こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

トレイルランツアーの翌日、1月19日(日)に行われた第28回高槻シティハーフマラソンに参加してきました! 

 

「安藤さんがどうしてここに?国内、それもロードのマラソン大会に?」

 

誰にも参加を話してませんでしたので会場で驚かれた方もいました。

 

ランナーさんが参加する人気大会に、ランニングコーチとしてコースを走っていればさらに実践的なドバイスができると考えたからです。トレイルランナーズ大阪のツアーで8年間にわたってこれまで何千人のランナーさんに「どんなレースを走りましたか?」と聞いてきましたが、大阪のランナーさんで最も参加した人が多かったのがこの「高槻シティハーフマラソン」でした。

 

●高槻シティハーフマラソンの特徴

・安い!参加費3,500円(Tシャツ景品はなし)

・日帰りできる!当日受付。

・朝ゆっくりできる!スタートが10時以降。

・JR高槻、阪急高槻市より無料送迎バスがある

・河川敷中心のコースで上り下り、左折右折が多いが全体的につまずくところもなく走りやすいコース

 

コーチとしてのアドバイスは、30km走よりハーフマラソン。理由は、自信をつけたいという意味合いでの30km走はokだと思いますが、30km走ではほとんどのランナーにとって運動時間が長すぎること(運動負荷が高すぎること)、同じリズムの集団がそれだけ集まって一緒に走ることはレースではなく実践的ではないから。

 

レースではさまざまなペースの人が自分のまわりを走っています。レースの中で自分と同じリズムの人を見つけながら走った方が実践的でしょう。

 

JR高槻、阪急高槻市より無料送迎バスが出ています。地元の小さなローカルレースだと思って参加したのですが、すごいランナーの数!バスは5分ごとに次々に来て、待ち時間5分ほどで乗れてストレスフリーでした。参加費3,500円で市バスを何台も貸し切りはすごいです。高槻市が主催し、市民の健康増進に力を入れている大会だけあります。

 

高槻市立総合体育館が受付。
 
飲食ブースにランニングショップまで出展されていました。ラーメンにおしるこ、豚まん、いちご大福など。
 
荷物預け入れがちょっと面倒でした。ゼッケン番号順の列に自分で荷物を置くスタイルで、体育館なのでせっかくゼッケンチップをつけ紐を締めたシューズを脱がなければなりません。
 
■ハーフマラソンであっても1時間は余裕をもって臨むべし!
どの大会もそうですが、ゼッケンをつけたりタイムチップをつけたり、荷物預け入れしたりする時間や不慮のトラブルも考えて必ずスタートの1時間前には着くようにしています。
 
スタートの30分前まではがらがらだったトイレもスタート時間が近づくにつれてこの行列。トイレは余裕をもって30分以上前には済ませておきましょう。
 
家族応援席までありました。小学校低学年も参加できる大会なので家族連れの方も多くいました。ガチで競う人だけでなく、マラソン大会は誰もが楽しめるスポーツであり健康増進を目的に参加をしている人も多いスポーツだということが会場に立ってあらためてわかりました。
 
■自分のレースのテーマを考える
今日のテーマは、「前日のトレイルランのペースよりも速く走る」。30km走をした翌日なども(調子にもよりますが)必ず翌日は速いペースで走って練習を終える。どんなペースで走ってもトレイルより速いペースになりますが、今週はハードに追いこみ前日もトレイルを走っているので、1km4分30秒ぐらいで1時間35分をゴールタイムに設定。
 
しかし、走り出したら1時間30分のペーサーがいて、僕の練習会のメンバーで最もハーフの速いYさんが確か1時間29分だったことを思い出し、そのぐらいでは走っておきたいと思い、1km4分15秒で1時間30分にトレーニングペースを変更。
 
周囲のランナーの足元をチェック。1時間30分の列ではナイキシューズはNEXT%を履いたランナーは少なくヴェイパーフライ4%やズームフライ3の方が目立ちました。ナイキシューズではないニューバランスのHANZOやアディゼロタクミを履いたランナーも多かったですね。
 
ナイキのズームフライ3を選択。僕は足のサイズが28.5と大きくハーフを走るのにはちょっと重いのですがテストしてみました。
 
NEXT%は持っていません。NEXT%の履いた感触はわかりませんが、ヴェイパーフライ4%は「パスパス」と音がするその柔らかい接地感触が「地面を踏みしめながら走っている感じがせずまったくランが楽しくなかった」という理由から、柔らかさと硬さのバランスがとれたズームフライ3の方が好きです。ヴェイパーフライ4%は上り坂の走りにくいシューズですが、ズームフライ3は上り下りともに癖なく走れます。
 
■スタート~5km
どんな大会でもぺーサーについていくことはおすすめしていませんが、この日はぺーサーについて走ってみました。案の定、僕は同じペースで走っているにも関わらずぺーサーとの間は離れていき、前半は4分10秒を切るペースで走っていました。
 
さらに10km途中でぺーサーが急にベストを脱ぎだして離脱、ぺーサーがいなくなりました。やっぱりぺーサーに過度な期待をするべきではありません。自分のペース、心拍数が大事です。
 
■5km~10km
速くも肩でぜえぜえと息をし、1:1呼吸で走る50歳代ぐらいのランナーさんがやってきました。ハーフマラソンは肩で息をしながら1:1呼吸で走るレースではありません。マラソン全般に言えることですが、「今日現在の自分の調子でその距離を走り切ることができるであろうペース」が適正なペースです。そんなペースでは早々と失速することでしょう(案の定10kmを過ぎた時点で失速されました)かなり努力をされているのだとは見えましたが、心拍ペースについてもっと理解を深めていればいいレースができていたと思うので残念でした。
 
■14km地点
2012年生のM田さんと遭遇!河川敷を歩いていて声をかけてくれました。もう4年以上会っていませんが変わっていませんでした。相変わらず重そうな荷物を背負っていました。
 
■15kmからフィニッシュ
背中に縦に黒いラインが入ったTシャツを着た男性ランナーがいて、目の前に一本の「ライン」が続いているようで走りやすかった。そんなTシャツを着るものじゃないですね笑(着るのは自由ですが後ろに続くランナーにとっては走りやすいことでしょう)
 
背丈やリズムが同じで、後半にも関わらず同じペースでもずっと楽になりました。レースでは自分と同じリズムのランナーを見つけることで楽に走れます。
 
■フィニッシュ
ゴールしたらカメラマンが大阪城練習生で知り合いでした(笑)キプチョゲが非公認ながら2時間を切ったときのウィニングランポーズがカッコよすぎて、最近ゴールのポーズはいつもこれです。口元に手を当て「シーっ」のポーズから沿道に向けてVサインで指差し。
 
体感気温で13℃ありました。あと2℃高かったら暑さに苦手な僕には辛かった。僕のように暑さに弱い人や、がたいのいいランナーのベストレースシーズンは年々短くなり、12月から1月までの2ヶ月になるかもしれませんね。
 
ゴールタイムは、1時間30分17秒。17秒オーバーしてしまいましたが、手元時計では4分15秒イーブン、1kmあたり5秒の誤差で走れ設定ペースどおりでトレーニング完遂。フルマラソンを走るであろうペースよりも10秒ぐらい遅いペースだったのでこのぐらいのペースだと疲れませんね。ケガなく、60歳まではこのぐらいのペースでは走れるようでありたい。
 
しかし…これより速い女性が6人もいて、セーラームーンのコスプレをした女性よりも遅かったのが悔しく、次回はどんなトレーニングペースで走るかわかりませんが、もう1分は速く走ろうかなと思いました。
 
トレイルのレーストレーニングをかねた参加なので上り坂はフォームを意識してゆっくりと、下り坂はかっ飛ばすイメージでしたが、みんな下り坂になるとペースを落として前がぞろぞろと詰まり、下りでペースアップしたい僕には走りにくいコースでした。
 

●高槻シティハーフマラソンコースイメージ映像

●ハーフマラソン(約21.0975km)

高槻市立陸上競技場→次郎四郎橋→大塚3丁目→淀川(道鵜町)→大塚3丁目→次郎四郎橋→第3中学校→ゴール

 

「枚方大橋の近くの河川を往復する(枚方大橋は渡りません)」と言えばコースイメージがつきやすいでしょうか。

 

●大会の感想

・29年開催されているだけあって運営はしっかりしていて安心

・上り下りに、左折に右折のターンも多いので足を鍛えたい方におすすめ

・ハーフマラソンペースではなく、目標フルマラソンのペーストレーニングとしておすすめ

 

マラソンレースはそのときの調子によって目標を下方修正したり上方修正することが大事、そして自分が目標どおりのペースで走ることが大事です。そういうゲームです。自分の心拍数値レベル以上には走れません。

 

関西を中心に、時間の許す限り10kmやハーフを走破していきます!(当日受付がありアップダウンがある面白いコースに限ります)

Never Stop Running.

 

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