こんにちは。 

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

史上最高にマッド!ポーランドのウルトラトレイル2。

 

日本からポーランドの首都ワルシャワへの直行便は出ているが、クラクフまでは出ていないため、今回オランダ経由でクラクフへ。

 

フライト11時間半、乗り継ぎ待ち時間5時間半、2時間のフライトを経てクラクフに到着。空港に到着したのは深夜11時。


レースは翌日の深夜0時スタート。レースの前に疲労困憊でへとへとだった。

 

荷物が出てきてひと安心。100kmを超えるロングレースでは携行するジェルの数も膨大になり、液体物が機内持ち込み規定の1リットルを超えるので荷物預け入れになる。


よって、荷物紛失のリスクは少なからずあり毎回ドキドキする。その割合は宝くじに当選するよりよっぽど高いだろう。

 

空港でタクシーが捕まらない!

空港に着いてタクシーを捕まえるのに悪戦苦闘。ポーランドはタクシー配車サービスのアプリ「ウーバーUber」が使えるが、空港前の人の多さと車の多さで呼んだタクシーが見つからない。


そして、ポーランド語がわからない。みんな英語はわからないと言われる。ポーランドでは、20代の若い人の中には英語のわかる人がいるものの、片言英語だったとしても通じないと考えた方がよいだろう。

 

結局、10時半に空港に着いたのにタクシーが捕まって、ホテルにチェックインしたのは12時過ぎ。そのまま倒れこむようにして深夜12時半に就寝。


翌朝は高速バスに乗ってスタート地点に向けて4時間の移動、同じ日の深夜12時に150kmを走ることになる。どうしてこんなにしんどいことをしているのだろう?

 

クラクフに着いた翌朝、バスに4時間揺られてレース会場へ

広い!巨大バスターミナルで1階に2階フロア、全部で50番バス停ぐらいあった。乗り場を間違える、バスに乗り遅れるといった愚かなミスだけは絶対に避けたい。

 

チケット売り場でバス停番号を確認をして、無事に乗車できた。

 
バスは4時間のあいだ、トイレストップ休憩一切なし。水を買い忘れ、のどはからから。疲れた。
 
ホテルにチェックインした後で、徒歩5分の場所にあるウムコウィナウルトラトレイル(以下、LUT2019)のレース受付会場に到着。何かの大規模展示ホールのような場所。
 

レース受付は無事に終了。150mの部ほか、すべてのカテゴリーで出場資格や英文の健康診断書の提出は設けられていない。受付では一つ一つのすべての必携品を厳しくチェックされた。英文の健康診断書の取得にはおよそ1万円かかるので(およそ有効期限1年)、僕はこういう参加資格はゆるい方が嬉しい。

 

近場のアジアのレースに参加をするのとは違い、ヨーロッパのレースに参加するときは移動と時差が身体にキツい。


今回は到着した翌日には、150kmを走る。レースが始まる前に絶不調。しかし、どんなときでも調子がよくないときはある。むしろ絶好調のときの方が少ない。調子がよくない中でいかにベストを尽くすか、それが重要だと考えている。調子のよいときに結果が出せるのは当たり前。調子がいいんだから。

 

ウルトラトレイル・ワールドツアー大会の公式パンフレットに招待選手として紹介!

もらった大会パンフレットを何気なく広げると

 

!!!!

 

「外国人招待選手 HIROSHI ANDO」として日本人選手紹介されていた。ほかの選手と一緒ではなく、僕一人だけが紹介されていた。


今回は普通のレースではなくウルトラトレイル・ワールドツアーの世界戦、いずれ有名になるかもしれないレース、そのパンフレットで写真付きで紹介されるなんて光栄なことだった。

 

外国人招待選手。僕も海外に行けば、外国人、頭ではわかったものの、普段外国人だと言われることがないので不思議な気分だった。

 

もし招待選手が途中でリタイアしたら、「アイツはどこに行ったんだ?」って笑われることになる。これはもう何があっても完走するしかないじゃないか。

 

直前に主催者とやりとりをしていたメール文面がそのままポーランド語に翻訳されて紹介されていた。


紹介されることは事前にまったく知らされていなかった!紹介された文章はこんな風だった。

 

実を言うと、いま右腕を挙げることができないんだ。
2週間前にスパルタンレースで右肩を痛めてしまったようだ。

でも予定どおりレースには参加するよ。

ハードロック100マイルで、世界的トップランナーのキリアン・ジョルネがレース中、右腕を骨折し腕を三角巾で吊るしたまま、レースを走って優勝したのを思い出している。僕もできないはずがない。

その翌週にはスぺインのグラナダで42.195kmで2時間50分を目指して走り、30kmまでは2時間2分と調子がよかったのだけれども、そのあと転んで結果は残念に終わったよ。

いまはウムコウィナウルトラトレイル150kmの大会に向けてリカバリー中だ。

どのぐらい調子が戻っているかわからないけれど、サムライスピリッツで頑張るよ。

ポーランド人ランナーのみんなと会えるのを楽しみにしてる!

 

このように掲載されるとわかっていたら、もっとまともな挨拶や紹介文章を考えたのに。

 

かのウサイン・ボルトは自伝でこう話した。

 

「レースの前に大きなことを言ったり仰々しくアピールしたりして自分にわざわざプレッシャーをかけるやつは愚かだ。私はそんなことはしない。」

 

僕もそう思う。それなのに十分すぎるほど目立ってしまった。。どうりで会場内のランナーの視線が僕の方を向いていたわけだ。黒髪のアジア人は僕一人だけなので余計に目立つ。

 

大会記景品のBuffバフが日の丸デザインだった!

海外のレースではTシャツ以外にもさまざまな景品をもらえることが多い。大会記景品のBuffバフ。カッコいい。ポーランドと日本の日の丸をイメージしたデザインだった。僕がエントリーをした8月に発表されたデザインには日の丸はなかった。つまり、僕の参加が決まったことで急きょ日の丸を追加してくれたのか。なんという心意気だろう!たった一人の日本人ランナーのために!!

 

会場を見渡すとさっそくその日の丸バフを頭に巻いたランナーがおり、不思議な光景だった。一人だけど一人じゃない気がする。主催者の気遣いが嬉しかった。

 

今回僕を招待してくれた主催者に挨拶をしたいと思い、スタッフに「主催者のピョートルさんはいますか?」と挨拶をしたい旨を伝えると、しばらくして本人があらわれた。

 

「Hi!」

「はじめまして。日本から来たヒロシと言います。今回はお招きいただき、ありがとうございます。」
「来てくれて嬉しいよ。レース頑張ってね!」
 
挨拶をするもやけにあっさりな対応で、きっとピョートルさんも大会準備で忙しいのだろうと考えた。レースの前に挨拶を済ませたのは、無事にゴールできるかどうかわからないので、招待してくれたお礼も言えず帰国してしまうことも危惧してのことだった。これで挨拶も済ませたので準備万端。
 
レースは真夜中の12時にスタート。スタートからナイトランである。
 
無事にゴールにたどり着けるだろうか?
Never Stop Running.

 

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