大会も皆さんが「中止や順延になるかもしれないから」とエントリーをしないと中止になるかもしれない時代がやってきています。

 

足元が滑るなと思ったら霜でした。朝8時時点の外気温は1℃。

 

最終のシャトルバスは8時10分ですが、それに乗っても到着は8時40分、ハーフマラソンのスタートは10時15分で、バス組は1時間半近く外で待機しなければなりません。


もう少し遅い時刻のシャトルバスがあってもいいと思いましたが、バスの便数や一般利用客との兼ね合いがあるのでしょう。

 

トレイルラン大会ではいつも宿からすぐがスタート地点であったり、スタート時刻のぎりぎりに整列しても間に合ったりし屋外で長時間待った経験はほとんどありませんが、参加をして久しぶりにマラソン大会は大変だなと思いました。


とりあえず暖かい場所を探します。

 

休憩室がありましたが、暖房もなく窓が開放されて太陽が当たらない分屋外にいるよりも寒い。

 

絶好の場所を見つけました。特等席。木陰で休んだり着替えたりしている人を多く見ましたが、レース前は体を冷やしすぎないことが重要。

 

ウォーミングアップ場がぜいたく!サイクリングコースのトラックを自由に走ることができました。しかし、ウォーミングアップで走ってもいい人は日ごろよっぽど練習しているランナーです。

 

どんなペースで走っても着地衝撃負担はありますし、400メートルをぐるぐると5周するだけで2km、これから長距離を走るというのにハーフマラソンの距離と合わせれば23kmで、1日あたりの総負荷が高まります。

 

ほとんどの人には「自己記録を狙いたいのであれば、レース前は日なたで転がって足休めしていましょう」とアドバイスしています。


こういうときにスタートが近づいたらぱっとできる動的ストレッチのバリエーションをいくつかを知っていると有利です。

 

フィニッシュしたらいろいろと食事できそう。

 

荷物預かりはロッカー。扉は閉まらない…カギは抜けず、貴重品は携帯をし自己責任で保管。大丈夫…ここは日本と信じます。

 


・スタート前

どんなペースでトレーニングランしようか悩みます。上り坂は駆け上がって下りは回復ランでゆっくりと走るのか、上り坂は抑えて下り坂を全力で駆け下るか。変化走するか。記録を目指すのであればあまりペースを上げたり下げたりせずになるべくイーブンで走った方がいいに決まっています。

 

・スタートラインに立つ

ローカル大会でアクセス面からか、参加者名簿を見ても知っている名前はほとんど見つけられませんでした。

 

スタートラインに整列すると、右隣の男性が


「安藤さん、お久しぶりです!」


僕のツアー参加者でした。世間は狭いです。

 


「この大会には参加したことがありますか?」と聞いたら、「旧コースですが、あります」と言います。


「滝畑ダムのまわりはアップダウンはありますか?」と尋ねたら、


「平坦ですよ」

この情報を聞いてしまったのが間違いでした。実際は滝畑ダムのまわりは小刻みなアップダウンだらけでした。

 

この男性の方は嘘を話していません。もう10年もランニングイベントを運営しているのに、「ランナーは完走したら記憶は飛んでいることが多い(いいところしか覚えていない)」それを忘れていました。

 

主催者側からはこのコースマップしか発表されていません。上り坂の距離がどのぐらいあるのか、高低差もわからず。勝手なイメージで「スタートは激登り、帰りは下ってフィニッシュ」と予想していました。


いざスタートしたら、「(く…下っている?)」

 

”シン”河内長野ハーフマラソンのコースは、「スターートして2.5km以上続く激下りで大腿四頭筋を痛めつけられ、その後は小刻みなアップダウンの周回、ラスト2kmは行き下ってきたコースを激登り返し」でした。

 

そのことがわかったのでダメージを抑えるべく、得意の下りでしたがかなりペースを抑えて走りました。

 

僕よりも前に集団の中に一人、上下オレンジ色のジャージで、背の小さな妖精のような女性ランナーが混じっていました。


「ずーみん(吉住友里さん)?なぜロードレースに??」面識はありませんが折り返しでゼッケンを見たら本人で、招待選手でした。

「(どうしてこんな遅いペースの位置に?ハーフマラソンなのに1km4分15秒のペースラン?)」ズーミンさんのフルマラソンベストタイムは2時間40分です。

ファンラン?と思いましたが、30秒差ぐらい。「(姿が見えるぐらいのペースで走ってみよう)」と少し欲が出てしまい、結果ペースランみたいになりました。1km4分20秒程度のペースで走り続けていましたが、
スタートから10kmまでは姿が見えていましたが、その後は遠ざかって見えなくなりました。

 

さすがスカイランニング世界選手権の女子日本代表、速い。上り坂は軽々と走っていました。


中間時点で、序盤からデッドヒートしていた50代以上の女性ランナーに抜かれました。あとで知ったことですが、この女性の方は月間700km走っている人とわかりました。努力のレベルが違う…どうりで足取りが軽かったわけだ。


例年だと僕のタイムであれば前に女性は一人もいませんが、この日は4人もいました。僕より速くフィニッシュした女性は大阪国際女子マラソン参加クラスのエリートでしょう。


過酷なコースですが、後半でビルドアップされるランナーが多く、みんな強くて驚きました。ペースダウンした人を拾えるかなと淡々と走っていましたが、誰も落ちてきませんでした。


主催者の一人でもある河内長野シティマラソンの市長はマラソンランナーで、当日のレースにも出走。日本最速の市長と呼ばれ、2017年の神戸マラソンは359秒で完走。52歳でのハーフマラソンのベストは時間30分。今年は2022のスカイランニング世界選手権日本代表のずーみん(吉住友里さん)と最後まで競い合い、僅差後にフィニッシュ。

 

【結果】

距離 21.0975km、高低差186m(高低差は発表されていないので情報貴重ですよ)
着地予想 1時間36分~37分
タイム 1時間32分43秒


このタイムで出場者436人中、51位(全体の上位11.%)でした。トレイルのレースだけでなく、ロードレースでも上位10%には近い順位となりました。このコースで1時間28分を出しても年代別のトップ10にも入れませんので、参加ランナー層の厚さを感じます。


僕のGPSや体感距離では100mぐらい短いなという気がしましたが、着地予想よりも4分以上速く走ってしまいました。予定していたトレーニングランとしてやりすぎました。ずーみんさんでタイムは1時間30分でしたから、なかなかの難コースではないでしょうか。(ファンランランだった可能性がありますが)


ハーフマラソン制限時間は2時間20分ですので、ベストタイムが2時間10分の人でぎりぎり完走と思います。平坦でも2時間15分以上の人は時間内完走はかなり厳しいコースと言えます。


フィニッシュの粗品は「マスク」と「スポーツようかん」、「凝り解消シール」。マスクはこのご時世いくらもらっても困りません。


キャンバストートバッグもいただきました。

 

恥ずかしながら、ガーミンのこの投稿の仕方はじめて学びました。みんなどうやって写真を編集し投稿しているのだろう?といつも思っていました。

 

昨年「2022年は積極的にレースに参加をする」と発表しましたが、春先までにあと5レースエントリー控えています。故障なく無事乗り切ることが目標です。

3つは無事開催されると予想しており、あと1つは開催は50:50、中止もあり得るとわかったうえでエントリーしています。1大会は昨年、一昨年と中止・順延になっている大会で今年も順延の可能性は高いと見ています。

 

坂道のある過酷なロードレースは、寝屋川ハーフ、小野ハーフ、法隆寺ハーフ、大台ケ原マラソン、みかた残酷マラソンなどがありますが、いずれコース試走したいと思います。

Never Stop Running.

 

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