こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
ITRA(国際トレイルランニング協会、International Trail Running Association)は、2013年から2019年までのレースの記録をもとに2020年のトレイルランニングスポーツの最新状況が発表されました。
実に興味深い統計がたくさんあり、ご紹介。
【参考記事】By the numbers: ITRA’s report on trail running in 2020
トレイルランニング業界の最新状況
・2013年から2019年の間に世界中で170万人以上のランナーを調査。
・トレイルランニング競技人口では男性は77%、女性は23%(およそ8:2)。
・女性参加者は2倍に増えた。
・2013年には女性は1割(13%)しかいなかった(年々女性の人気が高まっている)。
・カナダではトレイルが女性に人気で、4割(39%)が女性。女性の割合が多い国の1位はフィンランド(43%)、オーストラリア(41%)。
・過去7年間で、195か国および各地域で25,700のトレイルレースが開催された(継続開催を含む)。
・2013年から2019年の間に毎年3,600以上のトレイルイベントが開催された。
・ランナーに最も人気は「ショート」と「ミドル」のトレイルレースで、それは全体の54%を占めた。
トレイルランニング人気が女性に高い国トップ3
1位 フィンランド(43%)
2位 オーストラリア(41%)
3位 カナダ(39%)
上位3か国はおよそ4割が女性、男性の参加者人数に近づいている。海外レースでフィンランドに行きましたが、確かに女性参加が多かった記憶があります。
2020年 世界各国のトレイルランナーのレベル ITRAトータル平均スコア
1位 ヨーロッパ 443
2位 北米 442
3位 オセアニア 438
4位 アフリカ 408
5位 南アメリカ 393
6位 日本を含むアジア 362
日本を含むアジアの平均スコアは、6位(362点/1,000点)。世界で最も平均スコアが高かったのはヨーロッパ(443点/1,000点)でした。
ほかにこんな興味深い記事もありました。
要約
・2018年には初めて世界全体で女性ランナー人口が50.24%、男性の数を超えた。(すごいこと!)
・2001年以降、女性ランナーの平均マラソンタイムは4分ほど縮まっている。(競技志向ランナーも増えた)
・カナダはトレイルのイベントだけでなくマラソンでも女性の参加率が高く、57%が女性。(公園を走れば10人中6人は女性で、女性ランナーが目立つということですね)
2019年までは世界的に見て女性ランナーが増えてきたということですね。その後新型コロナウィルスの感染拡大の影響によって世界の情勢も大きく変わっているので、今回の最新状況にどのような変化をもたらすでしょうか?
僕は「世界のランナー人口は大きく減少している」「今後のランナー人口の統計をとることは容易ではないだろう」と考えています。その理由としては、
・ランナーの全員が定期的に走ることを習慣にしている人ばかりではなく「大会に当選したら走る」という人も多くいて、大会がない今そうした人が減っているから。
・新型コロナウィルスの感染拡大の影響によって大会の開催数は激減し、次年度以降の継続開催を取りやめる主催者も出てきているので、レース開催数が以前と同じに正常に戻らない限り、大会参加者数から割り出した過去の統計はもはや意味をなさないから。
統計によればトレイルのレースにおける女性参加は2割のようですが、トレイルランナーズ大阪のイベントでは女性参加は4割を超えることも多い。
女性のトレイルランニング競技人口増加に少しは貢献できているのかなと思います。
【STEP1】無料メール講座で学ぶ
【STEP2】大阪城公園での練習会やトレイルランイベントに参加する
一度、ランニングフォームを見てほしい