こんばんは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
このたび、プロのウルトラ(トレイル)ランニングコーチの資格を取得しました。
自粛期間中にコツコツと勉強をがんばっていました。SNSで発表したらさっそく自分ごとのように喜んでくれた人もいて嬉しかったです。^^
新型ウィルス感染拡大の影響が落ち着きマラソン大会が再開催されたそのときは、僕のもとに依頼が殺到する、そう思い描いていますのでそれに向けてもっと勉強です。
全国からコーチ指導を受けに来てもらえる存在にになる。そういうレベルを目指していますし、自信と知識を引き上げたいと思っています。
新型ウィルスの影響により従来の講習会開催が難しくなり、本来は受講ができない海外の有名大学の授業やスポーツの講習会がオンライン開講されているのでいまはかつてない学びのチャンスが到来しています。
これからは英語ができるかどうかで情報収集に大きな差がつくと確信しています。
全米UESCA。僕の知る限り“世界で唯一のウルトラランニングコーチの認証”です。(ほかに100kmウルトラマラソンやトレイルランニングの資格を聞いたことがありますか?)
取得の理由は、これまでパーソナルでランニングコーチ指導を行ってきましたが、受講者に科学的研究と事例証拠に基いたより良いアドバイスしたいと思ったから。
安藤さんのもとで学んだということが、受講生の皆さんの箔がつけばと思ったからです(笑)
2021年の1月に創設されたばかりで、5月末の有資格者は世界で232人、日本ではどうやら僕がはじめてでのようです。
↓以下の海外サイトで僕がコーチとして登録紹介されているのを確認できます。^^
日本だけでなく世界中の人が見ることができます。
登録コーチの一覧も見ることができ、アジアでは少ないです。
https://go.coachendurancesports.com/coach-directory/
ここからはUESCAの資格とは?について詳しくご紹介します。
アメリカの資格で、UESCAは「UNITED ENDURANCE SPORT COACHING ACADEMY(ユナイテッド・エンデュランス・スポーツ・コーチング・アカデミー)」の頭文字です。協賛には「全米トライアスロン協会」や「全米自転車協会」がついています。
ランニングシューズの「ALTRA(アルトラ)やランニング用品の「UltrAspire (ウルトラスパイア) 」、サングラスの「RudyProject(ルディプロジェクト)」、栄養補給食の「HONEY STINGER(ワッフル有名ですね)」などがサポーターです。
資格には「ランニングコーチ認定」、「トライアスロンコーチ認定」、今年新しくできた「ロードバイクコーチ認定」、そして今回僕が取得をした「ウルトラランニングコーチ認定(トレイルランニングコーチを含む)」を含む4つがあります。
僕はトライアスロンのレース完走経験はありませんし、ロードバイクにも乗りませんのでその資格を取得したりまた教えたりできるつもりはありませんが、時間を見つけて「ランニングコーチ認定」も取得したいと考えています(ダブル取得すればそれも日本人初になると思います)。
最近ではトライアスロンのランパート強化指導を依頼される人も多いので、ロードバイクのコーチ資格は勉強のために取得するものいいなと思いますが、自転車に乗らない僕が取得しても話に説得力がないと思います。
新しい長距離スポーツ競技全体のレベルを向上させたいという思いから。ウルトラマラソンやトレイルランニングに関する雑誌やオンライン記事はたくさんありますが、陸上競技やフルマラソンなどと比べて新しい競技ため、正式な調査・研究はまだ少ないです。
プログラムの監修は、ウルトラランニングのコーチングの第一人者で“Training Essentials for Ultrarunning”の著者、Jason Koop / ジェイソン・クープ。
簡単に言えば、ウルトラランニングの教祖様的な存在です。
クープがトレーニングのアドバイスなどをした生徒には、男性ではディラン・バウマン / Dylan Bowman(2016年、2018年UTMF優勝)、Dakota Jones / ダコタ・ジョーンズ(2012年のハセツネCUP優勝)、ティモシー・オルソン / Timothy Olson、女性ではケイシー・リックタイ Kaci Lickteig(2016年ウェスタンステイツ100マイル優勝)、ステファニー・バイオレットなど有名トップアスリートが多く含まれます。
クープ自身もウルトラランナーでBadwater135、Hardrock 100、Leadville Trail100、Wasatch100、Bear100、Western States100など数々のウルトラランニングレースを完走。
資格取得したことをTwitterでつぶやくとすぐクープが投稿をリツイートしてくれ、「素晴らしい!プログラムからたくさん学びがあったと知って嬉しい」と個人メッセージまでもらいました。
安藤大 ランのコーチ🏃♂️🇯🇵@andohiroshiiウルトラランニングコーチの資格を取得!僕の知る限り“世界で唯一のウルトラランニングコーチの認証”です。2021年5月末で世界で232人、日本の登録者はどうやら僕が初めてのようです。テキストから試験すべて英語で、取得に半年間かかりま… https://t.co/4NKjDF7jxC
2021年05月30日 12:51
全部で20の項目から構成されています。ウルトラマラソンの歴史から始まり、コーチとしての役割・心構えから、環境生理学、運動生理学、ランニングのパフォーマンス向上とけがの防止、トレーニング計画、栄養補給、シューズやウェアの選び方、筋力トレーニング、ストレッチまで多岐にわたります。
勉強分野は非常に膨大です!!
またコーチを生業にしていくためでのマーケティング方法や選手との関係構築まで内容に入っているのは新しいです。
レースに向けた準備とレース当日の過ごし方
ペース戦略とは?
レース中の栄養補給はどうする?
リカバリー(疲労回復)について
筋力トレーニングは必要?
レース中のモチベーションについて
シューズの選び方について
高所トレーニングについて
暑さ、熱順応に対する期間は?
アイシングの効用について
日ごろランナーの皆さまからいただくほとんどの質問が網羅されています。
・誰でも受験できる
・100%オンライン学習(テストあり)
・代金支払い後すぐすべての学習項目を勉強できる
・科学的根拠に基づいた事例が勉強できる
・30日間の返金保証
・1年以内の間であればいつでも試験を受けることができる
テキストや試験はすべて英語で、資格取得までにはほとんど半年かかりました。資格取得するだけであれば2か月程度で済んだかもしれませんが、新しい学びが出てくるたびに関連する専門書を買って読んだり論文を調べたりしていたら、それぐらいの時間がかかりました(現在も継続的に勉強中で一つ一つ掘り下げてランニングの勉強していたら1年以上はかかってました)。
資格取得が目的でなく、そこに向けた勉強過程による研鑽が一番の目的でした。
・試験は150問、時間は無制限
最後に全150問の英文試験があります(模擬テストあり)。時間無制限でなければ合格が危うかったかもしれません。医療従事者や整体師の方などある程度の医学的な知識のある方であれば3時間以内程度で済むかもしれませんが、僕は5時間かかりました。
・合格点は80%以上
合格点は80%以上、1回のみ再テストできます。「UESCAの試験では100点の優秀な成績を収め…」と言いたいために満点を目指しましたが取れませんでした。
・プログラムテキストはPDFダウンロードできる
プログラムテキストはPDFダウンロードできますので、英語の苦手な方は印刷して辞書片手に和訳しながら勉強はできます。
ランニングの基礎知識があって、かつ英語のランニング本や運動生理学本を読めるぐらいの英語語彙力がないと相当時間がかかると思います。英語力は必須です。
価格は399.00ドル(日本円で43,447円。2021年1月時点)。この価格を高いと見るか安いと見るかはその人の普段の価値観です。僕は「安い!」と感じました。
資格更新のためには2年ごとに1回、新しく試験に合格し更新料(99ドル、日本円で約1万8百円)を支払うか、ウルトラランニングに関する研究論文をUESCAに書いて提出する必要があります。更新料を支払うだけでは更新できない決まりになっています。
・UESCA認定のコーチ証明書(PDFデータ)が発行される
・UESCAコーチのロゴが使用できる
・お近くのコーチを探す海外サイトに認定コーチとして登録される
https://go.coachendurancesports.com/coach-directory/
・Facebookページの専用コミュニティに加入でき、同じ資格取得者と意見交換できる
・専用コーチサイトにアクセスできる
・アルトラなどスポンサー製品が割引になる(現在は主に北米在住のランナーのみが対象)
UESCAコーチのロゴはさっそく使用させてもらいました!
依頼される方はフルマラソンに100kmウルトラ、トレイルランニング、100マイルレースまで総合的にアドバイスできることを求めています。
僕は10年のコーチ指導歴に、海外28か国で45レース参加経験(うち100kmを超えるレースは11)がありますから、実践経験と理論に裏付けされたアドバイスができると思います。
パーソナル指導も「ハーフマラソン、フルマラソン、100kmウルトラマラソン、トレイルラン」「フォームについて、補給戦略について、レース戦略について」というように内容をある程度絞っていただいた上で、アドバイスしていこうとも考えています。
「フォームに練習のこと、けが予防のこと、筋トレのこと、マラソンに100kmウルトラ、それにトレイルランも!」というのは、どんな人でもそうだと思いますが短い時間でとても全部はアドバイスできません。(たとえアドバイスさせていただいたとしても内容を消化しきれないと思います。僕が逆の立場だったとしたら無理です。)
取得した上で言いますが「資格は資格」ですので(信用はつくと思いますが)、コーチとしてより自己研鑽していきたいと思います。
Never Stop Running.
【STEP1】無料メール講座で学ぶ
【STEP2】大阪城公園での練習会やトレイルランイベントに参加する
プロにランニングフォームを見てほしい