こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
来週行われる嵐山の京都トレイルランツアーのコース下見に行ってきました。今日は小雨、明日は快晴でしたが涼しい方が暑さが苦手な僕には良いので雨の日を選びました。
連日の雨の影響で登山道が心配になっていたからです。これがマラソンコースの試走会だったら５年後に同じコースを走っても同じ道だと思いますが、トレイルの場合は天候によって日々変化します。
以前は通行できたコースが通行不可になっていたということはよくあります。主催者としてはせっかくコースチェックしたのに豪雨や台風が来て道をはちゃめちゃにし、河原で積み上げた石を崩されたような気分で大変です。
阪急嵐山駅をスタート。都心や京都市内と違って、いま嵐山は外国人観光客がほとんどいなくなって閑散と聞きます。
駅前の広場。これだけ広ければ密になりようがありません。主催イベントコースの中では最も大きな集合広場で安心です。
嵐山初の天然温泉「風風の湯（ふふのゆ）」。ラン後汗を流せます。もちろん人との接触が気になる方は入浴せず帰宅されるのも自由です。
駅前のランステでさっとシャワーだけ浴びることもできます。
豪雨で増水の嵐山渡月橋。桂川・渡月橋はよく増水しやすいですね。
あれだけの雨でも氾濫するまでではありませんが、危険水位にはなってます。
ほとんど密にならないコース。階段が一つ入るだけでも初心者は大変だと感じる方が多いので全体の運動ボリューム調整はいつも難しいです。やっぱり体力基準はある程度は必要です。
保津峡の絶景。ご覧のとおりの濁流。普段は澄み切ったきれいた川です。
別角度から。
また別角度。３つの写真の違いがわかりますか？コースチェックではすべての展望台に足を運び、しょーもない景色の場所はカット、国内外を旅してきた目で絶景だけを選んでいます。
僕が絶景だと紹介するのは本当に絶景ですよ。
ここからトレイルへ。いきなり滑りやすい岩の上りが続きます。入門や初級コースはランニングシューズでも参加はできますが、ナイキフリーランやスニーカーのような滑りやすい靴底で参加をすることは普通に考えておすすめできません。
危険はあらかじめわかっていれば回避できる、という考え。安全なイベント運営のため事前の危険個所のチェックは欠かせません。わざわざ「これから危険ですよ」とイベント中に親切に伝えているのは誰もけがなく終えたいからです。
一人で山に行く場合やレース中にはもちろんそんなこと誰も注意喚起してくれませんので、より危険はあります。
ハングル語。「焚火やたばこのポイ捨て禁止」と書かれています。
感動の絶景！スタートして４５分ほどでこの絶景ですから満足感高め。正面に京都タワー、広くは天龍寺に二尊院まではっきりと見えます。視野角の広さは大文字の火床には及びませんが、素晴らしい。ああ、みんなにこの絶景を見せたい。
別角度。大覚寺に直指庵、大沢池、広沢池、京都マラソンのコースが上から一望できます。２アングルから京都市内が一望できるのも好評価。その後は走りやすいトレイルが続き…
ちょっと走ったことがないような、下りは石マス目の路面が続きます。
なんか面白いです。
ここからはちょっとアドベンチャー。ドキドキするかもしれません。
嵐山駅をスタートしてほとんど人に会うことはない、密を避けたコースになったと思います。
落合橋。倒木、ここまで増水していたのでしょうか。この先は増水によっては引き返すつもりでした。平日のこんな日に人はいないと思って進みましたが、沢沿いでキャンプを楽しむ人々がいました。
川ドボン！とてもできません。すさまじい轟音。最悪がどうなのか可能な範囲で見ておくことは重要。イベントは来週末なのでそれまでに水の流れが落ち着いてくれるといいのです。
豪雨で橋のぐらつきや破損がないか安全性をチェック。
流れ落ちた土砂と倒木で遮られた登山道。通行はできます。大会でも利用される京都トレイルの人気ハイキングコースの一部です。
ツアーコースはここで終了。これ以上距離を伸ばすとハードになりすぎてしまいます。総距離12km、獲得標高差で450m程度。トレイル6km、ロード6km、初心者から経験者まで楽しめるコースができ上がりました。ちょっとアドベンチャーなハイキングで、涼しくてこれからの夏場は最高のコースですね。
ここから先はツアー開催はしないエキストラコースへ。４年前には開催していたコースですが、現在道がどうなっているのか調査です。
池まわりのシングルトラックトレイル。関西でも少なく関東ではこういうコースほとんどありませんので貴重です。このあたりから終日曇り予報なのに、雨が激しく降り始めてきました。
雨だとスズメバチや蚊に刺される心配がありませんので、僕にとっては安心して走れラッキーです。虫が一匹も出ませんでした。
花も美しく、なかなかいい雰囲気の森です。
10kmを超えてからこの下りは…入門ツアーでは使えないでしょう。
転倒者が続出することが目に見えています。
しかし、下り途中の景色が美しかった。京都トレイルのレベル３のコースとしていつか開催したいコースです。なかなかアドベンチャーで面白かったです。
総距離17km。一度帰宅をしてシャワーを浴び、長居の練習会に移動。
夜になったら朝に嵐山でトレイルを走っていたことをすっかり忘れているんですよね。
長距離を走り続けるためには「忘れる」って大事です。
Never Stop Running.
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