こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
先週末は個人レッスン依頼で岡山まで行ってきました!
合間を縫って岡山のランナーさんたちからおすすめされた「龍ノ口山(たつのくちやま)」トレイルコースの下見に行ってきました。
岡山県の山は前々から行ってみたいも思っていたのですが、今年は最上稲荷トレイルも那岐ピークストレイルも中止になってしまいました。
岡山には岡山マラソンがあるのでランニング講習会は今後も開催したいと考えていますが、岡山でトレイルの入門ツアー開催は考えていません。
岡山は中国エリアの中でも特別でナーバスな土地柄だと考えていること、岡山にはトレイルのレースはいくつかあり人気はありますが講習会開催の要望はほとんどないことから。広島県や山口県では継続開催したいと考えていますが、岡山は50人近い希望が集まったらやりたいですね。
トレイルのイベントも練習会もコーチ指導もそうですが「やって欲しい」という要望があって、そして喜んでもらえているので開催していますが、基本的は要望がないことはやらないスタンスです。
当ブログを通じて来年以降の「アーバントレイル龍ノ口」に参加をお考えの方の参考になればと思います。(実際のコースとは異なる場合があります)
距離は約11km、獲得標高差738m程度で”初心者向けのローカル大会”ということで行ってきましたが…
どこがじゃ~初心者が初参加するには結構なハードコースでした。
桃太郎大通り。岡山は種がなくて皮ごと食べられるシャインマスカットと桃が本当に美味しい。
工事のバリケードも桃!
都心からとても近いところに楽しめる山があるんですね。駅から登山口までは往復4km、トレイルと合わせると運動量多めになります。
大会参加の場合にはレース前に少しでも足温存のために初心者は絶対に車がおすすめです。
龍ノ口グリーンシャワーの森を起点とし、スタート。(大会ではスタートは備前国総社宮です)登山口駐車場には6台の車が止まっており何人か登山者はいるようでしたが、この日山で遭遇した人は0でした。
この日は本降り予報でしたが午前中の数時間だけ一時雨足が弱くなる予報がでしたので、早朝に出て午前中の早い時間帯のうちに下山。
雨の場合はスズメバチが100%でないことがわかっていますし、ほとんど誰とも密接、密着なしなのでいまの情勢を考えるとよいのですよね。
龍ノ口八幡宮への参道入口。さあ、ここからいよいよ登りが始まります。
この角度!急峻で岩だらけ。参加ランナーさんによれば大会ではこのコースも下るそうです?兵庫の中山連山、須磨アルプスみたいな、それより長い岩場がえんえんと続きます。アスレチックです。
ここは下りで走るような場所じゃありません。走れるような人は女性だと1万人に1人いるかどうかでしょう。上り専用登山道にしてもよいぐらいだと思います。それぐらい急峻で岩肌はつるつるしてすべりやすいです。初心者はどこから、どう登ったらよいのか、果たしてこれがコースなのか戸惑うでしょう。
ああ~川の流れのように~登山道は雨の影響で川に。
ゆるやかに~ちっともゆるやかじゃありません。
トレイルランナーズ大阪のイベントで入門や初級コースとして開催したら「ちっとも初級じゃない!」ってクレームをいただきそうです。僕のイベントでは下りでは設計しないコースです。
下りを振り返って。
雨の日は大会規約でロードランニングシューズは禁止にしてもいいぐらい。トレイルランシューズでも滑りやすい。トレイルランシューズでの参加が絶対におすすめのコースです。
標高200メートルの低山だと聞いてましたが、舐めてました。こういう岩場の難所をクリアするには歩くの忘れて動物のように四つんばい歩行する方がスムーズかつ安全です。
こんな下りで転倒したら膝から大出血、けがは免れません。神社に参拝される方は普段このコース往復されるんでしょうか?すごいです。
大会では龍ノ口八幡宮を過ぎてからのトレイルが一つの楽しみで勝負ポイントと思います。
おおっと!マムシを踏みそうになりました。メデューサの目のような恐ろしい模様があるのがマムシです。
「こんなところで寝ていたら轢かれるぞ」と親切心で声をかけたのですが、
「シャー!!」
微動だにせず。ご機嫌斜めのようです。
「轢かれても知らねえよ」無視してその場を走り去りました。だいたい遭遇することが多いのはヤマカガシで彼らは人間の足音を聞いたらすぐに逃げますが、マムシは武器(毒)を持っているので強気です。
その後は笹の続く急こう配。
送電線の巡視路のようで一人では道迷いしやすくおすすめしません。夏場は写真のように藪が生い茂っています。大会だとスタッフの方がコース整備してくれているから、われわれは安心して通行できるのですね。
森の雰囲気はいいです。
大会では給水所と計測があり、コース上ではここが唯一で一番の眺めのよいポイントです。
龍ノ口山周辺にはルートによってはテクニカルな下りが多数存在しますが、大会は最も走りやすいコースを選んでいると思います。ここ数日の雨でぬかるんだ地盤。ロードランニングシューズだと確実に滑ります。
やらしい!気持ちよく下っていると、木の橋が出てくることがあります。そのままのスピードで調子よく駆け下ると、滑って右の谷底に滑落ち頭部を強打ということになるリスクがあります。
こうした橋は必ず崖側ではない山側を歩くこと、初心者は歩いて通行するか、ペースダウンして通行する方が安心、安全です。
雨の日の滑りやすい木橋は、脚の向きを斜め45度にし、重心を落とし、足を路面から離さないようカニ歩きすると安全にわたれます。
写真のような木橋では、すのこ手前に脚を置きストップをかけながら歩くことがポイント。そもそもそういう利用用途のものです。龍ノ口グリーンシャワーの森駐車場に再び戻ってきました。
だいたい約11kmで、獲得標高差800m近くあります。距離11kmと侮るなかれ。初心者にとっては平地の30km走をするよりキツいかも。
■まとめ
・前半の龍ノ口八幡宮への急上りは初心者、経験者ともにハード。はじめての人は「初心者向けじゃない!」って思うこと必至。特に登山自体が初めての人は面喰うよ。
→岡山市内からも近いので事前にこの登りと最後の下りだけでも下見をしておくと、当日の安心感がぜんぜん違うよ。
・その後の林道はとても走りやすいよ。
・林道が終わると竹笹の急登が続き、その後の下りはふかふかの腐葉土のシングルトラックで気持ちよく走れるよ(追い越しできない道幅)
・その後は龍ノ口山に向けて、再び急登が続くよ(ここはかなりきついよ。道幅も狭く、登り追い越しできないよ)
・登り切ったら大会では山頂エイドがあり、その後はほとんど下りのみだよ。
■感想
適度なアップダウンのある初心者向けの走りやすいコースではなく、「登山→林道の下りマラソン→登山→下りトレイルラン→登山→下り」と「登山か下りか」といったコースです。登山好きな方、ランナーどちらも楽しめると思いますが、どちらかと言えば登山好きな方の方が楽しめるコースです。
実は岡山の山はこれが初めてでしたが、雰囲気がよくわかりました!
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