こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

足に痛みを感じたり故障したりすると、「助けて!フォームのチェックをお願いします」とすぐに相談に来られる人がいます。まずそうした方に伝えるのは、僕はコーチであってドクターではありません(しかし、医者に行ったとしても「休足してください」と言われるのがオチだと思いますが)。

 

コーチ指導依頼をいただくのは嬉しいのですが、問題がフォームにあるのか、あるいは練習の中身やレース参加の頻度に問題があるのか、問題がどこにあるのかをまず理解することが重要です。

 

故障をして駆けこんでくる人の話を聞くと経験上、故障すべくして故障した、本人の練習内容やケア不足、レース参加頻度に問題があることが多いです。

 

「当選したから」と言う理由で、短期間でフルマラソンに連続参加するのがいい例ですね。

 

岡山県在住の女性ランナー、Fさんからいただいたメッセージ。過去の練習内容やレース結果を提出してもらうと、Fさんは練習のしすぎ、オーバーユースがケガの要因でした。足に違和感を抱えたまま、昨年夏は250km走りこみ、痛みを悪化させたまま、ウルトラマラソンに参加をし余計に悪化。ケガを招いた原因と解決策をメッセージ文面の中でご自身で話されていました(本人がそれに気づいていないというケースは多いです)。

 

足に違和感のある場合は、練習強度はそのままにして練習量を落とすことが重要だと言われます。普段10km走っているのであればその半分の5kmに控えるなどです。

 

ところが普段10km走り慣れている人はそれでは物足りないのか、「ゆっくりなら大丈夫だろう」とだらだら長く走りすぎてしまいがち。これがケガが完治しない原因です。結局、まったく走れない身体の状態にまでなってしまいます。

 

Fさんには「ランニング指導をお引き受けさせていただくにあたって、ご自身の意識改革、練習内容も見直していただく必要があります。それも含めてカイゼンですよ。」とお伝えしました。

 

3回目のカイゼンを受けて「(やはり自分ではわからないことが多いんだな~)」と思いました。今回のケガを契機にいろいろと見直す必要性を感じてその一環であらためて指導をお願いしました。本当に良かったです。

 

ケガをしてみて痛感したのは、ちゃんと走れる身体をつくってから負荷をかけないとまた他の部位をケガするだけ、ということです。私のように何の運動もしてこなかった人は若いころに運動していた人や年齢の若い人と同じようには考えないことが大事ですね。

 

もともと筋トレやバイク、水泳はすべて嫌いでケガをするまでまったくしたことがありませんでした。今回走れなくなって嫌いな運動ばかりしたらモチベーションがだだ落ちするかなと心配していましたが、意外に続けることができている自分に驚きました。我ながら 「こんなに 走りたいんだ」と思ったのは驚きでした。今後もご指導をお願いいたします。

 

マラソン競技の中心人口は40代、50代ですから年齢も重ねて川内優輝の真似ごと、毎月、毎週のようにレース連戦しても良い結果は出ません。回復力に差があります。

 

幸いにもFさんは素直だったため、練習量や練習ペースを見直し、僕のアドバイスどおりにランニングを休む間は大幅な体力低下を防ぐため、水泳やバイクに取り組み継続していました。

 

先日久しぶりにトレイルランのイベントに参加されたのですが、脚力や心肺機能は衰えておらず、衰えたどころかしっかり休んだことで向上したように見えました。

 

ランナーの中にはすぐにコーチを変えたりシューズを替えたりいろいろと本を読み漁ったりするなど、走りやトレーニングの内容を変える人がいますが、変わらなければならないのは走るあなたです。あなたが変わらない限り、結果も変わりません。

 

「船長と航海士が変わっただけでは、ぼろぼろの船は何も変わらない。変われるものは唯一、乗組員だけだ。」

Never Stop Running.

 

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