こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

僕がトレイルランニングを面白いと感じている理由の一つに、

 

「自分はこれだけ精いっぱい走ったのに上には何と速い選手がいることか」

 

「上り坂、みんな速いなあ。もっとがんばろ」

 

「これだけ転げ落ちそうなスピードで下りを走ったのについてくる選手がいるのか…」

 

 

ドラゴンボール的な戦いの面白さがあるから。

 

 

マラソンにはそれがありません。



マラソンは自分が設定した目標に対して、一定のペースで走るスポーツ競技ですので、序盤をかっ飛ばしたり、速く走ったり遅く走ったり、他人を意識したりすることはほとんどありません(もしあるとすればレースの「失敗」を意味します)。

 

 

これは良し悪しではなく、スポーツとしての競技特性の違いと思います。(トレイルラン大会でもつきつめればマラソンのようになるべく一定の強度で運動する方が効率的ですが)

 

 

さて、2021年12月11日(土)、12日(日)に三重県で開催された『養老山脈トレイルランニングレース(ロング41km・ショート12km)』、ロングの部の女子の上位リザルトと、それぞれの選手のマラソンベストタイムを調べてみました。

 

マラソンタイムは大々的に公表されているものですので、インターネット検索で調べればすぐにわかります。

 

まとめ

・女子優勝者はフルマラソン2時間50分以内ランナー(ベストは2時間48分00分)

・女性でマラソンサブ3は、全体で2人(1着と2着)

・女性でベスト16位を狙うためには、フルマラソン3時間30分以内の走力は必要かもしれない

・男性でマラソンサブ3は少なくとも30人は参加していた可能性がある(全体の約5%)

・フィニッシュタイムは、およそフルマラソンとベストタイムにプラス1時間30分から2時間になるかもしれない(当然ながらトレイル経験の浅い人やマラソンのタイムの遅い人ほどこの通りにはならない)

 

養老山脈トレイルレース女子上位フィニッシュタイムと()内はその選手のフルマラソンベストタイム

1位 4:26:06(2:48:00)男女総合22位

2位 4:34:48(2:57:13)※サブ3ランナー

3位 4:36:12(3:19:47)

4位 不明

5位 不明(3:20程度と予想)

8位 5:02:30(3:05:13)

9位 5:13:28(3:16:19)

10位 5:15:48(3:17:41)

14位 5:30:09 (3:27:11)※サブ3.5ランナー

15位 5:35:27(3:18:45)

18位 5:40:42(3:43:44)

19位 5:43:42(3:46:45)

20位 5:44:19(3:42:00)


30位 6:28:22(3:58:37)※サブ4ランナー

 

※記録はインターネット等からの独自調べであり自己ベストとは異なる場合があります。コロナ禍の影響もあって記録は2年より前のものと古かったり最新ではなかったり(つまり、現在はそれよりも速くなっているか遅くなっているか)する場合があります。

 

しかし、上位ランナーになるほどほとんどフルマラソンタイム順に並んでいたとわかりました。(「階段ばかりで嫌だった」「下りが苦手だった」「もっと本気を出せたんじゃないか」とゴール後はさまざまな感想があるとは思いますが、結果はこのようでした)

 

三重県で行われるトレイルラン大会は総じてみんなマラソンタイムが速いランナーが集まる傾向にありますが、こんなにたくさん集まっているんですね。

 

養老山脈のレースコースを僕はよく知らなかったので三重県の山から過酷なコースと思っていたのですが、YouTubeでコース紹介されていたので全体に目を通したところ、ほとんど林道と階段のマラソンみたいなコースに見えました。

 

こうした走りやすいコースでは、やっぱりトレイル”ランニング”なので、ランニング練習、マラソンがどのぐらい速く走れるのかが結果を大きく決定づける要素となりますね。

 

同様に男子も調べることもできましたが、男性の場合は序盤オーバーペースで突っ込んだりレース後半で脚が攣ったりする傾向があってむらつきがあると考え、女性の場合は比較的そうしたことが少なく、よりよいデータが取れるであろう(マラソンタイム順に近くなるであろう)と思いました。

 

 

女子1位の選手は、陸上未経験ながら月間走行距離200km前後程度で、フルマラソン2時間50分以内を達成し、大阪国際女子マラソンにも出場している規格外ランナーの方のようで愛知県内では有名な女性のようですね。トレイルの適正も非常に高いように見えます。

 

2位の選手も奮闘しましたが、1位の2時間50分ランナーとでは純粋な走力で差がありました。

 

2位と3位とではマラソンのベストタイムには大きな開きがありますので、3位の選手は大健闘ですね。調べると若狭路トレイル(ミドル)1位ほか、県内外のトレイルラン大会でトップの成績を収めている方で、 トレイルの適性が非常に高い可能性があります。

 

アップダウンに強く、フルマラソン4時間以内程度の実力があれば、養老山脈トレイルレースでは女子30位以内程度は目標にできそうです。

 

もし僕が大会に参加をしていたら、フィニッシュタイム4時間30分…40分程度ぐらいを目指していくことになり、40位から50位前後の着順予想をします。男子完走者505人中の10%以内に入るかどうか…僕は「上り坂は走らない(登りは登山で、歩くものである)」というレーススタイルだともう少し遅くなるかもしれません。

 

マラソンもトレイルも日ごろ練習をしていれば、別に大会に参加をしなくてもある程度結果は見えてきます。


結果の見えるレースは面白くないので、結果の見えにくいレース、コースが難しかったり悪天候だったりするトレイルラン大会にチャレンジをしたいです。

Never Stop Running.

 

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