こんにちは!

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

今日は、67歳で100kmウルトラマラソンサブ10に挑戦する、ランナーご用達の”ウルトラタクシー運転手 ”Uさんのサポートでした。

 

ランニング談議に花が咲く、タクシー運転手って珍しいですね。タクシー運転手なので当然ながら道、ランニングコースにもめちゃくちゃ詳しいです(笑)

 

6月24日(日)に行われるサロマ湖100kmウルトラマラソンの最終調整として、早朝雨の降る中、5分25秒ペースで30kmロング走、登りの合計は488m(このままのペースでマラソンを走れば67歳で3時間48分、平坦であればそれよりも速いゴールが予想できます)。

 

100kmマラソンで10時間を切っての完走は、市民ランナーの夢のグランドスラムの一つとされています。

 

1. フルマラソン サブ3(サブスリー) (3時間を切って完走)
2. 100kmマラソン サブ10(サブテン) (10時間を切って完走)
3. 富士登山競走 山頂コース完走 (制限時間4時間30分)

 

Uさん、いい脚してます!発達したハムストリングスに、レンガのようなふくらはぎ、足首にかけてシュッと絞れ、とても67歳の脚には見えません。日ごろいい走りができている証拠です。

 

別に箱根選手のような細身の、モデルのような足を目指すという話ではなく、足首まわりが絞れているかどうかはランナーとして一つの重要な要素ですよね。前ももやふくらはぎだけが極端に発達していたら、ちょっとその走りは問題ありかもしれません。普段の走り方によって筋肉のつき方は変わります。

 

2016年3月。

 

64歳で僕の元を訪れたUさんは、 「長年故障が多く、股関節痛を患い、普段走っていても木の根や平坦ですぐにつまづき転倒する」。「60を過ぎたよぼよぼのおじいちゃんの走りに見える...」自分のフォームを映像で初めて目にしたUさんは、がく然としました。

 

何十年と続けてきたダラダラ長く走ることを一切やめ、起伏のあるクロカンコースを9km走るのが練習の中心、トレイルランのツアーにも参加されて、心臓エンジンと脚力を維持・向上されています。

 

フォームと練習内容の見直しにより、故障は激減したそうで、「ケガなく走れることが幸せ」と毎日元気に美しいフォームで走られています(周囲のお友だちランナーさんからそう言われるのだから美しくなったのでしょう)。

 

「記録が速くなった」と言われることよりも「ケガが減った」と言われることの方が嬉しいです。ケガが減ったのであれば、練習も増やせますから、結果としてマラソンの記録はあとからついてくるはずだからです。僕のコーチ指導を受けて、「記録は大きく伸びたがまだ故障がある」という方はフォーム改善要素がありますね。

 

ウルトラマラソンにハマった人が陥りがちなワナ

「100kmのウルトラマラソンにエントリーする」と考えると、「もっと練習量を増やし、ゆっくり長く走り続けなければならない」と考えますが、これが間違い。ウルトラマラソンランナーは量にこだわりすぎるあまり、練習ペースがゆっくりになりがちです。

 

「私は足が遅いファンランナーでスピード練習は必要ない」と考える人も、制限時間関門に引っかからないためにはは全体の基礎ペースを上げることは必須で、スピード練習は欠かせません(ウルトラマラソン当日のんびり走るとしても)。

 

結局のところ、短い距離もスピード、ハーフもスピード、ウルトラマラソンも最終的にはスピードなのです。フルマラソンをあえて含めていないのは、フルマラソンの場合だいたいは制限時間が7時間ありますから、本命レース以外はのんびりファンランを楽しむことができるからです。

 

100kmマラソンで10時間を切って完走するためには?

大会のコースや練習内容にもよりますが、100kmウルトラマラソンを10時間以内、キロ6分ペースで走り続けようと思えば、少なくともマラソンで3時間40分は達成していないと厳しい(もしマラソンの記録が4時間で、100kmサブ10達成できた人がいたら教えて欲しい)。

 

歩かずに完走したいのであれば、フルマラソン4時間はないと厳しいです。

 

フルマラソン4時間30分で100kmウルトラマラソンに挑戦したいと考えても、それは自由で否定はしませんが、途中で関門に引っかかるか、制限時間に追われてあまり楽しくないと思います。後半は歩くことの方が多くなって、完歩になるでしょう。

 

ウルトラマラソン大会には起伏のあるコースが多いので、上のアドバイスはそうした大会に参加する場合の話で、淀川の河川敷や東京の柴又、サロマ湖など平坦なコースであればマラソン4時間30分を超えるような方であっても多少の余裕はあって、楽しむことができるでしょう。

 

やっぱり1000kmウルトラマラソンを楽しむには、(当日のんびり走るのだとしても)フルマラソン4時間が一つの目安です

 

まだそのレベルに達していない方ははじめは50kmや60kmにエントリーしてみて、42.195kmを超えたらどのぐらいのしんどさがあるのか、足にどんなトラブルが出てくるのか、ゴール後の疲労感や余裕度はどうかなど、体験してみるのもよいと思います。

 

フルマラソンでは「歩かずに完走したい」と望む人が多いのに、同じマラソンなのに、ウルトラマラソンでは「歩かずに完走したい」と望む人が少ないのが僕は不思議に思っています。

 

個人的な意見ですが42.195kmを1kmでも超えたらそれは立派にウルトラマラソン完走なので、100kmに特別こだわる必要はないと考えています。80km走って20km歩くのであれば、60キロの部で「走り切れた!」と思う方がマラソンとしての達成感もあるんじゃないでしょうか(フルマラソンに向けてもプラスになります)。

 

自分の走力に見合った距離に参加をするのが一番楽しめますし、身体への負担も少ない。

 

最近は、人生の先輩方に元気と刺激をいただくことが多いです。

 

67歳で100kmサブ10を目指すUさん。その挑戦、応援しています!

 

Never Stop Running.

 

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