こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
 
 
「安藤さんのブログを読んでいるとまるで自分も旅をしているかのような気分になれます」
 
そうよく感想をいただきます。今回も写真を豊富に紹介します。
 
参加レースは、「100マイル・オブ・イストリア半島(100mile of Istria)」。ウルトラトレイル・ワールドツアー(Ultra-Trail World Tour)のシリーズ戦にもなっている。2013年に初開催され、わずか6年で今や1,700人以上のランナーが集まる、今年からテレビのライブ中継も入る、クロアチア最大の人気トレイルランニングレースになった。
 
それでも1,700人だから、日本のウルトラトレイル・マウントフジの募集人数2,400人がいかに多いかわかるだろう。しかも驚くべきことに、この募集人数は100マイルレース単独でだ。国土のおよそ3分の2が森林である日本におけるトレイルランニング競技人口の多さ、日本のランナーのロング志向がうかがいしれる数字だ。
 
クロアチアの大会には前々から参加したい海外レース候補の一つだったが、日本からクロアチアまでの直行便がないこと、さらに首都ザグレブから車で2時間半かかることもあって車を運転しない僕は参加を見送っていた。ところが不意にチャンスが訪れた。2017年にモンゴルウルトラマラソンのレースで知り合ったクロアチア人友人カップルと、昨年偶然マレーシア・コタキナバルのトレイルレースで再会。その際に「ぜひ私たちの母国に遊びに来て」と誘われ、2つ返事で「行くよ」とクロアチア行きが決定した。現地では何から何までいろいろとお世話になり、2人のサポートなくして今回の旅は実現しなかっただろう。
 
クロアチア西部クヴァルネル地方、リエカから西に約1kmに位置する小さな町オパティヤを訪れた。
 
これは藤の花!美しい。しかし、桜と同じく藤の花を見て立ち止まったり写真を撮ったりする人はほとんど少ない。
 
人気ピザレストランで食事。
 
名物のミルフィーユピザ。ピザの4枚重ね。Lサイズピザ一枚分ぐらいのボリュームがあった。みんなLサイズピザ一枚ぐらい、男女ともぺろりと平らげてしまう。
 
ギネス世界記録に“世界で一番小さい町”として登録されている、イストラ半島の小さな町「フム(Hum)」を訪れた。今回訪れた中で最も雰囲気がよく印象に残った場所だ。
 
レンタカー必須の場所だが、100マイルの部の選手はレースでこの町を通過することになる。
 
街中でコースマーキングテープを発見!レース前に大興奮。
 
人口わずか20人。20人では「町」というより「村」ではないかと思うが、ホテルにみやげ物屋3軒に食堂、教会まであるため「町」とされている。20人なので当然お互い顔見知りだ。
 
バー。夏には観光客も多く押し寄せる。
 
とにかく雰囲気がいい街だ。
 
クロアチアの路地裏は、イタリアのそれと非常に似ている。
 
 
「フム(Hum)」ではハチミツが名物。
 
珍しいトリュフビール。残念ながら試飲はできず。その後は再びドライブをし、レースの受付会場で、フィニッシュ地点でもあるウマグ(Umag)に到着。
 
「UMAG」ではなく「UMAGO」となっているのはイタリア語。イタリアの国境に近いので、街の中にはイタリア語の看板がそこら中で見受けられる。
 
今回は4人でコテージを一軒借りてシェア。下手なホテルに泊まるよりもはるかに安く済み、1泊1人1,500円!旅に占める費用の大部分は航空券に宿泊費、食費なので、宿泊費を抑えることができたのは嬉しい。友人に感謝である。
 
朝食風景。2LDKの2階建ての1階。テレビに冷蔵庫、レンジにキッチン用品まで完備。朝食や何日かの夕食はスーパーで済ませた。
 
別の友人女性が新たに合流し、パーティーグループは5人に。写真に映っている女性2人は当日大会ボランティアも担当。急きょレースの前に主催者に「何かお手伝いできることはないか」とメールを送ったという。長旅で疲れた身体のまま、レースの受付へ。
 
かっこいい!ホカオネオネデザインのPeugeot(プジョー)カー。おそらくプロランナーの車です。トップアスリートはこのようにスポンサーから広告車を提供されることもあります。ベトナムのトレイルレースでもトライアスロンのトップ選手がアイアンマンのロゴの入ったカーを支給されていました。
 
左列から必携装備品のチェック、ゼッケンの受け渡しと流れ作業的に進んでいく。受付会場は2日間、朝10時から夜8時にわたって解放され、1,700人近いランナーが参加するのに、待ち時間はほとんどなくストレスフリー。素晴らしい運営。
 
受付でスタッフから「最後にあなたにプレゼントがあります」と言われて、「何だろう」と楽しみに思って行ってみたら、「100 mile of Istria」と大会ロゴの入ったウルトラクラフトビール!これは嬉しい。無事にゴールしてみんなで乾杯しよう、と話した。
 
クロアチア最大のレースとあってEXPOも多かったです。東京や大阪マラソン、とまではいかないが、日本の中規模マラソンレースぐらいのEXPOの広さ。ホカオネオネにサロモン、レードライト、コンプレスポーツ製品が販売されていた。値段は日本より少し安いぐらいで、思わずまとめ買いするほど安くはない。国内にいるとあまり実感湧かないが、日本でアウトドア用品やトレイルランニングシューズの値段は世界の中でも比較的安い部類に入る(それでも「高い」と思われている方が多いことだと思いますが)。だいたい海外ではトレイルシューズを1万5千円を切って購入できることは少ない。
 
ランナーに大人気だった記念撮影看板。「Who am I doing this? Is it going it to hurt?Am I crazy?Questions, questions..」意味は、「どうして俺はいまこんなことをしているんだ?それほどまでして自分を痛めつけたいのか?俺は頭がおかしいのか?…」笑ってしまいますね。100kmや100マイルに参加をする選手は本当にこの言葉どおりだと思います。今回僕は67kmのミドルの部に参加をします。とても気が楽です。よかった、100マイルの部ではなくて(笑)
 
驚いたのは、出店ブースのほとんどがほかのレースディレクターによる大会PR出展。異なる大会の主催者が手を取り合う、自分の大会をアピールしたいという主催者の集客もサポートし、このトレイルランニングという新しいスポーツを盛り上げていく。こうした機運は日本ではほとんど見られい光景です(それぞれの大会規模が小さいことが理由の一つにあるでしょう)。
 
受付終了!記念撮影。
 
ヨーロッパにはアウトドア業界の革命児と言われる「Quechua (ケシュア)」や「デカトロン(Decathlon)」がありますので、ブランドにこだわりさえなければ激安で購入できます。たとえば、ポケットのたくさんついたウェストベルトが1,500円、リュックは2,000円、ウルトラライトトレッキングポールが2,500円。クロアチアの友人はシューズ以外は服装や装備はほとんどがデカトロンで揃えていました。モンベルのさらに半額ぐらいの印象です。
 
「100マイル・オブ・イストリア半島(100mile of Istria)」はインターネットで24時間ライブ中継、テレビでもほぼ数時間おきに30分間程度の生中継。24時間、解説も入ります。テレビの現地の選手へのインタビューなどもあります。
 
お茶の間のテレビでお酒片手に、今まさに始まろうとしているトレイルランニングレースを楽しめる。衝撃でした。中央の白のジャケットを着た選手は今回100マイルの部で優勝をした日本の大瀬和文さん。今回旅で同行している友人のアンドレさんは100マイルの部に参加をするので、みんなで「映るかな」とテレビを凝視していたら、映った!友人がテレビに登場する大興奮。僕ももちろん映るのですが、自分のレース中に自分を観戦することはできず残念。
 
普通にテレビでトレイルランニングのレース模様がリアルタイムで中継されるというのは、トレイルランニングが国民的スポーツになり得たという一つの証にも思えました(マラソン大会でさえ、よっぽど大きな大会でない限りテレビで生中継はされないでしょう)。
 
激闘のレース編へと続く。
Never Stop Running.

 

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