こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
2021年3月28日(日)、山口県山口市のセミナーパークで開催された「第1回やまぐちクロカンハーフマラソン」に参加してきました。
前回の大会紹介に続き、レースレポートをお届けさせていただきます。
●受付~レーススタート
この大会は当日受付。受付時間は~9:30まで。9:00前に到着。いつもぎりぎりに到着しますが、あまり早く現地入りしても身体が冷えてしまうから。
ハーフの部のスタートは10:30。それでも1時間以上雨の中、屋外で待機になります。車の人は震えずに車中で待機できてうらやましい!
ハーフの部はトラックを1周(317.5m)後3kmコースを1周、2kmコースを9周します。フィニッシュゲートのあるトラック以外全コース芝で、全国でも珍しい。コース上には桜並木があり、雨でなければ景観も最高です。コースからは山々、陶ケ岳(すえがたけ)も見えます。
この日は朝から100%雨予報。大会中はずっと雨風でしたが、暑さが苦手な僕には最高のコンディション。
スタート時刻のぎりぎりまで選手はトイレや白いビニールのテント下に待機。3分前にアナウンスがあってスタートラインへ。
明らかに日ごろセミナーパークで練習しているであろう陸上部らしき人たちもいました。
スタートラインでは、ノースリーブ1枚のガチランナー勢が「寒い!」とがたがた震えていましたが、彼ら彼女らは「走り出したら大丈夫だろう」という考えと思いますが、そこがトレイルランニングをしている僕と違うところです。
僕は薄手のレインジャケットを羽織って防寒対策をし、震えることなくそのときを待ちます。途中で雨がやんだり暑かったりすれば脱いだらいいだけです。
1年1ヶ月ぶりの大会。いつもどおり緊張なく、久しぶりに大人数でレースを走ることができるワクワク感を抱きながら号砲を待ちます。ラインに立って3分でスタートというのも間延びせずいいですね。
スタート!クロカンレースとあって参加ランナーの全体のペースはかなり速めに見えます。100人しか参加していないのに、1km4分30秒ペースでも20人、30人と次々に追い抜いていかれます。
もしこれがマラソンであればすぐに自分のペースリズムに合った人を見つけて楽をするのですが、この日は…見つかりません。
10分後に10kmの部がスタートし後続から次々とスピードの違うランナーが来て、いったいどの人がハーフの部なのかわからず、混迷を極めますがマイペースで走ります。
●予想タイムを出してみた!
僕がペース走で参加をしたハーフマラソンのベストは1時間30分で、非公式のベストは1時間25分程度です。
前日のトレイルを走った疲れに、アップダウンのあるコースであることを加味し、いろいろと考えて、
「1時間38分30秒前後」
と予想をしました。(「目標タイム」ではなく「予想タイム」です)。
ゼッケン番号が40番だったので「40番以内」という「希望」を立てました。第一回大会でどの程度上り坂があるのかわからない状況でしたが(21km、累積標高は300m程度でした)、
●結果は?
結果は、1時間38分46秒。予想タイムどおり。ちょっと自分でもびっくりしました。
ペースは一度も見ていません。
どんなレースでも自分の予想タイムから速すぎず遅すぎず、予定どおりにゴールできることが楽しいし気持ちがいいです。
あとで参加ランナーの感想をSNSでチェックしてみると、この大会は平地のハーフマラソンベストタイムよりも5~7分遅いゴールとなった様子。
さて、レースを振り返ってみます。
上段の青色のグラフがペース、下段のオレンジ色のグラフが順位です。
心拍数をたまに見るぐらい、その結果がこれです。心拍数どおりに走っただけです。
最初から最後まで一定のペースで走ることができています。レース後半で右肩上がりが理想的ですが、予定どおりペースアップできています。
スタートしてのトラック一周は様子見、周囲のペースにつられないようかなりゆっくりと入っています。レーススタートは、ボクシングに例えれば1ラウンドです。1ラウンドからいきなりラッシュして、KO負けしたい選手はいません。様子を見るのが普通です。
ラップタイム。
アップダウンのあるコース、足元は泥んこのコンディションでしたが、周回ラップをほとんど5秒以内の誤差で走ることができました。
8周目だけ少し集中力が途切れて気のゆるんだ瞬間があって、自分でも途中で気づき遅くなっています。
順位も右肩上がりが理想的ですが、後半につれて順位は上がっています。
あとは追い抜くだけ、という気分は楽しい。
しかし、思いのほかみんな落ちてこず、僕も一定ペースで走っていますのでほとんど順位は変わらず。やっぱりトレイルと違い、アップダウンがあって雨とは言え、マラソンでは大きな順位変動はありません。
いいトレーニングになりました。トレーニング目的での参加しましたが、ハーフマラソンをゴール後へとへとに疲れ切るような状態で走ってもトレーニングしての費用対効果が低い。
このコロナ禍雨の中参加をする人、山口県のランナーのレベルは高かった?
49歳以下での総合順位は100人中44人。順位はあとづけですが、ものすごく悪くてびっくりしました。「このペースだと30番台かな」と思って走っていました。上り坂以外でほとんど追い抜かれていませんから。
これが平地のハーフマラソンだったらおそらく1時間32、33分ぐらいだと思うのですが、それでも全体の真ん中よりちょっと上ぐらいと平凡。
「49歳以下」というのは10代や20代学生まで含まれていて幅広すぎです(笑)
参加ランナーの2割、100人中20人はハーフマラソンは余裕で1時間25分を切る走力だと思いました。
山口県のランナーの皆さんのレベル高い!!皆さん、よく練習しているなあ。いえ、このコロナ禍の中、しかも雨の中参加しようという人たちですからアスリートが多く集まったのだと考えます。
50歳以上でも13位でした。1位の方は、1時間20分28秒。平地のハーフであれば75分前後の走力?恐れ入りました。
50歳以上の43人中6人は、平地のハーフは1時間25分より速いと予想。
僕の場合はトレイルのレースでもトラブルなしですから、マラソンだともっとトラブルがなく、何の驚きも反省もなし、今回も予想どおりです。
マラソンは速く走ったり遅く走ったり、周囲と競り合ったり、そういう競技ではありません。練習のように淡々と走るだけ。練習以下の結果が出ることはあっても練習以上の結果が出ることがない。それがマラソンだと思っています。
マラソンでは走っている途中にねん挫したり転倒したり、悪天候の影響によるリタイアなども少ないですから、体力以外で順位変動の要因のあるトレイルの方がやっぱり好きです。
●みんなどんなシューズを履いていた?ランナーのシューズチェック
「(ロード用ランニングシューズで走ろうか?トレイル用ランニングシューズで走ろうか?」考えましたが、足元は芝でレース中は雨予報だったので、悩まずトレイル用で参加をしました。
雨でなかったらロード用で参加をしていたと思います。
ところが、僕より先行していたランナーの2人に1人はナイキのネクスト%でした。みんな雨の日にチャレンジャーです。しかし、履いていたのは10位以上で、トップ10のランナーはアディゼロタクミやターサーなど軽量の薄底ランニングシューズを履いていたのが興味深かったです。
濡れた芝なのでナイキのネクスト%はポンポンと弾まず生きないだろう滑るだろう、と考えていましたが、みんな思いのほか弾んでおり転んでいる人もおらず。レース中の気分は「(チクショー!!)」でした。
まとめ
・やまぐちクロカンハーフマラソンはコースのほとんどが芝で走っていて気持ちのいいコースで、マラソントレーニングに最適でおすすめだよ。
・車で集合できて当日受付、運営もスムーズで不満はゼロだったよ
・参加賞がちょっとユニークだったよ(乾電池式充電器)
・サブ3クラスのランナーが3%どころか20%はいて、男女とも参加ランナー全体のレベルは高かったよ。
・ハーフの部は女子はたった14人しか出走しておらず、50歳以上は2人で完走しただけで表彰されたよ。
フィニッシュをしてすぐ、泥だらけのシューズを洗い、雨でずぶ濡れの体を拭き着替えて、足早に新山口駅へ戻って個人レッスン。
「このあと個人レッスンできるかな…」と考えながら走っていましたが、問題なくできてよかった。それが終わって大阪へ戻ると時刻は夜8時を過ぎていました。
山口県には4日間滞在し、連日のハードスケジュールで最終日。いや〜疲れた。希望があっても大会後にレッスンを入れるもんじゃないですね(苦笑)
Never Stop Running.
【STEP2】大阪城公園での練習会やトレイルランイベントに参加する